2020/12/20
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
今日は日曜日で当院はお休みです。
今日はいつもの臨床の話とは違いますがご容赦ください。
当院は開院して10年目です。
今年の8月に移転をしました。
今はビルの1階で目立つ立地にありますが、前の医院は新しい医院から数十メートルしか離れていないですが、あまりキレイなビルではなく2階で人の導線から入りにくいところにありました。
僕がその医院に入る前も歯科医院でしたが、廃院して半年ほどしてそこを居抜きで買うことにしました。
今思えば、古びていて絶対に買わないような内装でしたし、設置されている医療器具も全て古いものでした。
でも、蓄えのお金もほとんどなく、駅前なので安い物件とは言い難かったですが、一から全部医療器具を揃えて開業するよりはまだましかなと思い、そこに決めてしまったのです。
これは本当に浅はかでした。
というのは、元々患者さんがたくさんいた医院を買ったのなら、凄くメリットはあったでしょうが潰れた医院を買ったわけですからね。
開院当初は、患者さんが全然いなかったですよ。
本当に辛い思いをしましたね、、、日々の経費をこさえるために宅配便のアルバイトを夜間にやっていたぐらいですから。。。
こんな状況なので、最初は妻と2人きりで開業していたのが、人件費もかからず良かったところはあるかもしれませんが。
でも、開業して2月ほどしてまだ全然患者さんがいないときに、開業前に当院に来てもらえないかという声をかけた歯科衛生士が訪ねてきました。
その人は僕を見て、「開業おめでとうございます。私は何時ここに来ればいいのでしょうか?」と言ってきました。
開院前の構想では、2月もすれば患者さんも結構いるだろうとタカをくくっていた自分ですが、とても歯科衛生士を雇えるほどの余裕は全くなかったですから、その時はしどろもどろに「じゃあ、月末から。。。」と勢いに押された感じもありながらパートで来てもらうことにしました。
彼女は元々、明るい性格で誰とでも気さくに話ができる人です。
でも、その方は凄く頑張り屋で本当に一生懸命に当院のために尽くしてくれました。
患者さんからの受けも良く、皆に愛される存在になりました。
そして数年後、彼女に正社員になっていただき、現在は当院のチーフとして活躍してくれています。
僕が今、こうして従業員を雇って開業できているのは彼女の存在なしでは考えられません。
そして彼女が入った後は患者さんもどんどん増えて、それに合わせて今まで多くの歯科衛生士や歯科助手の後輩たちが当院に勤めていますが、みんな彼女に憧れていますし、尊敬される人ですね。
そのくらい彼女の存在はこの歯科医院に必要な人物です。
歯科医師として、今まで多くの歯科衛生士がアシストについてくれました。
主に大学病院、病院歯科、アルバイト先の歯科医院などですね。
ゆうに100人以上の歯科衛生士を見てきた中で、最高に優秀ですし、何より「医院のため、患者さんのため、自分のため」をしっかり実践しています。
今後も、恐らく彼女を超える歯科衛生士にはなかなか出会えないでしょうね。
このような人が当院にいてくれるのは、本当に嬉しいですし、僕たちの活力源になります。
この場を借りて彼女に感謝を申し上げます。
本当にありがとう!これからもよろしくお願いいたします。