2016/12/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
「気に入っている入れ歯なので、これを直してほしい。」という依頼で来られた患者さんがいました。見てみると相当使い込んでいるようで、何度か修理した痕が見受けられます。僕ら側から見ると綺麗な入れ歯とはとても言えず、問題がありそうですがでも、その方が気に入っていて、ずっと使っていたいという要望ならば、それでいいのではないかと思います。
この方の場合、床という部分に、小さい亀裂があっただけなのでそれを修理しただけですみましたよ。ただ、直せるものと直せないものというのが現実にはありますので、気になる方は一度、見せていただきたく思いますよ。
2016/12/06
2016/12/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
日常の診療をやっていて、入れ歯を触らない日があると自分としては少しめげます。常にいつも入れ歯の事や、僕の入れ歯をセットした人の事を考えているからですね。
新しい患者さんが他院で入れたものが合わないと言われると、絶対何とかするんだという気持ちが出ます。かといって、もの凄く難しい症例に患者さんが100%満足されているのかというと、それはないですね。でも、そうなれるよう持てる力を出し切って、患者さんに寄り添っていこうと思っています。入れ歯の事でお困りならば、是非一度、ご相談に来てもらえたら何よりです。
(当院は予約制です。お困りでも、まずはお電話をくださいね。)
2016/12/05
2016/12/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先月の事ですが、重度の歯周病で奥歯が3本ほど脱落してしまった患者さんが来ました。その方は50代前半の女性の方です。その他の残っている歯も動揺が大きく、歯周病は進行しているようでした。歯石取りやブラッシング指導を終え、僕はこの脱落した歯は戻せないから、入れ歯を作っていくのがいいのではないかと説明し、部分入れ歯を先日セットしました。その際に、僕は「他の歯を守るためにも、この入れ歯は必須です。それは、なぜかというとなくなった3本分の請け負う力を他の歯が請け負っているのですよ。これがないと他の歯が過剰負担で歯周病がその力によって、より進行してしまうかもしれません。初めての入れ歯なので最初は食べにくいことや違和感で辛いところもありますが、できるだけ使用していただき、夜間の就寝時も使ってもらった方がいいですよ。もちろんしっかり歯を磨いてもらうという前提ですけど。」と説明しました。その場の患者さんは納得していただいているようで帰っていきました。そして10日間ほど経って、昨日、調整時に聞いてみるとあまり使っていないとのことでした。この患者さんが言うには、「奥歯がなくても反対側の歯で食べれるからなくても大丈夫。そもそも、発音しにくいし食べれない。」という返答でした。僕の心は、この言葉に火が付きました。そして再度、上記の説明をより丁寧に説明させていただき、入れ歯の咬み合わせや床といわれる部分の調整を徹底的に行いました。こういう言葉はあまり言われ慣れていませんが、どんな患者さんでも初めて入れる部分入れ歯では、こういう違和感は強くあるみたいです。そのことは百も承知なのですが、この言葉は僕を深く傷つけます。本当は毎日でも来ていただいて調整したい気分ですが、こちらの予約も入らないので10日間ほど開きますが、次は絶対に良いコメントをもらえるように頑張ります。というか、今回の成果が出ることを期待しています。
2016/12/03
2016/12/02
2016/12/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
ある知人からの依頼で、ある介護保険施設にお邪魔しています。その中に、入れ歯新製希望の患者さんがおられます。お約束の時間に行って、入れ歯の精密な型取りを行う予定でいました。型取りのための様々な道具を持って、その施設に伺いましたがその患者さんは施設の手違いで、出かけられたとのこと。。。以前もそのようなことがあり、20分ほど待ちぼうけしてしまい、僕たちも不愉快な気分でした。そんなこんなしているところで、その患者さんは、帰ってきてくれて真っ先に僕らに、深々と頭を下げ謝ってくださいました。また、「先生を待たせたのは、大変申し訳ない。私は今日、先生が来てくれるというのは聞いてなくて。。。先生だってここに来なければ、自分の医院でほかの患者さんを診れたんだよね。本当に申し訳ない。」と言ってくださいました。僕らは「いえいえ、大丈夫ですよ。全然問題ないですよ。」と言いました。でも、この患者さんのお腹の虫は収まらないようで、施設の事務の人を呼んで説教すると言い始めてしまいました。僕としてもそこまで気にしていませんし、事が大きくなるのを避けたく思いました。「そう言っていただけるだけで十分ですよ。こうやって型も取れたし、今日は多少余裕がありますから。全然大丈夫です。」と、何とか怒りを鎮めさせ事なきを得ました。僕はこの患者さんは、認知症が多少あるようですが、非常に真面目な方なんだなと感心しました。その後の話から、聞いたのですが実はこの方は元外科医で、ある大病院の院長をされた経歴を持っていたのですね。多少、認知症は進行しているとのことですが、このやり取りの中でも、言葉の中に気品と真面目さがあり医師の立場を理解してくれている先生です。認知症になったとしても、その人の個性や性格は変わらないのですね。自分が認知症になるかならないかは、誰にもわからないことですが、そうなっても、この人のようにプライドを持って生きていきたいなと思いましたよ。これから僕がこの患者さんを診る際には尊敬の念をもって「先生、入れ歯はいかがですか?」と声をかけていきたいなと思います。
2016/12/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯の診療と研究をするために日本歯科大学新潟歯学部の大学院に入学・卒業して博士号を取得してから、今日まで足掛け19年経ちます(歯科医師になって23年です。)。その中で、大学病院に勤務しているころに初めて会ってから15年ほど経つ患者さんもいて、今でもお付き合いを持ち当院に入れ歯のメンテナンスに来てくれる人が数人います。本当に感謝いたしています。
たまに考えるのですが、この方達は、大学病院で入れ歯を初めて装着させていただいてから1回は作り替えをしましたが、本当に僕の技術に満足してここに来てくれているのでしょうか?確かに自分は入れ歯の診療と研究に情熱を傾けてきましたが、それだけでこのような長い付き合いというのは続くものなのでしょうかね?やはり、この患者さんと僕との間柄は単なる患者と先生というものではない何かがあると思っています。少なくとも僕は、この人たちのためにやるんだという気概は持っているつもりです。やっぱり医療においても人と人との人間関係が構築されるかどうかが、一番大切ですよね。
これからも入れ歯診療を通して、患者さんと人間的な付き合いのもと、寄り添っていくように頑張ります。
2016/12/01