2022/10/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、まだお若い男性が上顎前歯4本を欠損されている方が来ました。
そこには保険診療内で製作されたと思われる入れ歯が装着されていました。
欠損部の後の歯にクラスプという金属のバネが掛かっています。
これは、もちろん保険診療内では問題ない設計で金属のバネを使用しないわけにはいきません。
このクラスプがないと入れ歯の維持は上手く行きませんからね。。。
しかしながら、その入れ歯はあまり適合は良くなく、審美的にもきれいとは言えない感じでした。
患者さんは、作り替えたいようでしたが前歯に金属のバネが見えるので、見えないようにしてもらいたいとの希望がありました。
そのような方の場合、当院ではノンクラスプ入れ歯をお勧めすることが多いです。
ノンクラスプ入れ歯は金属のバネの代わりに特殊な樹脂で製作されたものが歯と歯茎の境目に乗ります。
少し歯を覆いますが、金属のバネのように目立つことはないですね。
でも、この入れ歯は保険診療内で製作することはできません。
しかしながら、金属床の入れ歯に比べたら割と安価ではないかと僕は思います。
僕は、その患者さんに「このノンクラスプ入れ歯は今まで金属のバネが掛かっていた部位に金属のバネに変わってピンク色の床と言われるものが残存している歯の歯茎を覆います。金属のバネを使用しないので非常に審美的です。保険で使用されているものと違って、柔らかい素材で弾力があります。出し入れする時は弾力があるためそれが維持にも役立ったり、外すときにも楽に外せます。」と言いました。
その患者さんには、このノンクラスプ入れ歯が非常に魅力的に感じられたのでしょうね。
すぐにこのノンクラスプ入れ歯を決断してくれましたよ。
しかしながら、このノンクラスプ入れ歯が全ての症例で適応ということはありません。
歯周病がある方には、この弾性による把持力が裏目に出てしまい着脱する際に歯を揺さぶって引き抜きの力が働いてしまうこともあります。
そのため、歯茎の点検は必須であるかと思いますし、動揺がすでにある方には不向きなものと思います。
ご希望の方は、その辺りもしっかり診査してから、製作に入るようにお勧めいたしますよ。
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