2019/06/20
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
格闘技やコンタクトスポーツ(ラグビー、サッカー、バスケットボール等)や重量挙げや綱引きなどの歯を喰いしばることの多いスポーツをされている方にお勧めしたいのは、スポーツマウスガードです。
これは市販のものとしてもスポーツ店で販売されておりますが、自分でその材料を口に入れて形を作り調整します。
簡便ではあるかもしれませんが、かなり適合の良いものを作るのは困難で、歯科医療従事者側から見ると良いものとは思えません。
その点、歯科医院で作るものは型をしっかり取らせてもらい、マウスガード用のシートで圧接し、適合させることができます。
プレイ中に簡単に外れることもなく、かつ、外傷予防に対して実際に機能するものになりますよ。
また、その保護されている安心感からか思い切りプレイに集中できるため、スポーツパフォーマンスは上がります。
是非、安全にスポーツを楽しむためのアイテムとして、考えてもらえたらと思います。
僕自身は日本スポーツ協会公認のスポーツデンティストでもあります。
スポーツマウスガードの、ご興味のある方は是非、ご相談ください。
(当院でのマウスガード製作料金は6000円(税抜き)となっています。色付きのものは7000円(税抜き)です。)
2019/06/19
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯の製作の際に、咬み合わせを決める作業があります。
総入れ歯の場合、歯が全てないためどのくらいの咬み合わせの高さにすればいいのかが、非常に重要です。
何せ、基準となる歯がないのですから、様々な方法を駆使して決めなければなりません。
主に生理学的な要素を考えて決める方法と解剖学的形態から決めるものとに分かれますね。
しかしながら、これはあくまで術者の任意によるものであります。
本当にその高さで良かったかは、調べようもないのが現実であります。
また、この咬み合わせの高さが決まったら、水平的な位置関係も見なければなりません。
この水平的な位置関係を決める作業も、非常に重要です。
中には前歯の方で噛んでしまう癖があったり、右や左にずれる人もいますからね。。。
これを決める作業にも様々な方法があります。
当院では主にゴシックアーチトレーサーというものを使って行います。
この方法が一番再現性が高いと思いますからね。
全ての総入れ歯の患者さんに行うわけではありませんが、咬み合わせのズレを補正するにはこの作業が一番再現性が高いと思っています。
やり方としては、術者の指示に従ってカチカチ噛んでいただいたり、左右、前方に顎を滑らせていただきます。
そうすると、描記板の上に矢印がでます。
その矢じりの頂点を水平的な位置関係の奥歯で噛んだ位置とし、それを記録して固定し、
咬合器という器械に取り付けます。
そして人工歯を並べていけば、咬み合わせのズレはないかと思います。
しかしながら、これも、あくまで天然歯がない状態で術者の任意によって決めていますので、仮合わせ(試適)の際に咬み合っているかの確認が必要となります。
(写真はゴシックアーチ描記板にトレースされた矢じりです。その頂点を水平的な中心位として記録します。そしてあらかじめ作られている上下顎模型を咬合器に取り付けていきます。そして、人工歯排列が始まるわけです。)
2019/06/18
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院では総入れ歯でも、当院で製作した入れ歯の場合はメンテナンス(定期健診)に来ていただくよう3ヶ月の間にリコールのハガキなり封書が届くようにしております。
定期的に来ていただいている方はほとんど作り直すことなく、ちょっとした調整や指導で済むことが多いです。
しかしながら、正直、総入れ歯や部分入れ歯でも総義歯に近いような部分入れ歯の方はあまりリコールに来ていただけていないのが現実だと思います。
恐らくこれは「歯がないのだからメンテナンスなんて必要ない。」や、「痛くないから調整しなくてもいい。」という気持ちが、そうさせているのかと思います。
でも、このメンテナンスはあくまで痛くならないようにし、入れ歯を快適に使用してもらうための処置や指導です。
実際、歯茎の吸収変化の大きい方は、僅か2カ月でもかなり変化するのを経験しています。
そうなると、入れ歯の裏装という裏打ち処置が必要なことがあるのですね。
僕ら製作した歯科医師もその変化や推移は見たいですし、自分で製作した入れ歯だからその変化がよくわかります。是非、入れ歯の方にもメンテナンスに応じていただきたく思います。
2019/06/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯を抜かなければならないほど、虫歯や歯周病がひどくなり、歯科医院で抜歯をされたことがある人は少なくはないと思います。
そこまで悪くしてしまったという意識はある意味、多くの患者さんはお持ちのケースが多いです。
患者さん自身でも、恐らくこれは抜かなければならないのだろうなという意識はあるのだけれども、その後、歯がないままでは仕事や生活に支障が出るのが怖くて、歯科医院に行けないという人を過去にもたくさん見てきましたよ。
確かに通常は、悪い歯を抜いて、その傷が治ってから新しい入れ歯を作るのがセオリーです。
しかしながら、歯を失ったままでは仕事や生活に支障があるのは困りますよね。。。
そのような方には、即時入れ歯を製作することがあります。
これは、歯を抜く前に型と咬み合わせを取らせていただき、あらかじめ抜く予定のところに入るように入れ歯を先に作ってしまいます。
そして、次回入れ歯ができた状態で、抜くべき歯を抜いてセットするという手法です。
これであれば、歯がなくなったことを人に知られることはないですね。
しかしながら、あくまで即席で作るものなのでそれほど良いものではないですし、歯茎は抜歯をすることによって変化・吸収してきます。
そうなると、入れ歯の適合そのものが合わなくなるため、傷が治ったらしっかりとした入れ歯を作ることをお勧めいたします。
そのため当院では、この即時入れ歯は仮り入れ歯としてとらえています。
保険の入れ歯であれば、保険のルールにより半年経たないと作れません。
ここにも多少問題があって、歯を抜いてから歯茎が落ち着くのは、長くても2月ほどだと思うので、もし、早めに良い入れ歯を入れたいと思われるのならば自由診療の入れ歯を考えてもいいのではないでしょうか。
そうであれば、この仮入れ歯のまま半年以上も待たないで、良い本入れ歯を作り出すことが短期間で可能になります。
即時入れ歯をセット後の、本入れ歯をどうするかを考えていくことも大切だと思います。
2019/06/15
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、入れ歯をセットして2回目の調整の方が、来られました。
その方は、歯科衛生士に「院長とお話ししたい。」と伝えたようで、歯科衛生士の方から僕を呼びだされました。
僕は、その方に向かい「どうされましたか?」と聞くと、その方は、「入れ歯は痛くないのだけども、前歯の歯の形や歯並びが自然ではない。何とかなりませんか?」と言われました。
僕は、「え、そうですか?そのようには見えませんが。。。また、残存している歯が上顎は前歯に2本あるのと下顎前歯の位置を考えるとこのような歯並びで、妥当と考えますが。。。仮合わせの時にもその歯並びについては見ていただいて、OKをいただきましたよね。まして、この状態で作り替えをするとなると、保険診療の場合、入れ歯をセットされてから半年は保険で入れ歯を作れなくなるのですが。。。」と伝えました。
その方は、「そうなんですね。。。では、仕方ないですね。」と言われました。
大変申し上げにくいことではありますが、仮合わせ(試適)の時期を逃して完成してから歯並びを変えることは、基本的にできないです。
仮合わせの時は、主にプラスチックの人工歯と歯肉部分の赤い色はワックスで構成されており、2パーツでできています。
この段階ではいかようにも、歯並びや人工歯は変えることが可能です。
それで、患者さんに見てもらって歯並びや咬合が良いようであれば、重合操作と言ってワックス部分をプラスチックに置き換えて人工歯と一体化させます。
そのため、完成された入れ歯の歯を取って歯並びを変えるということはできないのですね。
それをやろうとするならば、最初からやり直しなので型取りからやらなければならなくなります。
だからこそ、この仮合わせの時は慎重に人工歯の色や歯並びを見ていただきたいと思うのです。。。
そのことについては、こちらも念を押して言っているつもりではありますが、患者さんの方もその旨は、ご理解していただきたく思います。
2019/06/14
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯はどんな欠損形態においても、対応が可能であります。
それこそ歯が一本欠損しているだけの部分入れ歯から、全ての歯を失った総入れ歯まで入れ歯の処置として対応できます.。
中には顎骨が一部分欠損していても、入れ歯で対応することもありますからね(大学に勤務していた時、何人か製作した経験がありますよ。)。
しかしながら、欠損歯数が少なければ少ないほど、入れ歯が無くても食べれる事が多いため入れ歯を入れたがらないという現実があります。
そのような欠損歯数が少ない場合は、できればインプラントかブリッジの方が煩わしさはなく嚙んだ感じも天然歯に近いので良いと思います。
確かに、ブリッジにすると言うことで欠損部位の両隣の歯削らなければならないというデメリットがありますし、インプラントも埋入手術が必要となります。
それこそ、歯科インプラントは自由診療でやるしかないです。
そのため、良いことばかりではないですね。。。
でも、処置後に食べにくいと言うことは入れ歯よりはないですし、ケアさえしっかりやっていただけるならば悪いモノでは無いと思いますよ。
先日も上顎の第二小臼歯を欠損していて、その部位に入れ歯かブリッジかで悩んでいるという患者さんが来られました。
僕は一本欠損のための、部分入れ歯は勧めない旨を説明しました。
その理由としては、着脱が煩わしいこと、経験的に一本欠損だけで進んで入れ歯を入れたがる人は少ないこと、物理的に嚙みにくいことを挙げました。
その患者さんは、メリットとデメリットを鑑みて、家で考えたいと言うことで、一度この案件を持ち帰りましたが、再度予約が入り「やはりブリッジでお願いしたいです。」とのことでした。
保険内のブリッジを希望のため、欠損部の両隣の歯は銀歯になることを説明し、同意を得ました。
そして、極力目立たないように頬側の歯質は極力残し、咬合面と口蓋側面の形成を行い型を取りました。
そして次回、ブリッジをセット予定であります。
このブリッジも大きな意味では、入れ歯の一種ですが適応範囲は限られます。
あくまで少数歯欠損のみ対応が可能なのですね(部位にもよりますが、1~2歯ぐらいまでの欠損ですね。)。
あまり大きな欠損には認められないモノです。
もし、このブリッジが認められないならば次の選択肢は、主に入れ歯と言うことになりますね。。。
考えてみるとある意味、このブリッジが入れ歯になる前の前処置みたいな所もあるわけです。
この土台になっている歯が駄目になったら、入れ歯になるという人は少なくないですよ。
入れ歯になったら、ブリッジと同じように嚙むと言うことは、まず、できないですからね。
固定性のものと、取り外し可能なものとを比べたら、咬み心地は雲泥の差がありますから。。。
ですから、ブリッジがある人は特に日常のブラッシングには気をつけていただき、定期健診にはしっかりと係られて下さいね。
2019/06/12
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を作るうえで、特に気にかけているのはニコッと笑った時の歯の見え方です。
笑った時に歯が見えすぎても、見えな過ぎても違和感が出ます。
できれば、自然な感じで見えるのが一番いいですからね。
その際には、試適と言われる仮合わせの時に人工歯がどう見えるかでおおよその見当がつきます。
この時には咬み合わせを見ることも大切ですが、笑った時の歯の見え方が自然かどうかが重要です。
それが自然であるというのは審美的であるということですからね。
もし、この段階で良くなければ、また歯を並び替えればいいだけですから、それほど苦はないです。
より自然で審美的な入れ歯を提供できるように、今後も頑張って行きたいと思います。
2019/06/11
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
昨日のことですが、当院のある歯科衛生士が急に体調を悪くしてしまい、倒れてしまいました。
今まで元気だったのに、本当に急に。。。
慌てた僕たちは、すぐさま、スタッフルームで安静にさせ様子を見ていました。
本人も「大丈夫です。しばらくすると治ると思います。」と言ってはいましたが、強烈な吐き気が襲っているようで、トイレに連れて行きましたが便器から離れられないような状態でいました。
また、そのような時に限って患者さんは多く、なかなか僕らも手が離せない状況になりました。
でも、他のスタッフが自分の持ち場を守りながらも交代でそのスタッフの近くに行き状況を伺い、協力して内科に連れていくことが出来ました。
そして、僕の妻が新津まで車でそのスタッフを送りました。
医師の診断では、胃腸炎だったそうです。
ここまで、皆が彼女を思い、気にかけ、一番いい形で彼女を家まで送り届けた過程を見て、僕は医院の絆を感じましたよ。
皆がそのスタッフのことを心配して、動けるこの医院全体の機動力は他になかなかないのではないかと思いました。
僕は、ここのスタッフの人間関係のすばらしさと、心優しくて強い気持ちを誇りに感じています。
本当にいい医院になってきたと思います。
まだまだ未熟なところは、もちろんあるのですが、どこの医院にも負けない結束力があるのではないかと思います。
そう思うと、このスタッフ達を生かし切れていない自分のやり方に嫌気がさします。
発展しきれない、自分の努力の足りなさを感じます。
僕も彼女たちに負けないように、もっともっと精進していけるように努力します。
2019/06/10
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院は、予約制となりますが訪問診療も行っています。
日中に介護保険施設や患者さんの自宅に出向き、診療を行うことを、開院当初から継続して行っています。
訪問診療はなかなか大変ではありますが、介護を要する方で歯科医院に通えない人がいることを考えると、僕らのできることはこちらから出向くことだと思います。
主な内容としては、やはり入れ歯の調整や製作が多いですが、中には介護者の方が口臭を気にして歯のクリーニングや歯石取りを希望される事もあります。
先日、車で居宅へと訪問診療に出向き、入れ歯をセットされた方がいました。
今までも、入れ歯を作られてご飯を食べていたようですが、かなり古くなってしまったのと、口腔内の状況が歯が抜けたりしたため、大きく変わってしまったために入れ歯を新製したのですね。
高齢で介護を要する方は、なかなか歯科医院に通えないのが現実です。
でも、それを我慢することは良いことではありません。
辛い気持ちを抱えたまま日々の暮らしをしていても、楽しいことはなく生活の質が向上することはありませんから。。。
入れ歯を入れて、咀嚼が容易になり寝たきり状態から、歩行ができるようにまでなった人を訪問診療で見る機会が、以前にありました。
やっている僕も、咀嚼機能を回復することによって、ここまで人は全身的、精神的にも回復することができるのかと、思ったことがあります。
その感動を味わいたくて、自分は今でも、訪問歯科にも力を入れているのだと思います。
当院では、訪問診療のために歯を切削する器具やポータブルのレントゲン装置や歯石取りの機械も配備されております。
そのため、外来診療室に近いレベルでお家でも診療できることがある程度、可能になりました。
もし、要介護の方を、身内や知り合いに抱えているのならば、ご連絡をいただけたら幸いです。
オーラルフレイルという言葉があるように、人は口から年を取ります。
要介護者においては、介護度を上げないためにも是非とも、主に介護をしている方から考えていただきたく思います。
一緒に頑張りましょう。
2019/06/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯でお悩みの方は少なくないですね。
先日、ある後輩の歯科医院から紹介を受けて当院に来られた患者さんがいました。
その方は、下顎の舌側の骨隆起が大きく、その部位に入れ歯を入れることが困難なようです。
下顎左右側で第一、第二大臼歯がなく、左側は第二小臼歯も欠損している状態でした。
口腔内を診させていただくと、舌側の骨隆起は巨大でその部位をリリーフ(緩衝腔)を設ければいいというレベルではなかったです。
そのため、手術して除去することをお勧めしましたが、本人は「手術は怖いから、いやです。」と言われてしまいました。。。
そのため、この状況でなんとか義歯を作るように設計を考えています。
クラスプ(金属のバネ)が見えないものにしてほしいということから、ノンクラスプ入れ歯で片側処理して左側と右側をそれぞれ別にして各々の入れ歯とした方が良いのかもしれないと思っています。
しかしながら、この骨隆起を完全に覆うことはできませんし、避けて作るとなると床の幅が取れないため強度の問題も生じます。
今、このあたりをどうやって行こうか、技工士と検討しています。。。
持てる力を出し切って、良い入れ歯と思ってもらえるように製作していきたいと思います。