2015/04/16
虫歯の3大好発部位というのがあります。
1つは、奥歯の臼歯といわれている咬み合わせの面、1つは、歯と歯茎の境目の部位、もう1つは歯と歯の間の隣接面ですね。
咬み合わせの面や、歯と歯ぐきの境目は気を付けて磨けばかなり注意できるかと思いますが、歯間部は相当磨きにくいですね。歯ブラシ1本ではまず無理だと思います。
ここは歯間ブラシとデンタルフロスを併用して磨いていただきたく思います。歯間ブラシも部位や空隙の大きさにによって違いがありますのでサイズを歯科医院で見ていただくといいかと思いますよ。恐らくこれも1本だけでは事足りないかなと思います。
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2015/04/15
総入れ歯の痛みは、入れ歯の床下粘膜面に問題があるか咬合に問題があるか、またはその両方に問題があるかだと思います。
粘膜に傷があるからといって必ずしも入れ歯の粘膜面に問題があるとは限りません。粘膜面に問題がなくても咬合に問題があって、咬むたびに入れ歯に横揺れの力が働くと、どうしても粘膜に傷ができてしまいます。
このあたりに気づかず、傷に乗っている床の部分を削っても根本的な解決に至りません。なかなか見極めが難しいところですが、判断に迷うときは咬合から直していくのが間違いないかなと思います。このあたりもちょっとコツがいりますが。。。
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2015/04/14
総入れ歯を製作する過程で、一番難しいのは咬合採得だと思います。古い入れ歯の咬合関係が狂っているとその咬み合わせに慣れてしまっており、その位置で咬むことがあります。
基本的に奥歯で咬める位置を探して採得するわけですが、ここに気づかず完成してしまうと、ほとんど修正が効きません。やるならば咬合面の再形成になるのでしょうが、横に1歯分もずれると正直それもできません。結局、再製作が一番手っ取り早いのかと思います。時間もコストもかかってしまいますが。。。
僕も若い頃は何度かこのような失敗をしてしまい、よく教授に怒られましたよ。従って、このようなことをなくすために、仮合わせの時はかなり慎重になります。
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2015/04/13
私の愛犬、小町は11歳の雌犬です。犬種はシェトランド・シープ・ドッグです。食べることが大好きで、人間の食べるものは何でも食べていました。(お菓子などはあげてませんが)でも、それが悪かったと思うのですが肥満になり、歯周病にもなってしまい、歯肉が腫れ獣医さんに相談したところ、このままいくと抜歯になるかもしれないと言われました。それから約2年、一生懸命歯ブラシで磨いていましたがとうとう抜歯しなければならないほどの腫れ方を起こしてしまいました。
今までは何とかブラッシングで口腔内を清潔に保っていましたが、やはり体力が衰えているので、早めに抜歯してあげた方がこの子のためになるかと思い、抜歯していただくことにしました。犬の場合、抜歯とはいえ全身麻酔下で歯を抜きます。本当に可哀相なことをしたなと反省しました。
抜歯の歯は全部で4本、他の歯も歯周病が進行していましたが、それ以外の歯は歯石をしっかり取っていただきました。
今後は歯周病が酷くならぬよう、精いっぱい愛犬のブラッシングに勤しんでいきたいと思っています。
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2015/04/12
ホームホワイトニングは、専用のカスタムトレーを使って夜間ブラッシング後、トレー内面に薬剤を少量流した上で装着し、就寝してもらいます。日中はもちろん外していいわけですが、これを2週間以上していただきます。そうすると、徐々に白くなり2週間後にはかなり満足いく状態になると思います。(人によっての個人差はありますが。。。)
従って、僕らはこのカスタムトレーを作るために歯をクリーニングしたあと歯列の型を取ります。そして模型を起こして、その人に合ったカスタムトレーを作る必要があります。このトレーは一般的に薄くて柔らかいシートを使って、バキュームフォーマーという機械で模型にそのシートを軟化・圧接させます。そして、歯列に合わせてトリミングしていくわけです。
口で言うと簡単ですが、かなり細やかな模型の扱いと、トリミングが必要なため、ちょっと大変です。
(写真は当院で使用しているホームホワイトニング用のトレーと薬剤です。GC社製のTiONです)
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2015/04/11
総入れ歯製作のために型を取って、起こした模型を作業模型といいます。この模型上で実際に咬合床という咬み合わせを決める装置を作ったり、歯を並べたり、ワックスで歯肉部分を作ったりします。入れ歯ができ上がるために絶対的に必要なのです。従ってその扱いは慎重になります。他人のものと間違うわけにはいきませんし、落として欠けたりしたら大変ですものね。
作業模型ができたら、総入れ歯の場合は模型上で歯を並べる指標を記入します。解剖学的なランドマークを指標に記入します。総入れ歯の場合、天然の歯が1本もないのでランドマークが唯一の基準です。歯茎の一番高い所が一番力を負担できますので、その部位に歯が並びます。そこに鉛筆やマジックでラインを引いて、歯を並べる参考にします。模型の側面にそのラインが解るように記入しておくと前歯や臼歯の排列位置が解るので、書くようにしております。
(写真は上顎の作業模型に記した設計線です。模型側面にIとMの線が記入されています。Iが前歯が並ぶ位置でMが臼歯が並ぶ位置です。あくまで参考ですが。。。)
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2015/04/10
歯の内部には、一般的に神経といわれる組織「歯髄」があります。我々は簡単に神経と言っていますが、単なる神経組織だけでなく、微細な血管やリンパ管もあります。
そのため歯の栄養供給のためには大変重要な組織なのですね。従って、歯髄を取るということは、できるだけ避けたい処置です。(歯は歯髄以外からも歯根膜というところからも栄養を貰っていますが。。。)
でも、明らかに歯髄に虫歯菌の感染があり、痛みを発していれば歯髄を除去しなければなりません。この場合、麻酔をしっかりかけて虫歯を除去し、神経の部位まで穴を開けてファイルというもので感染した歯髄を除去します。その後、薬剤による消毒を何度かし、完全に消毒が図られれば、神経があったところに根充剤という薬剤に置き換えます。その後は被せ物や詰め物で修復するのが一般的ですね。
(写真は抜髄した際に、一塊で取れた上顎犬歯の歯髄です。ちょっと見えにくくてすいません)
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2015/04/09
最近は、親知らず以外の歯を抜歯することは本当に減りました。でも、全くいないわけではありませんね。例えば根の治療をしても、虫歯にやられてしまった範囲が大きすぎて保存が困難なケースはありますし、咬合力が関与した歯根破折や重度の歯周炎もあります。
また、歯科はあくまで虫歯や歯周病という慢性疾患が治療の対象になるため、切り傷や急性炎症の治療のように、処置をして時間が経てば治るものとは訳が違います。慢性疾患とは、言わば糖尿病や高血圧のように特効薬はなく、大変治りにくく処置後のコントロールが必要な疾患なのです。
時に患者さんからあと何回で終わりますか?という質問を受けることがあります。その歯の処置は、場合によってはあと何回ですと答えられることがありますが、大変難しい問題です。虫歯菌が感染した根の治療や歯周病の治療には、はっきり言って明確な終了を告げることは困難ですし、その後のケアも必要になりますからね。。。従って、治療後の定期健診は必須といえると思います。
(写真は定期健診時の、口腔内写真です)
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2015/04/08
歯科治療そのものに恐怖心を抱いている人は少なくないと思います。当院では、極力恐怖心を取るよう「一診一笑」をポリシーにあげて、患者さんに笑顔で対応するよう医院全体で心がけております。
また、親知らずなどの抜歯や、ドリルの振動に耐えられない方は、笑気吸入鎮静法を使用して対応することもあります。笑気吸入鎮静法は低濃度の笑気ガスを鼻から吸って、精神の安定、鎮静を図ることができます。もちろん全身麻酔ではないので術中もこちらの言うことは理解できますし、こちらの指示にも従ってもらうことができます。
もし、どうしても歯科治療そのものに恐怖心が拭えない方なら、この装置は非常に有効です。
(写真は当院で使用している、笑気鎮静のための装置です)
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2015/04/07
自分の歯を全部抜いて総入れ歯にしたいという人がたまにいます。先日もそのような人が来られました。口腔内を見てみると、多少歯の欠損がありますし、歯周組織を検査すると確かに歯周炎は進行していましたが、全歯を抜歯するほど悪くないと説明させていただきました。その患者さんは少々がっかりした様子でした。よくよく総入れ歯にしたい希望を聞いてみると、「歯並びがきれいになるし、歯周病に悩まされることもないから」とのことでした。確かに長い目で見ると、歯周病を食い止めることができず抜歯になるケースは考えられなくもないですがまだ50代前半の女性ですし、入れ歯になった時の不調和を考えたらお勧めできないなと思いました。
この患者さんには、入れ歯にした時の考えられる問題点を伝えると、納得していただけたような気がします。
まず、問題点とは
1.天然歯に比べて咀嚼能率は格段に低くなる
2.初めて大きな入れ歯を入れた時の違和感は相当苦痛がある
3.食材にかなり制限がある(硬いものを食べるのは困難)
等を説明させていただきました。
確かに、あまりにも進行してしまった歯周病で一気に総入れ歯になる方はいなくはないですが、安易に考えないでいただきたく思います。
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