りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

訪問診療で考えさせられること。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 先日、訪問診療で診させていただいている患者さんから、施設のケアマネージャさんを通してある患者さんを診てほしいと連絡がありました。

その患者さんは、3年前に上顎は総入れ歯、下顎は歯が4本ほど残存している部分入れ歯を僕が作製し装着しました。

当時も入れ歯が乗る歯茎は、痩せていて条件は決して良くなかったですが、入れ歯そのものは安定していて早い段階で終了となりました。

でも、それからリコールの葉書は出していたのですが全く音沙汰が無かったのです。

それから3年ほど経って診てみると、4本残存していた歯は歯周病が進んでおり、そのうちの1本はかなりグラついておりました。

取りあえず、この歯を何とかしてほしいという患者さんと介護士さんの希望もあって、暫間固定をしました。

取りあえずは隣在歯と固定したため動揺は無くなりましたが、この歯は入れ歯のクラスプ(金属のバネ)が係っている歯であるので、恐らくは長くは持たないであろうという旨を話しました。

介護士さんから、「この固定が取れたら、この歯はどうなりますか?」と訪ねられたので、僕は「本来は抜歯して、今の入れ歯に歯を足す作業をした方が良いですね。」と言う旨を伝えました。

介護士さんは、「今は患者さんの体調は良くなく、抜歯はちょっと待っていただきたいです。」と仰いました。

僕は「では、今は極力、現状を維持できるように歯茎のお掃除とこの暫間固定を継続管理していきましょう。」と伝えたところ、納得していただけました。

このように、訪問診療に行って処置を行う場合、健常者と比べて全身状態が良い状態の人は少ないです。

よって、歯を抜くのもかなり気を遣いますし、リスクもあります。

今、言っても致し方ないことですが、3年前の状態が維持できればこのようなことにはならずに済んだのになあ。。。と言う思いが巡ります。

歯が維持できるかどうかは、全身状態にも影響されることもありますが、まずはしっかりしたブラッシングと定期健診だと思います。

これは、要介護者だとしても、その方を介護してくれる介護者の協力次第で何とかなるものと僕は思います。

実際は、なかなか施設の介護者が多くの要介護者を抱えた上で、お口の清掃をしっかりやるのは難しいことかもしれません。

でも、もし、そうだとしてももっと早い段階で、健診をさせていただけたら、この短期間でこうはならなかったのでは無いかという思いはあります。

今、僕らができることは、この歯がダメになってしまっても残りの3本はしっかり保存していきたいと思います。

そのためにも、今後は定期健診にはしっかり罹ってもらえるよう施設の人にお願いしてみようと思います。

※当院で2019年版 初売り歯科用グッズ福袋を始めました。
それぞれ、虫歯ケアグッズ、歯周病ケアグッズ、口臭ケアグッズ、入れ歯ケアグッズ等のお値段がお得な福袋を用意してあります。現品が無くなり次第、終了となりますので興味のある方はお早めに。。。


訪問診療の詳しい案内
当院での精密入れ歯治療の案内は

部分入れ歯の人は定期健診で、歯を保存していきましょう。

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 入れ歯診療は自分の中でも大好きな治療です。

入れ歯製作をお願いされると、心の中で「よし。」と思えます。

自分でも呆れてしまうほど、入れ歯診療が大好きです。

それは、自由診療だからとか保険診療だからとかというのは関係ないです(かといって、自由診療の方がやっぱりうれしいですね。。。)。

好きな入れ歯ができあがって、患者さんにセットするときは緊張感と期待感が入り交じります。

反対に、嫌な気分になるのは入れ歯が装着後に痛かったと言われることと、僕が作った部分入れ歯を作り替えなければならない時ですかね。。。

特に、それがクラスプというバネが係る歯が歯周病などで抜歯をしなければならなくなり、それが増歯という処置だけでは済まなくて、作り替えなければならないというときは、もの凄く嫌なモノです。

それは、そうなったのには恐らく、定期健診には来なくなり、歯周病が進行した歯だと思われることが多いからですね。

つまり、管理が悪いと言えるのです。

その管理は、患者さんだけの問題とは言えないかもしれませんね。

でも前から、口腔内の衛生面については患者さんに口頭のみでなく、書面にしたり、データ値を見せたりしていますが、なかなか理解してもらえないこともありますね。。。

それを伝えて患者さんに解ってもらうのも、歯科医院の仕事と考えると、まだまだ患者さんに歯磨きや定期健診の大切さは浸透していないなと思いますね。。。

ある意味、責任を感じますね。

当院では、できるだけ残存歯は残し、その上で欠損があれば良い入れ歯を提供していくことを目標にしています。

あまりにも重度の虫歯や、歯周病ならば抜歯はしなければならないでしょうが、中程度以下ならば、極力保存することを目指しています。

定期健診を受け、歯科衛生士によるブラッシングのチェック、プロフェッショナル・クリーニングは必須です。

これをしっかり、やっていただけたらかなりの確率で、残存歯を残せると思います。

実際、部分入れ歯の方で、しっかりメンテナンスに来てくれている方の抜歯はほとんどなくなりましたよ。

是非、この定期健診にしっかり通っていただき、口腔内の衛生管理の徹底を図りましょう。

そして、部分入れ歯だとしても、入れ歯のバネが係る歯はもちろん、残存歯があるのならば、それ以上歯をなくさないことが、入れ歯を長持ちさせるために必要なことと言えます。

今、お使いになっている入れ歯を作り替えなくても良いように、定期健診と歯のクリーニングをせめて3ヶ月に1回はされることをお勧めいたします。

一緒に頑張っていきましょう。

年頭に思うこと。。。

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 改めまして、皆様、明けましておめでとうございます。

これを書いている1月6日は日曜日です。

普段は休日にはブログの方もお休みしていますが、年頭に向けての意思や当院の今年の目標を書いてみました。

当院は今年の9月でまる8年となります。

開院当初は患者さんの数も少なく、経営が難しいのではと落ち込む日々も多かったですが、患者さんやスタッフに助けられ、何とかここまでやってこれました。

思えば、これまで本当にスタッフには恵まれて、頑張り屋のスタッフ達が成果を上げてくれたと思っています。

僕一人の力では、絶対にできなかったと思います。

残念ながら当院を離職してしまったスタッフも数名いますが、その方にも本当に感謝していますし、今でもその方をりんご歯科ファミリーの一員だと思っていますよ。。。

 僕たちの仕事はどうしても閉塞的な部分があります。

患者さん側も「痛いと言っているんだから診るのは当たり前だろう。」とおっしゃる方も少なくはないです。

でも、僕たちも人間です。

できることとできないこと、また、人員や設備的な問題や労働時間的な問題もあるのは知ってほしいです。

患者さんのために仕事をするのは当たり前なのですが、僕やスタッフが抱える日常のストレスは決して小さいものではないということを知ってほしいです。

実際にそのために、スタッフが疲弊してしまったり、体調を崩してしまったりすることもあったのですね。。。

当院に来てくれる患者さんを大切にするのは、以前から変わりませんが、スタッフのそのような意味でのマネジメントも僕の大切な業務だということが、昨年の出来事でよく解りました。

今年は、そういう意味でももっともっとスタッフを大切にし、彼女たちのやりがいを形にして、ストレスを極力避けるようにしていきたいと思います。

スタッフ達の頑張りにより、最近では患者さんの数が多くて、初診の患者さんをお断りしなければならないことも少なくないです(当院は完全予約制ですので。)。

通常は、歯科医師は僕一人ですのでやれることは限られてしまいます(土・月は非常勤の先生に来てもらっていますが。。。)。

歯がゆい思いはありますが、予約を取って来られている患者さんの時間を削るわけにもいきませんから、現状では致し方ないと思っております。

そのような理由からも、当院での予約の時間は是非とも大切にしていただき、キャンセルをされる場合は極力、前日までには連絡をいただきたく思います。

キャンセルされたその時間に、罹りたかった患者さんもいたということを知ってもらえたらと思いますよ。

 当院の目標としては、もともと僕は入れ歯を専門としていたこともあり、入れ歯診療にさらに邁進していきたいと思いますが、ほとんどの人は部分入れ歯です。

せっかく作った新しい部分入れ歯を維持させるためにも、残存歯の健康維持・予防が重要です。

入れ歯を作り直さないようにするためには、残存歯を極力、抜かないことが大切ですからね。。。

そのためにも、歯科衛生士によるブラッシング指導や健診、歯石除去やクリーニングにも力を入れているところです。

また、元々の歯並びが悪いために、歯周病や虫歯を悪化させてしまうことが多いため、それを改善するための歯科矯正も手掛けるようになってきました(矯正専門の先生も月に一回来られてますし、僕自身も毎月一回、東京まで歯科矯正セミナーを受けてますから。)。

そのために、本年もこの入れ歯、予防、歯科矯正を大きな軸として、邁進していきたく思います。

患者さんのために、本年も一生懸命頑張らせていただき、医院としてさらに発展していくことを誓います。

本年も、何卒よろしくお願いいたします。

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初めての入れ歯に慣れるために。。。

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 新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は、ブログの方を見ていただき誠にありがとうございます。

本年も、入れ歯を中心として臨床に関わる話をさせていただけたら幸いです。

今年も何卒よろしくお願いいたします。

 患者さんの中には、なかなか入れ歯が慣れないと言う人が少なくはないです。

入れ歯を入れて、すぐに自分のものとして、機能しないというのは往々にしてあります。

特に初めて、入れ歯を入れるという人は、それを使いこなすのには時間がかかるものです。

よく初めて入れた入れ歯が咬めないといって、すぐに諦めてしまう人が実際にはいます。

確かに痛いのを無理して、入れ歯を入れて食事をしろとは言いませんが、ものを食べるときに痛みがあっても、お話しするときには痛くないことが多いものです。

それならば慣れる意味を込めて、食事以外では入れ歯を入れてほしいなと思います。

新しい入れ歯を無調整で患者さんのお口の中にいれただけではしっかりと機能することは難しく、使用しながらの調整や患者さん自身がうまく使えるように練習(リハビリ)することは必要です。

入れ歯をいれている意味とできることを理解した上で、上手に付き合っていこうとする気持ちがあれば、入れ歯もうまく使いこなせるようになると思いますよ。

入れ歯は他の被せ物、根っこの治療、虫歯の治療と違い、入れ歯を入れたその日からが練習の始まりですからね。。。

初めての義歯は多分、部分入れ歯でしょうから、話したり食べたりする時に義歯が外れないよう残っている歯にバネをかけ、そのバネにも種類がありケースによっては使える材料も形も異なります。

入れ歯を慣らす練習方法としては、まずは入れ歯をできる限り口の中に入れ、摂食練習と発声練習をするようにしましょう。

摂食練習は、食品を柔らかくして細切れに調理し、食べるときにはゆっくりと時間をかけて咬むことが大切です。

食べ物の硬さは最初は痛みがなくても、柔らかい物を慣れるまで食べましょう。

数回、歯科医院で調整した後、徐々に歯ごたえのあるものにも挑戦してみましょう。

発音練習は上顎や歯に舌を押しつける形により音を作るので、入れ歯の形を舌が覚える必要があります。

そのため、新聞や本などは声を出して読み、カラオケで歌を歌うことも効果的ですね。

また、入れ歯の形態を微調整することで修正できることもあり、どんな言葉が話しづらいかなど、歯科医師に相談していただけると良いかと思います。

入れ歯に慣れるためには、ある意味、努力が必要です。

でも、諦めなければ必ず良いものになっていきますから、一緒に頑張りましょう。

僕達も時間をかけて、とことん付き合いますから。。。

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金属床入れ歯に、使用する金属が何かもポイントです。

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 生活の質を上げるために、入れ歯を入れて食事や会話を楽しみたいという患者さんは多いです。

僕もそう思っていただけるように、一生懸命に入れ歯製作に毎日、励んでいます。

しかしながら、個人の努力ではどうしようもないのが、材料の物性です。

例えば総入れ歯の場合、上顎であれば金属を使用して口蓋を覆うと、プラスチックよりも薄くできるため違和感は少ないです。

下顎であれば舌に接する入れ歯の内側を金属にすると、舌感は非常にいいですし、熱の伝わりもしっかりします。

しかしながら、この金属床入れ歯は保険診療内では認められないものです。

以前に保険診療内で総入れ歯を入れていた方が、自由診療で金属を使用した総入れ歯に代えると、その効果を感じてくれます。

確かに、自由診療なので金属床入れ歯は高額です。

でも、入れ歯は毎日使い、食事や会話に必要だと思うのです。

より快適に、良いものを入れて生活するのは「生活の質を上げる。」ことに直結しますよね。

そう思うと、これを勧めていくのは良い事だと自分自身は思います。

さらに言うと、この金属床の金属に何を使うかも大切なポイントです。

当院ではゴールド、チタン、コバルトクロムを金属床入れ歯に使用しています。

チタンは、軽くて丈夫です。

生体親和性が良く、金属アレルギーのある方にも使用が可能です。

当院では、それらの点からチタンを使用した金属床入れ歯をお勧めしていますよ。

※年末年始のお休みは12月29日(土)~1月4日(金)となります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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歯科の医療費控除とは

どの補綴物も健康な歯には勝てませんね。

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 歯の欠損を抱えて、入れ歯かブリッジか悩む人は多いですね。

よく当院にも患者さんが相談に来ます。

僕は、残存歯の歯周病の有無とか虫歯の有無や程度にもよりますが、1~2歯の少数歯欠損で30~50代の人ならば、入れ歯もブリッジもしないで、インプラントが良いのではないでしょうかと、まず言います。

なぜなら、ブリッジか入れ歯かで悩む理由としては、ブリッジは歯を削らなければいけないというのが気になるのでしょうし、入れ歯は嚙みにくいというのが気になるのだと思います。

それならば、欠損部の隣の歯を削らずに、噛み心地も天然歯に近いのはインプラントですからね。。。

ただ保険内の診療ではできませんね(当院ではインプラントは行っておりませんし。。。)。

施術後のケアも当然ですが、結構、大切ですね。

この保険でできるかどうかということと、手術が怖いということがネックになっているのならば、後は年齢的なものと、歯茎の状態やカリエスリスクが高いかどうかということが分かれ目になるかもしれませんね。

ただ少数歯の欠損の部分入れ歯はあまりお勧めしたくはないです。

なぜなら、少数歯の入れ歯は噛み心地がブリッジに比べて、良いものではないです。

かなり、食べにくいですからね。

ただ、この欠損が3歯以上あって、ブリッジが難しいケースの場合は、入れ歯で対応するのが一般的かと思います(単なる欠損歯数だけでは判断は難しいですが。。。)。

入れ歯のメリットとしては、歯をほぼ削らずにできます(入れ歯のバネが係る歯は少しだけ削りますが。。。)し、入れ歯は外して直視下でお掃除することができるので、衛生面からいうと、ブリッジよりも衛生的かもしれませんね。

もし、どうしてもその辺りについて、患者さん自身で判断できないのなら、一度見させていただけたら幸いです。

その人の口腔内の状況や考えをお聞きして、いろいろな補綴物に対しての選択肢を示すことができたら良いなと思います。

ただ、どの補綴物においても、健康な歯には勝てません。

神様が作って与えてくれた、自分の歯は大切な宝物ですよ。


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自分で咬み合わせを作れる総入れ歯は面白いです。

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 僕は歯学部学生の6年生の時に、総入れ歯の人工歯の排列実習を受けた際に、自分で咬み合わせを作れるという事にすごく興味を持ちました。

総入れ歯の咬合というのは、一定の決まりはあるものの、人工歯を配列する人の個性が必ず出ます。

自分の製作した入れ歯が患者さんに喜ばれたら、歯科医師として凄く嬉しいことですからね。。。

そのため、僕は大学を卒業したら、大学病院の総義歯講座(総入れ歯)の大学院に入ろうと心に決めていました。

そして無事に大学を卒業し国家試験を通過し、自分で思い描いていた通りに、総義歯講座の大学院に入学することができました。

でも、そこで待ち受けていたのは、厳しい特訓と指導してくれる先輩や教授からの実技チェックがありました。

いつも帰りは午前様で、入れ歯製作と博士号取得のための研究をしていましたね。

一生懸命作った義歯を患者さんから、激しく文句を言われ、その入れ歯を投げつけられたこともありました。

凄く辛くて、一時期はもう入れ歯を見るのも嫌だと思った時期もありましたね。

でも、いい先輩や同僚もいて、励ましてくれて僕の気持ちを鼓舞してくれました。

その助けもあって、無事に大学院を卒業し、そのまま講座の助手となることができ、それから6年間勤めて講師に昇進することができました。

しかしながら、当時は学生教育に相当の時間が取られ、診療をほとんどできないことにストレスがたまりました。

その頃になると、入れ歯診療をやるのは自分の使命だと思い込んでいましたからね。

そしてさらに、入れ歯治療ができる環境を求め、開業して入れ歯を多く診ている先生の所に行き、そこでアルバイトをさせていただきました。

そして大学を辞め、佐渡島の病院歯科に籍を移し、そこで多くの入れ歯の症例を診させていただきました。

ここでは、30代、40代の若い患者さんはそれほど多くはなく、老人と小児の治療が多かったですからね。

老人の診療は、基本的に抜歯と入れ歯治療が、多いものですからね。

患者数も多く、佐渡でかなりの症例をこなしたと思います。

そして、娘の誕生とともに新潟市に勤務医で帰ってきてから4年して、開業に至りました。

これまでの、いきさつがあって現在があるわけですが、この入れ歯に対する熱い思いがなくなることはありません。

これからもさらに向上できるよう歯科医師として、頑張っていきたいと思います。

即時入れ歯は、慣れるのが大変ですが。。。

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 ちょっと前に、多数歯に渡る抜歯を行い、即日に入れ歯をセットする処置を行いました。

その入れ歯は即時入れ歯というもので、抜かなければならないような歯が多数存在していて、歯がない状態に耐えられないようなケースの場合に行うことがあります(営業マンで歯がないと対外的に困る等。。。)。

この即時入れ歯は、多くのケースの場合、歯周病による歯茎の状態が悪いため、歯がプラプラに動揺していて抜歯後の処置としては、入れ歯しか考えられないようなときに行います。

抜歯後すぐに入れ歯をセットするので、前準備として、悪い歯が残存しているうちに型と咬み合わせを取り、模型を起こして抜くべき歯を模型状で削除し、人工歯を並べて完成までしてしまいます。

即席で作られた入れ歯を用意、歯を抜いてセットするというやり方です。

当院では、この即時入れ歯は仮入れ歯として捉えているため、抜歯した傷が落ち着いたら本入れ歯を作った方がいいと伝えています。

通常は歯を抜いて、その抜歯した傷が治ってから入れ歯を作ることが一般的な作り方かと思いますが、このようなケースも決して珍しくはないですね。。。

ただ、初めて入れ歯を入れる人にとってはかなり辛いかもしれません。

しかもその違和感の大きさは、欠損歯の数にもよると思います。

つまり、抜く歯が多くて入れ歯の形態が総入れ歯に近くなればなるほど、患者さんの苦痛は大きいような気がしますよ。

まず、発音はしにくいですし、これで食事ができるのか不安を覚えるそうです。

僕らも、事前にそのような説明はしっかりしているのですが、予想以上の違和感が出るようです。

まあ、上顎であれば総入れ歯に近くなるほどの欠損の場合は、口蓋部分も床と言われるピンク色のプラスチックで覆われるため、かなり発音はしにくいですよね。

下顎であれば、舌の運動を邪魔しますからね。

これをやった後の、僕らの気持ちとしてもあまり良いものではないです。

多くの歯を抜いた後、患者さんの希望している入れ歯をすぐにセットしても、あまりいい顔をしてもらえないですから。。。

一生懸命やっても、ちょっと寂しい気持ちがいたします。

でも、ほとんどの患者さんは、これを使うようになって1~2週間ほどで慣れてきますし、傷の痛みもなくなってきます。

プラプラに動いて、咬む度にその歯に痛みを抱えているのならば、この方がいいこともあります。

少し頑張っていただいて、これを乗り越えて本入れ歯を作る際には必ずこの即時入れ歯よりは咬みやすいでしょうし、使い勝手の良いものになると思います。

そうなれるように、どうか一緒に頑張りましょうね。

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「守・破・離」の後に続く言葉は。。。

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 今日は、いつもの臨床とは違う話となりますが、ご了承ください。

先日、出席した大学講座の忘年会で、ある教授の挨拶で「守(習)・破・離」(しゅ・は・り)の話を聞きました。

この言葉は、物事を習得するには最初は規範、決まり事を守り、ひたすら正確・忠実に習得を積み重ね(守)たら、それまで身に着けたものを洗練させ、自分なりの個性を作り出すことに挑戦する(破)。そしてこれまでの知識や経験にとらわれずに、独自の境地を切り開く(離)。。。ということを説いているそうです。。

いい言葉だな~と思い、家に帰って、この「守・破・離」をグーグルで検索し、よくよくこの言葉を調べてみると、これは、織田信長、豊臣秀吉に仕えていた千利休が作った茶道の心得や作法に関わること100カ条を和歌形式で表した「利休百首」から出てきたものだそうです。

この言葉を聞いたときに、今まで僕自身が経験した出来事とリンクする部分があったため、すんなり受け入れることができました。

思い起こせば、自分もそのような経験があって、大学病院の総入れ歯の講座に籍を置かせてもらい、当時の講座教授から入れ歯のイロハを徹底的に教えていただき、そしてステップアップして応用し、ある程度できるようになったところで、その講座を離れ、遠回りしながらも自立して開業しました。

考えてみると、僕はこの「守・破・離」を実践してきたのだなと思えて、この言葉が気に入りました。

でも、よくよく調べてみると、ちょっと違うのかな?もしくは、言葉が足りないのではないか?という気分になりました。

それは、ある新聞記者のコラムにそのことが詳しく書かれており、それを読むと、この百首はそれまでの饗宴的な遊興性を千利休が憂い、それを排し、より精神性を重んじたもので、第一、第二首では心構え的なことが書かれているそうです。

それ以外のものは、極めて実践的で、現在でいう業務マニュアル的なことが事細かく書かれているそうです。

この百首の九十九首目までは、まさに先述した「守・破・離」を推奨することが書いてあるようです。

でも、最後の一首は、どうやら趣が違うことが書いてあったそうです。

利休があえて最後の百首目の締めくくりに掲げることで伝えたかったのは、末尾に書かれている「本(ほん)を忘れるな」という戒めであったのではなかろうかということでした。

「本(ほん)を忘れるな」、つまり「守」で習った、基本を忘れるなということです。

それを、利休は最後に持っていくことで、戒めとしたようだということです。

最近は、基本に帰るということが軽く見られている世の中で、あらゆる場面でそう感じることが多いようです。

確かに、世の中の動きとしてはそういう所があるかもしれませんね。。。

 話は変わってしまいますが、実は当院のあるスタッフが先日、卒業しました。

その人は、非常に人当りもよく勤勉で真面目な人でした。

患者さんからも人気があり、皆から愛されていましたね。

でも、真面目なゆえに体調を崩してしまったのですね。。。

僕自身も、その人に全幅の信頼を置いていましたし、その人の存在がない今、寂しい気持ちに駆られています。

でも、その人はある意味、当院で「守・破・離」を実践しての卒業なのだと信じています。

僕が、あえてその人に贈りたい言葉は、「守・破・離・本」です。

もし、これからの新しい生活の中で嫌なことや挫折しそうなことがあったときは、ここで習った心構えや基本を思い出して頑張っていただきたいです。

その人の、本来の持ち味である明るさや、頑張りや向上心をまた取り戻して、元気な姿を見たいと心待ちにしている自分がいますからね。。。

それは僕だけでなく、他のスタッフも同じ気持ちでいます。

そしていつかまた、もしこの医院に歯科衛生士として帰ってくることがあれば、、、願わくは、いつの日か復職してくれる日が来るならば、その時は僕らも成長した姿を見せて、その人を笑顔で「お帰りなさい!また、頑張ろう!」と言って迎えてあげたいと思います。

それまでに、僕は医院の改めるべきところは改めて、良いところはドンドン伸ばして成長していきたいです。

僕自身やりんご歯科医院のファミリーとしての在り方としても、この利休が本当に伝えたかった言葉「守・破・離・本」を基本とすることを誓います。

何時でも彼女が、この医院に帰ってきても大丈夫なように、これから僕たちは準備して行きたいと思います。。。

※本日の診療は午後1時までとなります。何卒ご了承願います。

自分の作った入れ歯の作り替えは、あまりしたくないです。

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 入れ歯をしている方の多くは部分入れ歯の方が多いですね。

近頃は上下顎とも、一本も歯がなく総入れ歯を入れているという人は本当に少なくなりました。

歯科医師会が推奨している8020運動で80歳になっても20本以上歯を残そうという運動が浸透しているからだと思います。

凄く良いことで喜ばしいこととは思いますが、でも、入れ歯の人がいなくはないですね。

欠損様式からもブリッジが不可能で、入れ歯で対応せざる負えない人は少なくないです。

特に40代とか50代の人でも、部分入れ歯を入れている人はいますからね。。。

歯を失った多くの原因は歯周病です。

虫歯が多発して抜歯のケースは凄く少ないですね、今の時代は。。。

この歯周病に一番必要なのは、日常のホームケアです。

そして、歯科医院での定期的なスケーリングとプロフェッショナルクリーニングと言えると思います。

でも、程度の差はありますが、一度、歯周病になってしまうと完治は難しいです。

あくまで、悪化しないようにするコントロールが主体になります。

でも、その定期健診やクリーニングに通わないで、歯を抜いたり抜かなければならなくなった症例をたくさん診てきました。

もう少し早く、来てくれればなあと思うことは本当に多いですよ。

入れ歯を作り替えなければならない最大の原因は、歯を抜くことだと僕は思っています。

でも、そうなると悪循環が発生します。

これを断ち切るためにも、定期健診には是非、かかっていただき、歯を清潔に保ち、良い状態で維持しましょう。

僕は入れ歯診療が大好きで、今まで多くの入れ歯を作ってきました。

自分の中でも、これが一番得意としている気持ちがあります。

でも、自分の作った入れ歯を以上のような理由で、歯を抜き、そして入れ歯の再製をするというのは非常に気分が悪いです。

でも、多数歯に渡る抜歯の場合は、そうせざる負えないことも多いですからね。。。

どうか、どんなに良い入れ歯でも、多少の歯周病があったとしても自分の歯に優るものはないことを知っていただき、日常のホームケアと歯科医院での定期健診にしっかりと通っていただきたく思います。

どうしても抜かなければならないような程、プラプラしている歯は抜歯しなければなりませんが、わずかな歯周病であれば保存は可能です。

できるだけ、歯を抜かないで済むようにしていくことを心がけて日々のホームケアと定期健診に励みましょう。

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