りんご歯科医院ブログ

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新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

入れ歯は製作されるまで、時間と回数がかかります。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

入れ歯が自分のものになるまでは、相当な時間がかかります。

特に初めて、入れ歯を入れる方は大きいものであればあるほど、大変だと思います。

また、初めて入れ歯を作る方に多いのが、型さえ取ってしまえば簡単に入れ歯製作はできるものと思っている人が多くいますね。。。

残念ながら入れ歯は、簡単にできません。

東京の歯科医院ではHPに1日で入れ歯製作が可能と書いてあるものも散見されますが、そこは設備的にも人員的にも、ものすごく充実している所なのでしょうね。

通常の一般歯科医院ではちょっと考えにくいです。

普通、入れ歯は歯を抜いてすぐに入れるようなことはしません(即時入れ歯というものがありますが、当院では仮入れ歯と思っていますので、ゆくゆくは本入れ歯に変えなければなりません。)。

傷が落ち着いたのを見て、粘膜が安定しているのを確認してから、型を取ります。

入れ歯の型取りは、基本的に最低2回は必要です。

欠損歯が多くて、咬み合わせが解りにくい場合は別日に予約を取らせていただき、かみ合わせを決める装置、咬合床というものを使ってかみ合わせの高さを決めていきます。

そして、高さが決まったら、今度は前後左右的なズレがないかの確認のための装置を作り、また別日に、それを使って水平的な位置関係を決めることもあります。

そして、その後に試適という仮合わせをして人工歯の色や形、歯にかかるバネの適合、口唇の張り具合、笑ったときの前歯の見え方などを確認します。

そこで、患者さんにもしっかり見てもらい了解を得られたら、次回に完成となります。

ここまで初診、1回目の型取りから完成まで5~6回、週1回の通院だとしても、完成まで1月半はかかるわけですよね。。。

だから簡単にできるとは、思わないでほしいです。

技工操作も必要ですからね。。。

即時入れ歯でも、最低2回はかかりますし、即時入れ歯の場合は、その後も長くなるというのは知っておいてほしいですから。

先日も、歯が抜けたから、その日のうちに入れ歯を入れてほしいという希望で当院に来られた方がいました。

その方は、歯周治療を大学の病院で受けていたそうですが、治療途中でそこに通院しなくなり、歯が勝手に抜けてきたと言っていました。。。

歯科医院に来たのは、10年ぶりぐらいだと言っていました。

その病院には行かず、いよいよ前歯が抜けてしまったため、入れ歯を早く作ってほしいからここに来たと言っていましたが、そう簡単にはできない旨をお話ししましたよ。

もちろん何とかしてあげたいのは山々ですが、すぐに入れ歯ができると簡単に考えられるのは本当に困ります。。。

実際すごい労力をかけて、技工士さんとコンタクトを取りながらやっているのですから。

一つ、皆さんに考えてほしいことがあるのですが、100円ショップに医療器具である老眼鏡はお試しができますよね。

しかも医療器具であるのに、売っているわけです。

でも、入れ歯は置いていませんし、お試しすることはできませんよね。。。

もちろん、衛生面的に問題があるというのは解りますが、この時代、25分で滅菌ができるのに、そのような機能させる入れ歯は取り扱ってもいないし、お試しもできないですし、売ってもいませんよね。

機能する老眼鏡は100円ショップで置いてあるけど、入れ歯にはそれがない。

それは何でだと思いますか?

答えは、機能する入れ歯は簡単に製作できないから、なのではないでしょうかね。。。

僕は、そう思っていますよ。

 

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9月1日で開業9周年を迎えます。

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今日は日曜日で、当院はお休みです。

今日はいつもの診療の話しとは違いますが、ご容赦ください。

 

当院は9月1日で、開業9周年を迎えます。

その間、いろいろなことがあり、初期は患者さんが少なく経営そのものも危うい時がありました。

その時は、宅配便のアルバイトを短期でやっていたこともありました。

当初は、歯科医院が置かれている社会的状況とかも全く考えずに、古びたビルの2階で潰れた歯科医院を居抜きで営業権を買い、開業しました。

僕はほとんど宣伝とかもせず、看板を構えていれば患者さんは自然に入ってくるだろうと安直な気持ちでいましたね。

ところが1日の患者数は2~5人ほどの状況が半年ほど続きましたね。

この頃はそれこそ、毎日の支払いをしていくと窓口収入のみで生きていくのは無理だと判断し、宅配便のアルバイトを始めたわけです。

朝10時から夜7時まで診療を行い、夜の11時ころから朝方4時まで宅配便会社でラインといわれるベルトコンベアに重い荷物を移動するようなことを1月半くらいしていました。

体力的にかなりきつく、日中は少ない患者さん数を良いことに、医院で寝ていました。

しかしながら、このような状況では医院の成長発展はなく、何時まで経っても患者さんは来ないと思いました。

その時はあまり考えず他業種のアルバイトに踏み切って、本業がおざなりになっている事を自分の中で反省し、その状況を打破するために様々な努力をしました。

まず、消火栓看板の設置、バス内でのコール、地元紙に当院の紹介を載せてもらうなどなど。。。

これは料金的には安く、手頃でした。

でも、効果は薄く、あまり患者さんは増えなかったですね。

そして近所の内科や皮膚科の先生にご挨拶させていただき、「もし、糖尿病の患者さんに歯周治療が必要なようなら、当院を紹介していただけませんか?」と言いに行ったりもしました。

また、近くのコミュニティセンターに伺い、自分が専門としている「入れ歯の話を一般市民向けに話をさせていただけませんか?」と、伺いに行ったりもしました。

そのような努力が実を結んだのは、結構時間がかかり1日の患者数が10人を超えたのは1年近くかかったのではないでしょうかね。。。

このような努力を続けて、1年が過ぎる頃には効果のある宣伝と効果のない宣伝というのが、何となく見えてきました。

効果がないものは、一切そこで止めていき、また違うものを試すようなことをしましたね。

そうこうしているうちに、患者数は少しずつですが増えていきました。

でも、周りの歯科医師仲間の話しからは、「1年半も開業していてまだ1日の患者数が20人も超えていないの?」と恐怖を煽られることを言われたりもしましたね。

顔では笑っていましたが、その時の心中は正直、穏やかではなかったですよ。

その頃は、従業員もパートでしたが3人ほどいました。

彼女たちの給料を支払うのにも、大きな経済的負担がありました。

でも大切な、従業員を一人でも減らしてはいけないと、思っていましたよ。

そんな状況下でも、一生懸命に診療して、マーケティングしていけば必ずいい時が来ると信じていましたから。

実際にそれから、1年くらいで一日の患者数は25~30人ぐらいになり、デンタルユニットも増やしていきました。

そして、パートの一人を正職員としたり、衛生短大の新卒の人を2人雇いました。

彼女たちはすごく頑張ってくれて、現在のりんご歯科医院の基礎部分を作ってくれた気がします。

その新卒で入ってきた衛生士は、非常に可愛がっていましたが今は当院を離れ、違う場所で歯科衛生士として頑張っています。

この辞めてしまった衛生士を思うと、あの頃がフラッシュバックされ悲しい気分にはなりますが、二度とこのようなことがないように労務管理や給料形態の改善にも力を入れ、時間的にも余裕を持たせるようにしました。

 

今月に当院は移転する運びとなりましたが、今では敷地は71坪を有し、デンタルユニット数は6台となりました。

今後はもう1台追加する予定でいます。

スタッフ総数も、アルバイトの人を含めて14人になりました。

歯科医院の経営はマーケティングとマネージメントが大切です。

この両輪がうまく組み合わさって、医院経営は成り立つのです。

それを高いレベルでやることができれば、まだまだこの医院は大きくなると思っております。

 

人は現状維持に傾き、変化を嫌います。

その方が楽だからですね。。。

でも、それは絶対に成長・発展には結びつかないです。

というよりも、現状維持を選んだら辿る道は衰退です。

それが維持できるほど、この世界はそんなに甘くないですね。

それは経験上、解っています。。。

僕は、自分が現役である以上、医院の発展と拡大を常に考えていたいと思います。

今、9周年を新りんご歯科医院としての形で迎えますが、10周年、11周年と迎えていく際に、今より大きく充実している状態になれるように精一杯頑張って行く所存です。

10年目を迎える当院を、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

※写真は開業当初の、旧りんご歯科医院の写真です。このビルの2階が医院でした。現在は、移転しました。

 

 

 

 

 

入れ歯が外れやすい原因はいろいろありますが。。。

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総入れ歯が外れやすい方は、床の適合に問題があるか、床縁が短いか、咬合に問題があるか等が考えられます。

それと入れ歯の歯肉の形態も、実は維持に影響することもあります。

人工のプラスチックで作る歯肉の形、盛り上がり方等も実は入れ歯の維持に影響するのですね。

また、唾液量が少ないことや唾液の性質なども大きく影響することがあります。

唾液が少なかったり、唾液の粘着力がないために、入れ歯の床内面に陰圧が作れず吸着しないことが考えられますからね。

そうなると、かなり入れ歯はくっつかない状態になりますね。。。

そのような方には、保湿剤をお薦めして、口の中を潤した状態で使ってもらうのが賢明だと思います。

そうすることによって、入れ歯が吸着が得られることが往々にしてありますよ。

また、欠損部分の歯茎が極端に痩せていて、真っ平らで貧弱な顎堤の場合は、くっつかないことはないかもしれませんが、かなり難しいかと思います。

極力、外れない入れ歯を作るというのを目指していますが、なかなか一筋縄ではいかないのですね。。。

一時的にくっついたように見えても、しばらく使ってみるとまた、緩くなってしまうことは歯科医師であれば皆、経験しているところだと思います。。。

いろいろなテクニックがあって、これに対応するように日々頑張ってはいますが、一筋縄ではいかないケースもたくさんあります。

患者さん自身も諦めていたりすることもありますからね。。。

でも、諦めたらそれよりもいい入れ歯にはならないのも事実なんですよね。。。

いろいろな諸事情があって、100%満足に行くようなものというのはなかなか難しいのが現実ですが、少しでも良いものになれるように入れ歯の患者さんに向き合っていきたいと思います。

諦めないで一緒に頑張りましょう。

 

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治療に、予防にPOICウオーターを使用して感染予防をしています。

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 一昨年からこのPOICウオーター(タンパク分解型除菌水)を導入して、もう2年半が経ちました。

このPOICウオーターで、当院では治療に入る前のお口の中の消毒を図るようにしています。

また、濃度を上げたPOICウオーターを、抜歯後の洗浄や根管内の洗浄等にも使用しています(これはホームケアには使用できませんが、消毒力はさらに強いです。)

これを使用することで、術後の成績もすこぶる良くなりましたよ。

このPOICウオーターは次亜塩素酸イオン水が抜歯窩や歯周ポケット・根管内のタンパク質やバイオフィルムを溶解・破壊した後に次亜塩素酸水となって除菌をするため、効率よく除菌することが可能です。

また、このような効率の良い消毒・除菌作用により、食品添加物の規定である次亜塩素酸濃度(80ppm以下)に抑えることができ、安心して口腔内にご使用いただけます。

そのため、患者さんの虫歯予防や歯周病予防、入れ歯の洗浄、口臭予防に絶大な力を及ぼしてくれます。

細菌以外にも、ほぼ全てのウイルスを不活化できる効果が認められています。

(新型コロナウイルスには、効果が解りませんが。。。)

ですから、診察台ユニット周りの掃除をするにも機材を傷めずに、清掃できます。

 

洗口に関しては今まで、一生懸命に日常の歯磨きをしていても思うような効果が得られなかった人には、非常に有益な効果がありました。

中には、歯周病の急性発作をちょくちょく繰り返すような人が、そのようなことがなくなったと喜ばれたり、歯と歯の間の虫歯予防や磨きにくい親知らず部分の初期虫歯や歯茎の健康維持のためにも使われている患者さんが多いですが、これを使用してもらう事でそのようなことが格段に少なくなった感がありますよ。

そのようなエビデンスはPOIC研究会でも確立されており、都内の歯科医院では導入されている所も少なくないです。

僕も昨年から、歯磨きの際にこのPOICウオーターを使用してうがい洗浄をしながら歯ブラシで歯磨きをしています。

最初、このPOICウオーターを口に含んだ時は、プールや温泉の水を口に含んだような味で違和感が強かったのですが、それを我慢して15秒ほどよくうがいをして歯ブラシをかけるといつもの歯磨きで感じるツルツル感よりもさらにツルツルしていて、それが持続するような気がしております。

洗口することにより歯間部や歯周ポケット内にも入り込み、バイオフィルムを除去するのにもかなり効果があるものと思われます。

当院では、全てのスタッフが使用し、その効果を実感しています。

この除菌力に感動し、僕とチーフ歯科衛生士はPOICウオーターのホームケアアドバイザーになりました。

もし、歯周病や虫歯ができやすい人、口臭でお悩みの人は、是非、ご相談下さい。

POICウオーターを併用したブラッシングで、良い結果が出ると思いますよ(歯磨きは、絶対必要ですからね。)。

※POICウオーターにご興味のある方は、ご相談下さい。有料となりますが、使用方法の説明を聞いていただき同意を得た上で、ホームケア用にお渡しすることは可能です。

(写真はPOICウオーター生成器です。この機械が精製水と高純粋塩で電気分解をします。pHは弱アルカリ性となりますが口腔内に含むことで酸性に傾き、中性化します。弱アルカリ性の際は次亜塩素酸イオン水として、今までうがいでは破壊できなかったバイオフィルムを破壊し、それが他のアミノ基と結合し中性化することで次亜塩素酸水となり、バイオフィルムの中に潜んでいた細菌をやっつけるという、理にかなった除菌水なのですね。そして、精製水と高純粋塩のみを使用しているのでアレルギーの心配も無いのです。)

 

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ノンクラスプ入れ歯は審美的であります。

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部分入れ歯の支えをしてくれている残存歯にかける金属のバネをクラスプと言います。

このクラスプは保険内で作る部分入れ歯では、絶対的に必要です。

このクラスプというのは、残存歯に入れ歯が外れないための維持を負担してもらうために部分入れ歯で必要となります。

そうでないと、入れ歯は咀嚼や会話をする度に、すぐに脱離してしまいますからね。。。

口腔内で機能した時に脱離してしまうと、ご飯を食べることもできませんからね。

たまに、このクラスプを嫌って外してほしいという依頼を受けることがありますが、それは止めた方がいいと思います。

維持が取れないため、安定感がもの凄く悪くなりますから。

そうすると、咀嚼時や発音時にはカパカパ外れてしまうため、全く機能しない入れ歯となってしまいますからね。。。

代案としては、自由診療になりますがノンクラスプ入れ歯というものがあります。

これはクラスプの代わりに特殊なレジンというプラスチックで残存歯の歯肉に伸ばし、歯間部分に這わせて作ります。

このプラスチック自体に弾力があり、維持が良く審美的です。

金属のバネの代わりに、そのレジンというものが見えはしますが、歯肉色のため、それほど目立ちません。

ただ歯周病の程度が悪い方は、着脱の際に引っ張られるため向き不向きはあります。

もし適応を間違えてしまうと、歯の寿命を縮めてしまいますからね。

もし、気になるようであればご相談下さい。

残存歯が頑丈で、前歯に係るクラスプが気になるようでしたら、お薦めの審美入れ歯と言えますよ。

 

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入れ歯が壊れやすいのならば。。。

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自由診療で総入れ歯(歯が一本もない入れ歯)を作ってほしいという方も、最近は増えてきたような気がいたします。

患者さんからよく聞かれることで、発音を良くしたいとか、壊れにくいようにしたいという希望をお持ちならば、僕は絶対的に金属床の方が良いと言っております。

この金属床というのは、上顎では口蓋部分が金属で覆われますし、下顎では舌が接触する歯茎の面が金属で覆われるようになります。

この総入れ歯で、金属床にするメリットとしては金属にすることによって、熱の伝導性は良くなりますし、保険で使われるレジンと言われるピンクのものよりも薄くすることによって嘔吐反射も出にくくなりますし、発音もしやすいです。

落として、壊れるということもほぼないですからね。。。

このように、金属床入れ歯のメリットは多いものですが、デメリットもあります。

この金属床入れ歯は保険診療ではできないため、金額が高いという所でしょうか。。。

使用される金属もゴールド、チタン、コバルトクロムなどがあります。

当院では総入れ歯の場合、チタンが金属アレルギーも出にくく、軽いという観点からお勧めすることが多いです。

ただ技工操作がちょっと難しく、技工士さんにとっては扱いにくい金属なのですが。。。

金属床入れ歯にすることによって、今までの入れ歯の概念が一変したという患者さんも多くいられます。

快適で壊れにくく、物が食べやすいということはよく耳にしますよ。

それこそ生活の質を高めるという意味では、本当に良いものと思います。

ただ、あまりにも歯茎がやせすぎている場合は不向きな人もいますので、気になる方はご相談ください。

 

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慣れ親しんだ入れ歯を長く使うためには。。。

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できるだけ、入れ歯を作り替えることはあまりしたくないです。

自分で作った入れ歯ならば、なおさらにそう思います。

ほとんどの患者さんも、そう思うと思いますよね。。。

できれば慣れ親しんだ入れ歯を使ってはいきたいと思いますよね。

でも、歯を失った歯槽骨は時間とともに吸収してしまい、いわゆる歯茎は痩せていきます。

これは生理的なものなので、現在の歯科医学ではそれを止めることはできないとされています。

時間が経つと、作った当時の入れ歯は適合も良く、口を大きく開けても外れなかったのに何年かしたら緩くなったり、入れ歯の内面に食べ物のカスが入るようになったりと適合面の問題として出てくることがあります。

咬合的に問題が無く、単なる入れ歯の緩みならば裏裝(リライニング)という裏打ちだけで何とかなるかもしれません。

でも、あまりにもブカブカだったり、咬合的な問題も含まれる場合は、作り直しも考えなければなりませんね。。。

その方が、遥かに効率的で審美的だったりすることも多いですからね。

でも、それはそれで新しい入れ歯なので、慣れるのに時間はかかるでしょうね。

やはり入れ歯は人工物ですし、自分の健康な歯と同じものにはなりません、

やはり、入れ歯の患者さんにもお伝えしたいのは、そうなる前に早めに点検を受けていただき、歯茎の吸収が見られたら、早めの調整や裏裝をしていくことが良いと思います。

この歯茎の吸収程度は個人差がありますので、なんとも言えませんが、僕の経験では2ヶ月ぐらいで大幅に歯茎が吸収してしまい入れ歯が緩んだので、裏裝を必要とした人もいます。

特に女性は骨の痩せ方が男性よりも大きく、歯茎が吸収するスピードが速いような気がします(あくまで経験的な意見ですが。。。)。

ですから、入れ歯治療が終わられてからも、せめて3ヶ月に1回は定期健診(メンテナンス)に来られて、入れ歯を診せていただけたら、良いと思います。

できるだけわずかな調整で済むようにし、いつまでも良い入れ歯の状態で維持できるのが一番良いと思いますからね。

できるだけ長く、患者さんが使い慣れた入れ歯でいられることが作る側でも嬉しいことですからね。

 

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定期健診にはしっかりかかりましょうね。

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先日、来られた患者さんで若い女性なのですが、欠損部が多いため上下顎に部分入れ歯が装着されている人がいます。

その方は、その部分入れ歯が装着されてからも、虫歯が発生しやすく、根の治療をした後に被せ物をされた歯が多く存在いたします。

3ヶ月に1回のメンテナンス(定期健診)では、虫歯に罹患する率が高いため、1月に1回のメンテナンスを勧めましたが、仕事の関係でなかなか来ることができず、3ヶ月に1回のメンテナンスもままならないようでした。

そしてこのコロナ禍のせいで、半年ほどたったある日、部分入れ歯のバネが掛かっている歯が脱離し、何とかしてほしいということで来院しました。

見ると、脱離している歯は2本あって前歯です。

1本はただの脱離ではなく歯根に大きくひびが入ってました。

そしてもう一本は、被せ物の下に虫歯が入り込んでいたようで残存歯質も大きく溶けているような状態でした。

そのため僕は、「〇〇さん、この二本のうち割れているこの歯は抜かないとダメですね。。。もう一本も根の治療を要しますね。抜いた歯の所には、入れ歯に歯を足して歯があるように見せますが、もう一本は根の治療をしているうちは、差し歯の仮歯を用意しますね。仮歯なので形や色はあまり良いものとは言えませんが、そうするより仕方ないかと思います。」と伝えました。患者さんは、一応、納得してくれましたが、抜歯しなければいけない状態とは思っていなかったようで涙ぐんでいました。

その患者さんは、「私は昔から歯が悪く、高校生ごろから永久歯の抜歯を何本もしたので、入れ歯を入れるほどになってしまいました。歯を抜くのは今更仕方ないとは思っているのですが、前歯なので悲しくなります。。。」と言っていました。

確かに年齢的にも30代後半ですし、また歯を抜いて、その部位も入れ歯になるというのは悲しくなるかとは思います。

しかしながら今となっては、それしか方法がないのも、また事実ですね。

そうならないようにするのは、日常のセルフで行う歯磨きと、歯科医院での定期健診とクリーニングだと思います。

虫歯になりやすい人や、歯周病になりやすい人というのは残念ながら存在いたします。

それは、本人の歯の質や遺伝的な要因も大きく関わってきます。

一度でも、虫歯や歯周病に罹患された経験がある人はそのリスクが高いとも言えます。

是非、定期健診と歯のクリーニングは継続的に行うようにしましょうね。

 

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僕にとって、スタッフは心の家族です。

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 今日は日曜日なので、当院はお休みです。

いつもの診療の話しとは違いますが、ご容赦ください。

 

 当院の中で僕は、スタッフのことを歯科医師、歯科助手、歯科衛生士を問わずみんなのことを「りんごファミリー」と呼んでいます。

僕は、このスタッフ達を本当の家族と同じように考えています。

僕の家族は妻と、中三の娘がいますが、この子のお兄さん、お姉さんだという感じがしますよ。

だから、ちょっと体調が悪そうだったり元気がなかったりすると、自分の娘のように心配になります。

皆には、伝わっていないかもしれませんが、本当にそう思います。

でも、そうは言っても、仕事の上では意見を言っていろいろと話し合いをします。

たまに、言い方にカチンときてついみんなの前で怒ってしまったことが過去に1,2回ありますが、本当に仲良くやっていると思っています。

その秘訣は何ですかとたまに歯科医師仲間から聞かれることがありますが、秘訣は特にないです。

ただただ、皆のことが人間として大好きなので、フレンドリーに接しているつもりではいます。

というより、心の家族ですかね。。。

そんな気分で、いつもいますよ。

この感覚は開院当初から持っていたので、変わってはいないと思います。

僕が思うには、スタッフあっての歯科医院ですし、歯科医師の僕だけでは全く機能しないものなのですね。。。

 

 僕が今いるスタッフたちに一番知ってほしいことは、この医院にいる存在意義と、多くの患者さん達から必要とされていることです。

彼女たち一人一人を大切に思う人がいることを知ってほしいです。

それは僕であったり、妻であったり、スタッフそれぞれであったり、担当されていた患者さんであったりします。

そしてスタッフたちのやり甲斐と、生き甲斐がそれを踏まえてリンクできるように、僕はフルパワーで頑張って提供していきたいと思います。

そのための、努力は惜しみません。

いつか若いスタッフ達は、結婚や出産などの人生のイベントが分岐点となり、この医院を去る日が来るかもしれませんね。

でも、彼女たちが人生を振り返った時に、この医院で働いたことが幸せだったと思ってもらえたら、僕は本当に嬉しいです。

どうぞ皆様、この僕の大切な「りんごファミリー」を温かく見守っていただけたら幸いです。

 

歯の欠損部はどうしますかね。。。

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 入れ歯の製作は大好きな処置ですが、そんなに全ての人にお薦めはしたくないです。

できれば、自分の歯で一生過ごせたら一番いいですからね。

自分の健康な歯に勝る物はないわけですから。。。

しかしながら若い世代の方でも、重度の歯周病や虫歯のために歯を多く抜かなければならない人はいます。

そのような人たちは、恐らく自分でも、もうこの歯は持たないことを自覚している人がほとんどだと思います。

その場合、考えられる処置は抜歯して入れ歯かブリッジですね。。。

でも、ブリッジは欠損様式によっては適応でないこともあります。

そして、中にはインプラントで対応したいと思われる方もいますが、重度歯周病や重度虫歯を作ってしまった原因は何かというと、日常のケアが不行き届きだったからと言わざるおえないと思います。

つまりインプラント周囲炎になるかもしれないという、大きなリスクを抱えているのですね。。。

そのような方に、インプラントで対応するということは患者さんにはよほどの覚悟をもって、やらなければならないものです(当院ではインプラント治療は行っていませんが。)。。。

それこそ、日常の歯ブラシでは根こそぎプラークを取り除くという覚悟が必要だということです。

そうでなければ、インプラントをやったのはいいけど、近い将来にまた撤去ということが本当に多いですからね。。。。

そうなってから、入れ歯を製作して装着するのは条件が悪くなるため、困難極まりないでしょうから。

歯科インプラントは決して悪いものではなく、天然歯のように噛めるメリットはあります。

でも、それを維持するのは簡単ではないということを認識してから望むようにしてくださいね。

そして、少しでもそれに対して不安を抱えるならば、良い入れ歯を作って対応したほうが身体にも精神的にもいいかもしれませんよ。

入れ歯でもブリッジでも、インプラントでも口腔内の衛生を維持し保つことは重要ですが、リスクと鑑みて対応するようにしてくださいね。

それこそ、後々、後悔のないようにしてください。

その辺りについては、かかりつけの歯科医院でご相談することをお勧めいたします。

 

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