2021/10/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
よく見られることでもありますが、咬合力があまりにも強いために歯を破折してしまう人がたまにいます。
歯冠破折とか歯根破折と言われるものですね。
これに困るのは、その咬む力の強さに患者さん自身が気づかないことですね。
患者さんとしては特段気にすることがないはずではあります。
返ってそれが厄介なんですが。
しかしながら、奥歯が歯根破折をしたがために、本来、大きく力を受け持ってくれる歯が無くなると、その他の歯に過重負担が起きます。
そして、その過重負担を受けた歯がまた折れます。。。
そして、臼歯という歯が無くなり、前歯だけになるともう、それが折れるのも時間の問題になってしまいます。
先日も、その咬合力があまりにも強いがために臼歯部に歯根破折を起こし、その折れた歯は残根という根っこだけの状態になり、いま残っているのは上顎は前歯部のみとなってしまった人がいます。
この人は下顎はほぼ歯が残存していますが、上顎の歯の臼歯は全て抜歯しなければならない状態になってしまいました。
そうなると、この残存歯を守るためにも入れ歯を早めに入れて咬合の安定化を図ることが一般的だと思います。
その旨を患者さんに伝えても、本人は自覚がないため、何となくしぶしぶやるかという感じではありますが、口を酸っぱくしてその旨を伝えました。
入れ歯で臼歯部に咬合を与え、前歯に負担がかからないように、しっかりケアしていきたいと思いますが、夜間の歯ぎしりや喰いしばりも心配です。
多分、就寝時も入れ歯を使ってもらうよう、指導をすると思います。
もし、自分が何でもないのに歯が欠けるとか、詰め物や被せ物がよく取れるとか、歯の先端部分がギザギザしているとかが認められるようならば本当に要注意です。
是非、日中と夜間の喰いしばりや噛みしめがないかを意識してみましょうね。
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