2021/07/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を自分の歯と同じように機能させるには、なかなか時間がかかることでもあります。
特に、今まで入れ歯を使用していないのだけれど、重度歯周病のため多数歯に渡って、歯を抜かなければならなくなり、その後に大きな入れ歯を入れたとするとかなり大変になる人が多いですね。。。
小さい欠損範囲のうちに入れ歯を入れておけば、仮にその後に他の歯を抜かなければならなくなったとしても、入れ歯のイメージもわきやすいでしょうし、そんなに苦にならずに新しい入れ歯を受け入れてくれるものと考えます。
かつて、多数歯に及ぶ欠損があったのにもかかわらず、当院に来るまで入れ歯を入れたことがなく、初めて入れ歯を入れる違和感についてもその方にしっかり説明をして製作したにもかかわらず、装着したところ、その患者さんから「え、こんなに違和感が強いの?こんなものだとは思わなかった。。。ショックだ。。。」と言われたことがありました。
このような時に、だいたい僕の言うことはいつも決まっています。
「だから言いましたよね。最初に入れる入れ歯はなかなか思うようにいかなくて辛いですよって。。。でも、手をなくしたら義手、足をなくしたら義足、歯をなくしたら義歯(入れ歯)が必要なのですよ。義手や義足を使用して、自分のものになるためには凄く時間と練習が必要ですよね。そう、リハビリがいるわけです。義歯だって基本的には同じです。患者さんの練習と僕らの調整が必要になるのです。でも、最初は大変かもしれませんが、頑張っていけば必ず良いものになってきますから。」と。
この台詞を僕は今まで多くの患者さんに言ってきました。
そして、何回か調整をさせてもらうごとに、多くの患者さんは1回目の調整の時よりも、表情が明るく言うことも前向きになるような気がいたしますよ。
そしていつの間にか入れ歯に抵抗感がなくなり、入れていることさえも忘れてしまったりする人もいます。
入れ歯には、自分の人工器官と呼べるようになるまでは相当な時間と努力が必要かと思いますが、諦めなければどんどん良いものになっていきますよ。
諦めたら、いつまでも食べにくいままです。
根気がいるところかもしれませんが、一緒に頑張りましょう。
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