2016/05/03
当院は予約制を敷いて日々の診療を行っています。昨日、歯茎に潜っている親知らずを抜歯する予定を組んでいた方が、予定の時間になっても来られないため、何度も携帯電話に連絡したのですが出られませんでした。こちらとしては困難が予想されたので、笑気鎮静法を併用し抜歯を行おうと考えていました。準備万端で用意していたのですが、肩透かしをされた感じになってしまいました。かなり難しい抜歯になると思われたので、その人のために2時間の予定を組んでいたのですが、結局何の連絡もなかったのです。
僕らは医療従事者とはいえ、診療報酬で生計を立てているわけです。あくまでこのような処置は保険診療なので他国のものと比較すると単価は非常に安いです。当院で2時間かけて処置するのなら、30分予定の患者さんを4人は診ることができます。でも、このような無断キャンセルでこの時間の報酬は0円になってしまいました。しかも、口腔外科的な処置の場合、患者さんの口腔内にメスやドリルを使って歯茎や歯を削るわけです。責任の重圧を凄く背負っていますし、抜歯等の外科的処置はリスクも高く、本当はやりたくないです。でも、患者さんの強い希望と、そうしなければこの患者さんは、痛みから救われないという人も確実にいるのですね。上記の患者さんも、痛みが出ていた時はかなり腫れあがり、本人も抜かなければならないという気持ちはあったと思うのですが、その時に処方した抗生剤と鎮痛剤が効いたのでしょうか、やっぱり抜歯するのが嫌になったのでしょうかね。もしそうであるならば、それはそれで早めに連絡をしてキャンセルしていただければ、僕は無理強いはしないつもりです。ただ、その時間に来たいという初診の患者さんを断ってまで、予約の患者さんを優先しているこちらの気持ちもご理解していただきたく思いますよ。
歯科医療をやっていて、治らない人というのは歯を磨かない人と治そうという気がない人です。そのような人にどのようにアプローチしても、なかなか難しいです。ことわざに「馬を水飲み場に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」って本当ですね。
逆説的にいえば、本来医療は患者さんと医療提供者側の信頼関係があって初めて成り立つものですよね。この患者さんとは信頼関係が成立しなかったので、もし抜歯をしていたらその後にトラブルが発生したかもしれないということを考えると、これでよかったのかもと思うようにしています。悲しいですが。。。
2016/05/02
先日の新聞に、こんな記事がありました。
歯周病は歯を支えている歯茎や骨を口の中の菌が徐々に破壊していく病気で菌が血液に入り込み循環疾患など全身に様々な悪影響を及ぼしている事がわかってきたそうです。
☆歯周病が疑われる症状
・歯茎の色が赤い
・歯茎が下がり、歯が長くなったような気がする
・歯と歯の間に隙間ができている
・歯茎が腫れることがある
・歯茎から血が出る、膿が出ることがある
・起床時に口の中が粘ついた感じがする
・口臭がある
・冷たいもの・熱いものが歯にしみる
1つでも当てはまれば、歯周病の可能性があります。心当たりのある方は歯科受診をお勧めいたします。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.M)
2016/04/29
入れ歯の患者さんは、入れ歯が完成して装着し、何度かの調整をするとメンテナンスに応じてくれない人が多いのは事実です。でも入れ歯はあくまで人工物なので、日常のお掃除とメンテナンスは必要です。例え歯が1本もなく総入れ歯でも歯茎は必ず入れ歯を作った時に比べて痩せていきます。そうなると多少なりとも調整は必要になるのですね。実際に歯茎の痩せ方が大きくて毎月来て調整させていただいている方もいますよ。でも、その方はそうすることで何年も入れ歯が良い状態で維持できているのですね。
また、部分入れ歯では残存歯に金属のバネが掛かっているため、そこに応力が集中しやすいですし、バネがかかっている部位は歯の磨き残しが出やすいです。そうなるとバネがかかっている歯の歯周病が進行し、その歯を抜かなければならないケースを今まで相当数見てきました。そして結局、作り替えや増歯(古い入れ歯に人工歯を足す作業)することになります。よくよく考えてみると、そのような患者さんは皆、メンテナンスに応じてくれていなかったです。。。
是非、今残っている歯を良い状態で維持させるためにも、総入れ歯のくっつきを悪くさせないためにも、かかりつけの歯医者さんで入れ歯のメンテナンスには応じるようにしてくださいね。
(写真は3ヶ月ごとにメンテナンスに来ていただいている患者さんの総入れ歯を装着した口腔内写真です。わずかな調整で2年目になりました。このまま維持できるように頑張りたいです)
4月29日(金)~5月1日(日)は当院はお休みです。そのためブログもお休みさせていただきます。5月2日(月)から、また見ていただけたら幸いです。
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2016/04/28
今日は先日の続き「ホワイトニング1日目の結果」を書かせていただきます。
朝マウスピースを外し、歯を噛み締めてみると、若干痛いような違和感がありました。普段つけないマウスピースをつけていたので、変に意識して歯を食いしばって寝てしまったのかもしれませんね。痛みはすぐ取れました。そして歯磨きをして鏡を見ると前日より確実に白くなっているのが解りました。たった一日でこんなに白くなるのかと驚きました。
よく見ると上の前歯に白い筋のような跡があり、まだらに白くなってしまったのかと思いましたが、家を出る頃に跡は消えていました。患者さんの中にはホワイトニング期間中は白さの変化をあまり感じなかったという方もいらっしゃったのですが、私は1日で白さを実感できました。個人差があるようですね。2日目以降も期待大です。
(りんご歯科医院 歯科助手 Y.H)
2016/04/27
当院のBGMはオルゴールやヒーリングといった診療に邪魔にならない音楽です。歌声がある曲もありますが、洋楽なので歌詞の意味が解らず、まったく邪魔になりません。患者さんは緊張感でなかなか耳に入らないかも…。
ですが、ちょっとした待ち時間に少し耳を傾けてみてください。
P.S.患者さんはどんなBGMがご希望なんでしょうかね?よろしかったら教えていただけたら嬉しいです。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
2016/04/26
皆さんは歯を磨くときにどのくらいの力で磨きますか?一般的な力の目安として、歯ブラシの毛先が潰れない程度が良いとされています。力いっぱいゴシゴシと磨いてしまうと歯質が削れてしまい、歯の根元がえぐれたりします。そうすると歯がしみる原因になり、ブラシがすぐ開いてしまうので、適切な力加減を身に付けることが大切です。
力いっぱいやらないと磨けているか不安だという人がいますが、歯ブラシは毛先が開いた痛んだもので磨くことがなければ優しい力でも十分磨けますよ~。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.T)
2016/04/25
歯のクリーニングを終えた後、患者さんに「気持ち良かった」と言っていただけるととても嬉しいです。皆さんに「気持ち良かった」「スッキリした」と思ってもらえるようにと思いながらクリーニングをしています。
もしも皆さんからご要望がありましたらどんどん教えてください。一緒にきれいなお口にしていきましょうね♪。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 C.K)
2016/04/24
入れ歯専門外来を毎週土曜日の午後に開いておりますが、難症例の患者さんが多く来院されます。入れ歯専門外来は基本的に難症例と思われる患者さんを中心に診てますし、ほとんどの方が自由診療で後々は金属床の入れ歯を希望されています。そのため診査診断から治療入れ歯製作や既存の入れ歯を修理するところから始まることが多いです。
患者さんの悩みは、入れ歯が外れやすい事や、どこで噛んでいいかわからない、または重度歯周炎のため歯を抜かなければならないのは患者さん本人も自覚していますが、歯がない時期があるのが嫌ということが多い気がします。
あらゆる悩みに対応できるようにこちらも準備しますし、時間を確保するように努めますが、最近は土曜日午後の時間だけだと完全に予約が埋まってしまい、急患対応がほぼできない状態になりつつあります。そのため、今後は時間確保のため他の曜日にも入れ歯専門外来を併設していこうと思いますし、パートタイムの信用できる歯科医師に他の一般診療を任せることも考えております。いずれにしても慌ただしい日々が続きますが、僕としては自分の得意とする入れ歯診療で過ごせる日々に憧れと充実感を感じていますよ。
(写真は入れ歯の仮合わせの時に、噛み合わせに問題がないかをチェックしています)
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2016/04/23
入れ歯はあくまで人工物ですので、新製して装着すると多少違和感があります。特に今まで入れ歯を装着した経験がなく、多数歯の入れ歯を装着しなければならない場合は辛いと思います。慣れにより改善できるのであればそれほど問題ないですが、口蓋部分の床という部分が長かったり厚かったりすると、なかなか改善しません。特に食物を飲み込む時につかえた感じがするようですね。この部分が薄くできれば、患者さんの違和感はある程度改善できると思います。
しかしながら、その部分がレジンというものだと、ある程度の厚みがないと入れ歯自体が壊れるリスクがあるのですね。この部分が金属だと壊れるリスクはほぼないですし、厚みも相当薄くできます。口の中が広がった感じがするという患者さんもおられましたよ。
金属床入れ歯は自由診療ですが、かかかりつけの歯医者さんに相談されてみてはいかがでしょうか?
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