2020/09/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯が外れやすい方は、床の適合に問題があるか、床縁が短いか、咬合に問題があるか等が考えられます。
単純に、型が良くとれていれば入れ歯はくっつくものと、思われている方も少なくはないですが、総入れ歯の吸着は、それだけの問題ではないことが多いです。
唾液量や唾液の質も関係しますしね。
唾液が少ないと、唾液の粘着力がないために、入れ歯床内面に陰圧が作れず吸着しないことが考えられますからね。
また、入れ歯の歯肉の形態も、実は維持に影響することもあります。
つまり、人工のプラスチックで作る歯肉の形、盛り上がり方等も実は入れ歯の維持に影響するのですね。
入れ歯の吸着には、これらが複合的に影響し合います。
それらがうまくいかないと、かなり入れ歯はくっつかない状態になりますね。。。
また、欠損部分の歯茎が極端に痩せていて、真っ平らで貧弱な顎堤の場合は、くっつかないことはないかもしれませんが、かなり難しいかと思います。
一時的にくっついたように見えても、しばらく機能させてみるとまた、緩くなってしまうことは歯科医師であれば皆、経験しているところだと思います。。。
いろいろなテクニックがあって、精度を上げるように日々頑張ってはいますが、一筋縄ではいかないケースもたくさんあります。
患者さん自身も諦めていたりすることもありますからね。。。
いろいろな諸事情があって、100%満足に行くようなものというのはなかなか難しいのが現実ですが、少しでも良いものになれるように入れ歯の患者さんに向き合っていきたいと思います。
患者さんも諦めないで一緒に頑張りましょう。
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