2017/10/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先月に当院も開院してから7年目となり、早くも一月が過ぎました。
最近はメンテナンス(定期健診)に応じてくれる患者さんは本当に増えてきましたが、入れ歯の方のメンテナンスは、まだまだ多くはないと思います。
入れ歯は歯がないので、痛くなったら行けば良いとか、緩くなったら行けば良いと思われがちですが、それだと、かなり大掛かりな処置が必要になります。
場合によっては、作り替えなければならないこともあります。
歯を失った歯茎は、時間の経過とともに生理学的に吸収され、これを止めることはどんな名医でもできません。
そのため、入れ歯が少しずつ合わなくなってしまうのを、少しの調整で間に合わせていくのが一番良い事だと思います。
総入れ歯の人でも、是非、3ヵ月に1回は点検と調整をさせて頂けたらと思います。
2017/10/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
僕が総入れ歯の製作の過程で、一番気をつけていることは咬み合わせです。
総入れ歯であったり、歯があっても対合歯がなくて咬み合わせが安定しない場合は、入れ歯を製作するための咬み合わせを採得する装置(咬合床)が必要になります。
この装置を使って、咬み合わせを決めていくわけですが、古い入れ歯の悪い咬み癖があるためになかなか上手く取れないこともあります。
そうなると、いろいろな方法を使って決めていくことになるのですが、かなり大変です。
場合によっては2~3回この咬み合わせを取るために時間をかけたり、お使いの古い入れ歯の咬み合わせを直して、それを使用してもらい、しばらくたってから咬み合わせを取り直すこともあります。
ここが上手くいかないで、それに気づかずに新しい入れ歯を製作してしまい、それを修理なんてことになれば、キレイに仕上がりませんからね。
自分の中では、一番緊張するし、その後の仮合わせでもかなり慎重に見ていますよ。
2017/09/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
30代、40代の若い人でも、親知らず以外の歯を虫歯や歯周病で1本以上失う人がいます。
入れ歯はできればしたくはないということで、ブリッジができるかどうか検討はもちろんいたしますが、犬歯や大臼歯を失った長い範囲のブリッジは保険診療ではできないことが多いです(学術的に無理とされる根拠がありますし、保険のルールでも認められないケースがあります。)。
そうなると次の選択肢は、保険診療内では入れ歯になってしまいます。
歯の欠損部をそのままにしていて、良い事はありません。
発音しにくいことや食べにくいのはもちろんですし、歯を失う事によっての上下前後的な接触部分を失う事によって、歯は少しずつ移動してきます。
そうすると歯がいらぬ干渉を起こして咬合のバランスを崩し、顎関節にも障害を与えることがあります。
全身的にも悪影響があり、体幹のバランスも崩れやすくなり、姿勢も悪くなりやすいです。
もし、親知らず以外の歯で歯を失ったら、早目に歯科医院で相談され、何かしらの処置を受けることをお薦めいたします。
2017/09/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯診療をしていて、患者さんが金属のバネを嫌い、入れ歯のバネを見えないようにしてくれという依頼を受けることがあります。
場合によっては、そのバネの位置を奥歯に持っていくことによって、目立たなくさせることが可能かもしれませんが、前歯部しか残存している歯がなければ、基本的にはその前歯にバネを掛けることになります。
これは保険診療である以上、やむを得ないことなのですね。
確かに、金属のバネが前歯に掛かっていることは目立つし、入れ歯だと他人に解ってしまうかと思います。
でも、これが保険診療としてはできることの精一杯のところであります(ノンクラスプ入れ歯というものもありますが、これは保険診療が認められず、自由診療となります。)。
。
その保険診療内で製作された部分入れ歯で金属のバネを取ると、入れ歯の維持が効かなくなり、入れ歯がカパカパになって外れやすくなります。
そうなると、食事どころか会話も難しくなります。
この金属のバネ部分に関しては、審美的に良くないというのは解っていますが、それを気にされるならばノンクラスプ入れ歯を検討していただけたらと思います(残存歯が重度の歯周病になっている場合は、ノンクラスプ入れ歯が向かないことも往々にしてありますので、そのことは歯科医院でご相談されることをお薦めいたします。)。
保険診療で行うものに関しては、僕ら保険医はそのルールに反することはできません。
その旨は、ご理解していただきたく思います。
(写真の掲載は、患者さんの同意を得ています。下顎の入れ歯はノンクラスプ入れ歯です。金属のバネを使用しないため、目立ちません。)
2017/09/28
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯による痛みを入れ歯安定剤で抑えようとする人は、少なくないです。
入れ歯が当たって痛い場合の応急処置としては、致し方ない面がありますが、早目に歯科医院に行っていただいて当たる部位を削って調整していただくことをお薦めいたします。
痛みの原因も単純に粘膜に合っていないのか、咬み合わせが原因で入れ歯が動くために傷ができるのか診てもらわないと、根本的な解決には及びません。決して自己判断で解決しようとしないようにしましょう。
合わない入れ歯を、何層も粘膜調整剤を盛り足してしまったために、口が閉まらなくなってしまったような人もいます。
審美的にも入れ歯を支える粘膜にも良い事はありませんよ。
もし、どうしても使用しなければならないとしても、歯科医院での管理下のもとで、指導を受けることをお薦めいたします。
(写真は入れ歯安定剤を何層にも盛り足して使用していた人のものです。このような状態だと下顔面が異常に長くなり、口が閉まらない状態でした。審美的にも衛生的にも良くないです。)
当院での精密入れ歯治療の案内は
自由診療 料金表の案内は
歯科の医療費控除とは
2017/09/27
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
訪問診療を行うようになってから、5年ほど経ちますが患者さんは在宅の方もいれば、介護施設の方もいます。
在宅でも介護施設の場合でも、当院は治療を受ける要介護者、そして実際に介護をされる方にもブラッシングの説明と治療についての説明をしております。
なぜなら、介護を要する方の場合は、手が上手く使えない事や認知症の可能性もありますので、実際に介護をしてくれている方の協力を得られないと、なかなか上手くいかないのが実情です。
外来患者さんにも言えることですが、日常のブラッシングの協力が得られるケースの場合は、治療は上手く行きやすいですし、その後の予防もしっかりできていますよ。
口の中が衛生的になり、虫歯や歯周病が改善されていくと全身的にもいい影響があり、食事もモリモリ食べられて元気になったケースもいっぱい知っています。
是非、そうなれるように一緒に努力して行きましょう!
訪問診療の詳しい案内
当院での精密入れ歯治療の案内は
2017/09/26
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯は、一般的に夜間使用しないで寝てもらうように指示することが多いですが、顎関節に異常があったり、歯ぎしりによる歯根破折の可能性がある方には、装着して寝てもらうように指示することもあります。
そういう状況であっても、入れ歯を磨くことは大切です。
口腔内の衛生状態を良い状態にして保つことは、重要な事ですからね。
たまに入れ歯を装着したまま、歯を磨いているという人に遭遇することがありますが、自分の歯は入れ歯を外して磨いていただき、入れ歯は外して流水下で、入れ歯用のブラシか軟毛ブラシを当ててしっかり磨くようにしましょうね。
2017/09/25
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を長持ちさせるには、定期健診で診てもらうことが大切です。
入れ歯は歯を失った以上は、歯茎の吸収は止めることはできないです。
もちろん個人差がありますが、少しずつ歯茎は痩せてきます。
歯茎が痩せていくと、入れ歯が浮いてきたりして、歯茎と入れ歯の内面の間に煎餅のカスやイチゴの種のようなものが侵入しやすくなります。
もし、そのような事が多くなったようならば、裏打ちや調整をしてもらう事が肝心です。
定期健診に通っていただいている場合は、早目に対処できるので大掛かりな処置はいらないと思いますよ。
是非、入れ歯の方でも定期健診には来られてください。
2017/09/23
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近、ふと思うのですが、歯科の「いい先生」ってどういう先生ですかね?
僕がパッと思いつく先生と言われる職業は学校の先生ですが、僕の学生時代に出会った先生で「いい先生」って、口が悪くて怖い先生です。
でも、その先生は一本筋が通っていて、僕らが悪い事をすれば真剣に怒ってくれましたし、良い事をすれば手放しで喜んでくれてもいました。
時には僕の見えない所で親や友達に働きかけ、僕の身を案じてくれたりもしてくれました。
そのことが、子供な故に煩わしく感じたり、反抗的になったりしたこともありましたが。。。
元々、僕は小学生時代は成績があまり良くなく、太っていて運動もまるでダメな子でした。
これと言った取り柄がなかったのですが、ある日、たまたま漢字テストでクラスで一番になったことがありました。
その先生は、そのことを凄く喜んでくれて、クラスのみんなの前で発表し褒めてくれたことより、週に一回の漢字テストでは誰にも負けないように頑張りました。それからというもの、自信をつけていくようになり、他の教科も少しずつ成績を上げていくことができました。
今思えば、あのタイミングで僕を褒めて喜んでくれたことが自信に繋がったのでしょうね。
今でも、その先生に感謝しております。
歯科医師の先生と学校の先生は、別業種で単純に比較することはできませんが「いい先生」の共通項目はありますよね。
恐らく患者さんにとっての歯科医師の「いい先生」って、無断キャンセルやドタキャンしても、何も言わずにニコニコ接してくれる先生や、歯を磨かなくても、入れ歯を洗わなくても叱らない先生を「いい先生」や「優しい先生」と言う向きはありますよね。。。
でも、それは「いい先生」でしょうか?
それは、「いい先生」ではなく、その患者さんにとっての「都合のいい先生」ですよね。。。
僕ら、歯科医師が扱う病気は生活習慣病である、虫歯や歯周病が主です。
これを予防し、コントロールするには患者さんの協力が必要ですので、教育・指導をし協力してもらうわけです。
もちろん、その患者さんを精神的に傷つけるつもりはないですし、嫌われたくもないので荒く言うつもりはありませんが、言うべきことは言わないといけないわけです。
そして頑張っている面を見たら、一緒に喜んでいきたいです。
僕の思う「いい先生」と「都合のいい先生」のどちらを目指すのが良いのか考えたら、絶対的に「いい先生」です。
今度、僕の「いい先生」に会ってお酒を飲みながら、その極意を聞いてみたいです。
きっと「真剣に向き合えばいい。」と言うのです、この先生は。
それが口癖でしたからね!(^^)!。
でも、そうありたいと思います。
2017/09/22
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
今日は朝6時から、異業種交流会に出席し、講話を聴いてきました。
朝6時きっかりに、開演するので、いつもより早起きして向かいます。
今日は、会社経営について社長のモチベーション向上のための話でした。
今日は、ある経営コンサルタントを長年やっている方の話でしたが、その中の話で、「社長は良い時でも悪い時でも、現状維持を図ることを目標にするのですが、現状維持はありえない。現状維持=衰退と認識せよ。」と仰っていました。
社長はサービスの向上、技術の向上、売り上げの向上に努めよということでした。
もちろん社長の哲学を持って、行えということを話していました。
その哲学は25項目もあり、全て紹介しきれませんが、「利己ではなく他利へ考えを変えろ」という項目が、心に引っかかりました。
そうですよね、、、やはり買う人や買われる人がいて商売は成り立つのでしょうが、売り手だけが利益あるのは良くないです。買う人も買ってよかったと思ってもらえるのが大切で、サービス業に関してもサービスを提供する側だけが利益を得てもダメで、サービスを受けた人が来て良かったと思ってもらわなければ成り立たないですよね。
この事は本当に当たり前の事なのですが、人間は同じところで同じように仕事をしていると、少しずつその感性が鈍ってくるものです。。。
もう一度、初心に戻って、「自分は入れ歯診療を追求し、残存歯牙を歯周病や虫歯にさせないようにするんだ。」という自分の哲学を持って、利己のみではなく他利になるように再認識して業務につきたいと思います。