2021/11/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院では、自由診療で製作する総入れ歯は主に金属床入れ歯というものになります。
保険診療ではピンク色のレジンというプラスチックを床部分全面に敷きます。
どうしてもプラスチックですので、強度は強くないですし、強度を保つために上顎であれば口蓋部分は厚くなりますし、下顎の舌側部分も厚くなります。
一応、補強線というものがレジン床の中に入りますが、それ程の強度は見込めないため、床部分が厚くなってしまいます。
金属床の場合、そこが金属になるため、強度は保証されますし、薄くできます。
そうすることによって、舌の自由度が増して発音にもいい影響が出ます。
よく見るケースで、上顎が総入れ歯やそれに近い状態で下顎の歯がほぼ残存している人がいます。
そのような方は大抵、咬合力も強い方が多いです。
歯があった時からも、この咬合力が強すぎてしまったがために咬合性外傷というものを引き起こし、歯周病も手伝って動揺が大きくなり歯が抜けてしまったか、歯を抜かなければならない状況になっていったのだと思います。
そして、上顎の場合、欠損歯茎の唇頬側から骨が吸収されるため、もともと歯が並んでいたものより幅が狭くなり小さくなってしまうのですね。。。
そうなると総入れ歯を製作する際に、下顎の歯に対して正常咬合配列を施そうとすると、歯茎の一番高い部分である歯槽頂より外れて、歯を並べなければならなくなります。
そうなると、噛んだ時にかかる圧力はこの歯槽頂が請け負うことなく外側に受けることになりますね。
そうなると、正中部分に圧力がかかり真ん中で割れることが多いです。
これを防止するためには、人工臼歯の咬み合わせを変えて交叉咬合配列にするなどの工夫が必要になります。
でも、この金属床で、特にチタンを使用したものであれば、入れ歯そのものも軽いですし、貧弱な顎堤にも対応できます。
そして強度もかなり強く、入れ歯が正中で割れるようなことはないと思います。
もし、そのように入れ歯がしょっちゅう壊れてしまうため、困っているという方は一度検討していただけたらいいと思います。
この金属床の入れ歯は、保険外のもので自由診療となります。
入れ歯は毎日の生活の中で、天然歯の代わりとして日常の食事時に嚥下や咀嚼に関わっているわけです。
何回も入れ歯が割れて、その度に修理をして、また割れるというようなサイクルでいる悪循環が続くならば、この金属床で解決することをお勧めいたします。
生活の質を高めるためにも、お勧めですよ。
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