2021/09/21
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
以前、上顎に総入れ歯を装着していて、下顎にかなり動揺がある前歯だけ残存している患者さんが、下顎の入れ歯が真っ二つに割れて破損しているため、再製作をしたいという依頼で来られた患者さんがいました。
その方は、もう、それしか方法がないものだと思っていたようです。
僕は、「それは、確かにそうした方が良いとは思いますが、先ずはその壊れた入れ歯を修理したほうがいいと思います。口腔内を見てみると残存している歯も何本かあって動揺が大きく、かなり歯周病が進んでいて保存するのは難しいのがありますね。。。できれば、そのグラグラした歯を抜歯して、そして増歯という入れ歯に歯を足す作業と入れ歯の修理を同時にさせてもらえませんか?そして、何とか入れ歯を使える形にして、抜歯した部位の傷が治ったら入れ歯を作り替えるというのが一番いいように思いますが。。。」と伝えました。
その患者さんは、「あ、そういうこともできるんですか?私はもうこの入れ歯は使えず、歯を抜いたらしばらくはこのまま歯がない状態でいなければいけないと思っていました。それができるのならば、お願いしたいです。」という返事をいただきました。
新しい入れ歯は、すぐにはできないです。
それなりの工程を踏んでいかなければ良い入れ歯にはなり得ませんからね。
ないものを最初から作るということはできませんが、入れ歯があれば再製作をするにしても、先ずはそれを使って何とか使えるようにし、新しい入れ歯ができるまで、暫間的にそれを使ってもらうというのが一番いいと思っています。
もちろん治せるものと治せないものというのはありますが、極力は、歯がない時期を無くして食べるのに困らないようにしていきたいとは思います。