2017/09/10
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、あるセミナーに参加させていただきました。
そのセミナーは、朝6時から始まります。
歯科医師は僕以外、誰も入っていないです。
本当に異業種の職業の方ばかりで、聞く内容も新鮮でした。
この会は売上を上げるためのノウハウや、マーケティングがどうのこうのというものではなく、人としての在り方みたいなものが主です。
そして、大方が会社の社長さんクラスの人が在籍しているため、会社の信念や社長の思いみたいなものや、スタッフにどういう気持ちで接し、それを伝えているかが焦点になるのかなという気がしました。
まあ、それをやることで、ある意味、宣伝にはなると思うのですが。。。
でも、そのスタンスはあくまで心の在り方で、いかに自分のモチベーションを上げ、社員教育をし、人に優しく接して穏やかでいられるかを勉強する会なんだなと思いました。
僕はこういう話はあまり聞くことがなく、凄く感心しました。
僕もりんご歯科医院の家訓(心の持ち方)として4つの項目を挙げています。
1.雰囲気は自分で作る。
2.遊び心を持つ。
3.患者さんを喜ばせる。
4.注意を向ける。
の4つです。
この家訓はある本から学び、サービス業としては心の持ち方として良いものではないかと思い、少しアレンジしました。
毎朝、朝礼の際にスタッフ一人に読んでもらい、それから申し送りをするようにしていますが、最近、この気持ちを忘れかかっていたかもしれません。
来週の金曜日は僕が、このセミナーの講話を担当します。
これを機会に、当院の思いとスタッフ教育を中心に話してみたいと思います。(もちろん入れ歯の話も多少しますがね。。。)
でも、凄く緊張します~。。。
2017/09/09
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
昨日、夕方に毎月メンテナンスで通ってきてくれる、とても親しいある患者さんから連絡をもらい、自転車で転んでしまい歯が折れたとの報告を受けました。
至急来てもらい、口腔内を診たところ、下顎の右側犬歯とそのすぐ後ろの小臼歯の差し歯が外れていました。
でも、もともと状態の良い歯ではなく、亀裂も入っていたため再セットは無理な状態でした。
また、その方は下顎の両側臼歯が欠損しており、当院で作った入れ歯を使用しています。
今回外れた差し歯のその部位に、クラスプという金属のバネが掛かる歯であったのですが、再セットできないとなると非常に大変な処置になるのです。
折れた二本の歯は残根状態であったため、いずれは抜歯となりますが、とりあえずは入れ歯を使える状態にしなければなりません。
そのため、残根部位を取り外しの利くセメントで穴を埋め、入れ歯に歯を足す増歯という処置をし、犬歯の一本前の前歯にワイヤークラスプというバネをその場で作り、セットしました。
このワイヤークラスプは、チェアサイドで作るとなると結構大変です。
ゆるゆるのバネだとあまり意味がないのでしっかり機能することを確認しながら組み込みました。
他の患者さんも数人いたので、ここまでやるのに相当な時間がかかりましたが、何とか一時間半ほどで終わりました。
その時には、もうすでに8時を過ぎてしまいましたが、その患者さんはこのクラスプが前歯にかかり見えるのが嫌だということでした。
「この状態では、お店に出て働けない。お客様商売なんで入れ歯だと知られたら、恥ずかしい。」と言われてしまいました。
確かに犬歯より前歯の位置にクラスプが入るため、明らかに入れ歯のバネだと解ってしまうのは否めません。審美的に良くないのは、僕も百も承知です。。。でも、考えられることで今できるのは、これしかないです。
「でも、これがないと他にバネを掛けられる歯がないので、とりあえずはこれでいてもらえないでしょうか。。。そうでないと、入れ歯がカパカパに浮いてしまいますよ。恐らく、きちんと物を噛めませんよ。」と伝えました。
これを言って、本人の気持ちは多少揺れ動いたかもしれませんが、結局は変わらず「入れ歯安定剤で何とか維持させるからお願い、このバネを切ってください。」と言われました。
押し問答の末、その患者さんの意思を汲み取り、唇側の見える部分のクラスプを切りました(舌側のクラスプは一応残してありますが、あまり意味はないものです。)。
案の定、入れ歯はバネを失くした右側だけ少し浮くような感じになってしまいました。。。
その後、その患者さんは、「遅くまで申し訳ありません。ありがとうございました。」と言って帰られました。
僕は、その後、医院の片付けをして、車で帰る時にずっと考えてしまいました。
果たして、あれでよかったのだろうか?と。。。
でも、一晩経って患者さんの、気持ちを優先したことは人としては間違いではない、歯科医師として予想できることを全て話して、患者さんがそれを選択したのだから、これでいいと思うようにしました。
だって僕らは、歯科医師である前に人ですからね。。。患者さんの意思が第一ですよね。。。きっと従事していた教授や入れ歯を教えてくれた先輩に、見られたら大目玉を食らうとは思いますが。。。本当に、自分としては難しい選択だったなあと思う一日でした。
今、僕ができることはこの患者さんを心底、気にかけてあげて良い入れ歯を早めに作ることだなと思い、気持ちを切り替えていきます。
2017/09/08
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
多数歯に渡る重度歯周病により、抜歯を余儀なくされる人がいます。
大方の人は、自分でもこの歯はダメだなと、理解しているケースは多いです。
でも、前歯がないままでいるのはあまりにも抵抗が強いため、歯科医院に行くのは抜けてから来るということがほとんどなのではないでしょうか。
特に30代、40代の人は営業マンであったりセールスレディであったりすると、顔貌が変わってしまうため歯がない事が仕事的に致命的でもありますよね。
確かに、良い入れ歯というのは粘膜に乗っかっているため、抜歯されてできた穴が完全に埋まってから製作しなければ、良いものはできませんが、どうしてもお困りだということであれば短期間でそれ程、回数をかけずに入れ歯をセットすることができます。
それは、抜歯と同日にセットする即時入れ歯というものです。
これは、抜歯される前に型と咬み合わせを取らせてもらい、模型を起こし抜くべき歯を削って、歯を並べ完成させてしまう方法です。
当院では型取りと咬み合わせ取りで1回、抜歯と完成した入れ歯をセットで1回です。つまり2回の来院でセットすることを標準としています。
もちろん、その後の調整はありますし、抜歯した歯茎が安定したら再製させていただくことを、基本としていますが。(即時入れ歯はあくまで、仮歯というのが当院の考えです。)
もし、抜かなければならないような歯があるのは自覚しているのだけれど、歯がない時期があるのは困るという方は、ご相談ください。
(写真の掲載は患者さんの同意を得ています。重度歯周病によって、抜歯をした後に、あらかじめ作っておいた即時入れ歯をセットしました。これによって、歯がない時期はなくなり、審美的にも有効です。)
2017/09/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
昨日、夕方からあるセミナーに医院のスタッフ全員で参加しました。
そのセミナーはマーケティングの話でしたが、なかなか普段は聞くことができないため、大変面白く感じました。
その中で特に心に響いたのは、患者さんに対し「すいません。」や「ごめんなさい。」という言葉はあまり使うべきではないということでした。
その代り、「ありがとう。」と言ってあげることが重要だと。
確かに、患者さんをお待たせすることがあった場合、「お待たせして、すいません。」と言うよりも、「お待ちいただいて、ありがとうございます。」の方が、言われた方も気持ちが良いですよね。
また、「当院で作った入れ歯を使っていただいて、ありがとうございます。」など、そう言われたら患者さんも嬉しいのではないでしょうか。
大変参考になりました。
以前から僕は医院全体で、マイナス言葉を使用することを禁止にしています。
考えてみると、この「すいません。」もある意味、マイナス言葉かもしれませんね。
今後は、「ありがとう」をいっぱい使用して、超ポジティブ シンキング歯科医院に変えていきたいと思います。
2017/09/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
新しい入れ歯をセットして、その場ではあまり痛くないと多くの方が、そう言います。
でも、実際に食事すると入れ歯が粘膜に強く当たって痛いということは、かなりの確率でよくある話です。
その痛みを感じたまま、食事されてもおいしくはないでしょうから、古い入れ歯でその場を対応してもらうことはよくあります。
でも、ずっと使用していないと、いつまで経っても慣れてこないので、食事以外の時に痛みがないようであれば新しい入れ歯に代えてもらうようにお願いしています。
そして次回の時にどのあたりが痛かったかをよく聞かせてもらい、入れ歯の噛み合わせの面や粘膜面、床縁などを調整させていただいていますよ。
新しい入れ歯はどうしても調整が1~2回は必要になります。
より良い入れ歯となるために、この辺りはご容赦ください。
2017/09/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近、入れ歯の新製希望の患者さんが多く来院されます。
歯の欠損様式は様々で、総入れ歯の人もいれば、1本だけ欠損という方もいます。
入れ歯はどのような欠損様式でも、対応が可能とされています。
当院でも、入れ歯治療に力を入れて製作を頑張っています。
でも、患者さんに意識していただきたいのは、「どうして歯を失ったのか?」を常に意識してほしいです。
恐らく歯を抜いた原因は重度歯周病か重度虫歯だったと思います。
であるならば、自分の歯が存在する限りそのリスクは付きまとっています。
リスクを完全に0にすることは、誰にもできません。
患者さんと歯科医院が協力して、歯科衛生士の指導の下、それを目指して努力していきましょう。
入れ歯は確かに消耗品かもしれません。
でも、しっかり定期健診に通っていただき、入れ歯の点検と調整をさせてもらい、日常のブラッシングに注意をして継続し、衛生士のプロフェッショナルケアを受ければ、入れ歯も自分の歯も守れます。
これ以上、歯を失わないためにも定期健診には来られてください。
2017/09/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯が壊れたために患者さん自身で、瞬間接着剤を使って修理を図ろうとするケースに度々、遭遇します。
これは絶対にやめてください。
ほぼ間違いなく上手に接着されていません。
確かに、僕達も瞬間接着剤を使用することがありますが、それはあくまで仮固定です。
その後は必ずレジンという、材料で固定します。
通常このレジンは市販されていませんので、一般の方は手に入れることはできません。
先日も、もの凄くずれた状態で瞬間接着剤で着けられており、修理するのが困難な事がありました。
結局、作り替えなければ良いものはできないと思われたため、入れ歯の新製をすることになりました。
入れ歯が壊れてしまい、お急ぎでお困りだとしても、歯科医院で修理をしていただきたく思います。
2017/09/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、上顎両側の臼歯部を失い残存している歯が前歯しかない方に、夜間使用のためのナイトデンチャーを装着しました。
この患者さんは、夜間の歯ぎしりや喰いしばりのため歯根破折を何度かしたことのある既往を持っています。
普通、臼歯部がしっかり残存していれば、ナイトガードの製作が一般的ですが、この方は前歯部が3本しかなくブリッジも入っています。
ご使用中の入れ歯を入れて、寝てもらうように指示していましたが、かなり咬合圧が強いブラキサー(歯ぎしりする人)のため、使用している入れ歯の人工歯の咬み合わせの面が、どんどんすり減ってしまいます。結果的に咬み合わせが下がり、また前歯の当たりが強くなってきました。
お使いの入れ歯は、患者さん自身もお気に入りのモノのため、あまりこの入れ歯に大きく手を加えたくないように思われました。
そのため、夜間、就寝時のみに使ってもらうナイトデンチャーを提案させていただきました。
この入れ歯は、通常の咬み合わせよりわずかに高さを上げ、前歯の負担を和らげております。
また、金属のバネも前歯の支台歯に負担をかけにくいような設計としました。
咬合関係も歯ぎしりした際に、入れ歯の臼歯部に側方圧を負担させるように調整したつもりです。
もちろん寝る前の口腔衛生には、細心の注意を払ってもらい、清潔にしていただくのは大前提ですと、患者さんには伝えております。
これで、歯根破折の危険性から少しでも回避できるように調整して、今後も経過を追っていきたいと思います。
※9月2日(土)は医院の研修旅行のため、休診となります。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さい。そのため、ブログもお休みとさせていただきます。また、4日(月)から見ていただけたら幸いです。
2017/08/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院は2011年の9月1日から、開院しました。
今日で丸6年経ち、明日から7年目となります。
開院当初は患者さんも少なく、近所のある同業者からも嫌がらせを受けて、本当にやっていけるのかという不安の中での開院でした。
でも、何とか今まで家族と多くの患者さんに支えられて、一生懸命に業務をこなし、自分の得意とする入れ歯治療とマウスピース治療を軸として頑張ってきました。
そして、素晴らしいスタッフに恵まれ、予防にも取り組んできました。
この6年間で、お世話になった人は本当に多く、その出会いは自分の財産になっていると思います。
本当に、言葉では言い表せないほどに感謝しております。
まだまだ、発展途上の歯科医院ですが、これからも地域の皆様にもっともっと愛されるように誠心誠意を込めて頑張りますので、今後ともりんご歯科医院を何卒よろしくお願いいたします。
2017/08/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を新製したいという依頼で、当院に来られた患者さんがいました。
その方は上下顎とも全部歯が無くなっており、割と新しい総入れ歯が入っていました。
「咬むと顎がズレる。」と仰っていたため、咬み合わせそのものがズレているのかなと思い、確認してみると左側の下顎の歯茎に傷ができており、普通に咬むと痛いので横にずらして咬む癖がついてしまったようです。
そのため、その入れ歯の粘膜面を調整し、傷に強く当たらないようにして噛み合わせの診査をすると、特に痛くなく咬めています(まだ、おぼつかないところもありますが。)。
このように、本来はその位置で十分咬めるはずなのに、ちょっとしたことで咬み合わせの位置が狂う事があります。
総入れ歯のように、咬み合わせた時に上下の歯牙で補っている部位が全部なくなってしまうと、どこで咬んでいいのかが解らなくなりがちです。
一回狂ってしまった咬み合わせは、そのまま使っていると口の周りの筋肉がそれに順応し始めてしまい、なかなか元に戻すのは大変な時間と労力がかかります。
新しい入れ歯をセットして、もし、痛ければ早目にかかりつけの歯科医院に行って調整して頂きたく思います。