りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

入れ歯の痛みに対する対応



入れ歯の痛みは相当つらいですね。入れ歯の下の粘膜が傷ついて潰瘍を作っている場合もあります。この場合、すぐに市販の入れ歯安定剤を使って対応する人がいますが、根本的な解決には至りません。おそらく、その部位は粘膜に強く当たっているので、場所を特定し削合しなければなりません。また、咬合も深く関与するので、咬合調整が必要なことが多くあります。決して自分で判断することなく、かかりつけの歯医者さんに相談することをお勧めいたしますよ。


歯についての情報

 

ほとんどの方が、歯の情報を知りたがっていると思います。一言で歯の情報といっても、ブラッシングの方法や咬み合わせ、歯並び、歯の色、顎の関節、入れ歯、被せ物、歯周病のこと等様々ですね。僕ら歯科医師も完璧に全て答えるのはなかなか難しいと思います。知っていても、それに答える時間を取るのが厳しいです。
従って、お口の健康に関わる内容を週替わりで待合室に掲示物を張り、見てもらえるよう工夫をしていこうと思います。少しでも皆様に見ていただいて、正しい情報を提供できるように頑張っていきたいと思います。


土曜日午後は入れ歯専門外来にしました



当院は、今日から土曜日午後のみ入れ歯専門外来を設立しました。入れ歯の患者さんを余裕をもってしっかり診ていきたいと思っています。(急患対応はもちろんいたしますが)
当院の立地状況は、ビジネス街で土曜日はお休みの会社が多く、会社員の患者さんは少なくなります。そのため、自分が得意とする入れ歯治療に時間的にも専念できるのは土曜日午後が適切と思い、設立に踏み切りました。もし、入れ歯でお困りの方が当院での予約をお望みならば、土曜日午後に診させていただけたら幸いです。


入れ歯が乗っている歯茎は痩せていきます



患者さんが天然歯を失ってその部位に入れ歯を入れる際に必ず私が言うことは、その入れ歯は何の調整もなく永久的にもつ事はないということです。それは、どんな歯科医師でもどうしようもなく、現代医学では欠損部の歯茎の吸収を避けられません。上顎は唇頬側の歯茎から、下顎の場合は舌側の歯茎から吸収が始まります。従って、どんな入れ歯を入れても経時的に緩んでくるという事なのですね。早い人だと入れ歯をセットして2ヶ月ぐらいで大幅に変わる人もいます。ですから、入れ歯であってもその後の定期的なメンテナンスは必要ですし、違和感や緩み等を感じたらかかりつけの歯科医師に相談された方が良いかと思いますよ。


総入れ歯の型取りと咬合の付与について



総入れ歯の適合というと、型取りが全てと思っている方が多いかと思います。でも、実はそれだけではないです。もちろん型取りの際の筋圧形成や使用する印象材が良いことにこしたことはありませんが、それだけにこだわっても安定した入れ歯はできないのですね。
一番重要なポイントはやはり咬合に尽きます。垂直的、水平的な咬合関係の付与はもちろんですし、細かい咬合接触の状態も重要です。それがしっかりできれば口腔内で機能した時に簡単に外れることはないと思います。
しかしながら、患者さんの入れ歯が乗る歯茎が痩せ細っていると、咬合付与にも影響が出て簡単にいかないことがあります。従って、総入れ歯の製作は慎重さと根気が求められますね。


歯周病の進行は怖いです



歯周病は慢性病変で、自覚症状が少なく緩慢に進行するのが一般的です。(若年性歯周炎はかなり早く進行しますが)ほとんど痛みがないため、痛みを感じたときは急性化しており、かなり重篤になっているケースがしばしば認められます。そうなると、保存がかなり困難になり、抜歯をしなければならなくなることも往々にしてあります。
現在は虫歯よりも歯周病で抜歯するケースがほとんどです。そうならないためにも、予防の概念は絶対必要です。日常のブラッシングはもちろんですが、そのやり方、デンタルフロスや歯間ブラシ等の補助道具の使用も大事になります。
ただ、これだけでは十分といえません。歯肉溝といわれる歯と歯茎の境目にある溝の中にプラークは忍び込みます。そこを磨くのは歯ブラシでは難しいです。ですから、定期的な健診とプロによるクリーニングは必須といえますよ。
(写真は歯周病で保存が困難なため、多数歯に渡る抜歯を行った後の口腔内写真です)


東京で、公認スポーツデンティスト講習会に参加してきました



先日のお休みに、公認スポーツデンティスト講習会に参加してきました。この資格は、日本体育協会と日本歯科医師会がミットになって資格を与えるものですが、かなり厳しい倍率を乗り越えて受講することができています。(スポーツ歯学の実績なども問われます)新潟県ではまだ2人ほどしか持っていないようです。2日間にわたる講義を計4回受けて与えられるものです。僕はあと2回講義を受けなければなりません。

僕はこの資格を何が何でも取りたいです。自分が大学病院に勤務していたとき、大学のスポーツ歯科外来の医長もしていたので、経験を活かしたいと思うからです。前回と前々回の講義はスポーツドクターたちと一緒にスポーツ医学の勉強をしましたが、次回からは歯科的な各論に入ります。立派なスポーツデンティストになれるよう精進していきますね。

公認スポーツデンティスト講習会の参加



9日は東京で公認スポーツデンティスト講習会があります。公認スポーツデンティストの資格を得るためには、あと3回講習を受けなければなりません。従って、9日(土)の当院は休診になります。9、10日と連日8時間の座学でスポーツドクターと一緒に講義を受けますが、頑張りたいと思います。スポーツ歯学は主にマウスガードでスポーツ時の外傷予防と、筋力向上がメインです。スポーツ選手に少しでも役立てるようにしたいと思います。
(写真は高校のラグビー選手に透明なマウスガードを装着したものです。透明なのであまり目立ちません)
9~11日はブログもお休みさせていただきます。また12日(火)から見ていただけたら幸いです。


咬合採得の難しさ

 

総入れ歯や総入れ歯に近い状態の場合、咬み合わせを決める作業が非常に難しいです。残存歯の咬み合わせがないため、咬み合わせの高さや水平的に良い位置は歯科医師が決めなければなりません。その人が本来ここで咬んでいたであろうという位置を、あらゆる方法で模索して決めていくわけですが、ここでいいであろうという位置に歯を並べてみて、仮合わせの時にズレに気づくこともあります。ですから、仮合わせの際にもう一度咬合採得をすることがあるのですね。
患者さんとしては早く入れ歯を入れてくれという気持ちなのはもちろん理解してますが、この咬み合わせが狂っているとセットの際に直そうとしてもなかなかうまくいきません。人によっては古い入れ歯の悪い噛み癖がついていて、なかなか適正な位置で咬めない人もいるので、焦らず時間をかけてよく咬めるいい位置を設定するのにご協力していただきたく思いますよ。
(写真は咬合床という装置を用いて咬合採得しているところです)


被せ物の種類




被せ物が銀歯しかないと思っている人は少なくないです。できるだけ当院では銀歯は入れたくないですが、咬合力が強くかかる部位や、齲蝕で侵されている歯質の範囲が大きい場合は、コンポジットレジンというプラスチックの材料もあまり適しません。無理にそれを詰めても割れるのが常態化するケースが多いです。
であるならば、保険の範囲では銀歯になってしまうことが致し方ないのですね。
でも、自由診療でやることが可能であれば、選択肢は大幅に広がります。セラミック冠という陶材の使用が可能になります。強度的に安定しますし、色や艶は天然歯に近く綺麗です。保険適用されないので高額になりますが、色や強度は素晴らしいものがありますよ。是非、ご一考されるといいかと思いますよ。
(写真は左側上顎中切歯にジルコニアクラウンを装着しました。非常にきれいな被せ物だと思います)