2022/09/11
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、数本の歯が残存していますが、全部歯を抜いて総入れ歯にしたいという患者さんが来院されました。
その方の口腔内を見てみると、確かに何本かは抜歯を要するとは思われるのですが、全部歯を抜く必要性はないと思いました。
その旨を説明すると、とたんに「私、歯のことでもう悩みたくないのよ。全部抜いてすっきりしたい。正直、邪魔に感じる。」と仰いました。
僕は、「そうなんですね。。。でも、もし総入れ歯にしたら今度は違う問題がでますよ。。。総入れ歯になればもう口の中は安泰だというのはありえないのですね。歯を抜いた以上歯茎はどんどん痩せていきますし、一時的にはしっかりくっついていても、そういった意味では時間の経過とともに緩くもなります。そうすると、今度は入れ歯が外れるとか、発音しにくいとか、横揺れして痛いなどの問題が予測されます。粘膜だけで維持しているよりも健康な歯にも負担してもらう部分入れ歯の方がまだマシかと思いますが。。。抜くほど悪くないような歯も何本かあるかと思いますよ。できるだけ残る歯は残すのが僕の心情でもありますし。。。」と伝えました。
でも、その患者さんは全部抜いてしまいたいという気持ちが強いようでした。
その方の予約の時間もあるので、先ずはどこを抜いてどこを残して、治療をしていった方がいいのかをもう一度よく精査し、治療計画を提示していく時間を取ることにしましたが、この人の押しの強さから、なかなか先行きが難航しそうな予感がしました。
僕は入れ歯を得意としているつもりですが、保存できると思う歯を抜くのは絶対に賛成しませんよ。
そうでなくても、歯科医師であれば基本的には歯を残すことを前提に頑張っているものですからね。
総入れ歯になってよかったという人は、本当はありえないとさえ思いますよ。
健康な歯には入れ歯が勝てることは何もないですからね。
やむを得なく作るのが入れ歯ですからね。
1本でも2本でも歯が残りそうならば残していくのが筋なのは知っておいてほしいです。
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