ある患者さんで、歯ぎしりのために前歯の形が変わってしまった人の対応。

院長ブログ

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ある患者さんで、歯ぎしりのために前歯の形が変わってしまった人の対応。

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先日、歯ぎしりで歯の形が擦れてしまい上下顎前歯の形態が変わってしまった人が相談に来ました。

前歯部の形を治してほしいのが主訴でしたが、僕は就寝時の歯ぎしりを何とかしないと、また同じことが起きる旨を説明しました。

この患者さんも夜間の歯ぎしりには自覚があり、そのことに同意してくれましたが、咬み合わせ自体もかなり深い咬み合わせで普通に咬合すると下顎前歯がほとんど見えないような過蓋咬合と言われるものでした。

僕は「単純にすり減ったところをプラスチックで詰めても日常の咀嚼や嚥下運動で恐らく簡単に外れてしまうと思います。もし、やるのならば被せ物を入れてあげて、そして、夜間就寝時はナイトガードを使用して寝てもらうのがいいのではないでしょうか。」と言いました。

その方は「被せるということは保険内のものでは色が変わりますよね。自由診療でもいいのでいい素材で丈夫なもので作ってほしいです。」と仰いました。

僕は「もちろんそれは可能ですし、歯の色味を気にされるのであればその方がいいかと思います。凄く丈夫なものもありますし、でも丈夫な上で考えてほしいのは対合する歯が痛む可能性もあるのですよ。ですから、就寝時のナイトガードは必須として、そのうえで被せ物をやるというのならば非常にいいものになるかと思いますよ。」と説明しました。

その方は、ナイトガードの着用にも理解を示してくれましたので、上顎前歯部の被せ物を次回から行う段取りになりました。

被せ物としてはジルコニアセラミッククラウンです。

これは強度が非常に強く人工ダイヤモンドと言われるものです。

そして、透明感もあって非常にきれいで自分の歯のように見えます。

強度が保たれているため、対合する歯には注意が必要ですが、就寝時にナイトガード装着を前提に考えていただければそう問題はないかと思います。

これからしっかり作っていこうと思います。

 

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