2025/04/07
新潟駅から徒歩5分「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、定期的に当院に来られている上下顎総入れ歯の患者さんが3カ月メンテナンスに来てくださいました。
その方は、当院で入れ歯をセットして6年目になります。
今までの3カ月ごとのメンテナンスでは、それほど大きな調整をする必要はなかったのですが、今回は少し上顎の入れ歯が緩い気がしました。
今までのような吸着が、少し得られにくい気がしたのですね。
その患者さんに僕は、「なんか少し前回より上顎の入れ歯が緩い気がしますが。。。」ト言うと、患者さんは「そうなんですよ。ちょっと緩くなった気がします。落ちはしないんですけど、遊びができたような気がします。」と言いました。
これは歯茎の生理学的な吸収が関与しているためですね。
というのは、歯は抜いたならば傷が安定したとしても、少しずつその歯を支えていた歯槽骨は吸収していきます。
そのため、時間の経過とともに入れ歯の下の歯茎は痩せていくのですね。。。
僕は患者さんに、「上顎の歯茎が痩せたために緩くなったのですね。作り替える必要はないのですが、裏装といって、入れ歯の内側に材料を中敷きして裏打ちしてあげれば、またピタッとしますよ。」と提案しました。
患者さんも「作り替えなくていいのですね。では、それでお願いいたします。」と了承してくださいました。
そして処置を行い、またピタッとした吸着感を得ることができました。
このように、入れ歯はどうしても粘膜に乗っかっているために歯茎が痩せると合わなくなっていきます。
その大幅に歯茎が痩せるケースというのもメンテナンスをしていくと個人によって全然違います。
中には2ヵ月、3,4年ほど特に大きな変化を呈さない人もいます。
しかしながら、それも3ヵ月に1回のメンテナンスに来ていただいたから、作り替えるような必要性が少なくなったのだと思います。
できるだけ、良い状況のまま作り替えることなく維持していきたいと思います。
入れ歯を一緒に頑張りましょう。
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