2020/10/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を長年使用していると、いろいろな不調和が出てきます。
特に総義歯の場合、両側性平衡咬合という咬合関係を付与するために、人間の顎関節の形態から前歯部にはわざと強い接触がないようになっております。
つまり普通に奥歯で咬んだとき、臼歯の接触が主となります。
そうやって前歯の突き上げを無くすことで咬み合わせのバランスを取り、総入れ歯の安定を図っているのです。
ところが経時的に臼歯部が咬耗してくると前歯部に強い当たりが出てきます。
そうなると、普通に咬んだだけでも入れ歯が外れる問題や、上顎の前歯部の粘膜がグニョグニョになってしまうコンニャク状顎堤と呼ばれるフラビーガムというものが出てくる可能性があります。
また、これに関しては自覚症状もほとんどないことが特徴です。
これが広範囲にできてしまうと、新しい入れ歯を製作するときに非常に難しくなってしまいます。
ぶよぶよの粘膜の上に入れ歯が乗るわけですから、当然と言えば当然ですよね。
したがって、新しい入れ歯を製作後、何でもないように思えても半年に一度は入れ歯の調整に行かれることをお勧めいたします。