2015/03/03
先日、透明なスポーツマウスガードを装着いたしました。患者さんは高校の部活動でラグビーをやっているとのことです。透明なマウスガードは、装着しているのがほとんどわからず目立たないのが利点です。プロでもないのに装着するのは恥ずかしいと思う人もいるようですしね。(外傷予防のために装着するのですから、別に目立ってもいいと私は思いますが。。。)
また、ラグビーは中高生の大会ではマウスガードの装着が義務化されていますが、その際に赤い色は付けないようにと決められています。出血しているのかどうか審判が解らないからというのが理由だそうです。当院では、そのような理由の場合は、やはりベーシックな透明マウスガードをお勧めいたします。当院では、5,000円(税抜)から製作いたします。
(先日来たラグビー部の高校生のマウスガードを装着した写真です。上顎にマウスガードを装着しています。装着しているかどうかほとんど解りませんよね)
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2015/03/02
近年では、ボクシングなどの格闘技に関わらず、ラグビーやアメリカンフットボール、サッカー、野球などにもスポーツマウスガードを装着している選手が増えていますね。
スポーツマウスガードは、口腔内の外傷予防が主目的ですが、筋力の向上やスポーツパフォーマンスの向上にも関与するのではないかと期待されています。材質が柔らかく、歯ぎしり用のマウスピースよりも弾力があります。スポーツをしている最中も、それほど気にならないのではないかと思います。
スポーツ愛好家の方は、是非ご一考いただきたいと思います。
(写真は、当院で製作中のスポーツマウスガードです。フランスカラーのシートを使用して製作しました)
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2015/02/28
基本的に入れ歯を機能的に使用できて、外れにくくするという点においては保険の入れ歯でも満足いくようにできるのではないかと思います。しかしながら、さらに審美的にして、ご飯の味をもっと楽しみたいと思うなら、やはり自由診療で保険では認められない材料・生体親和性のいい金属を使用するべきだと思います。これを使用することによって義歯床と言われる部分を薄くでき、かつ丈夫にできます。また、金属を使用することによって食材の温度をそのまま伝えることができ、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく粘膜に伝えることができますよ。この生体親和性の高い金属を使用する義歯を金属床義歯といいます。
また、最近では審美性を考慮したノンクラスプ義歯というものもあります。これは、欠損の状態により、保険の入れ歯ではどうしても前歯にバネをかけなければならない場合、そのバネが見えないようにするためにバネに代わる義歯床の延長したものを歯間部に当てはめて維持するものです。素材も保険診療で使用されているものよりも柔らかく痛みが出にくいと思いますよ。
(写真はノンクラスプ義歯を模型に装着して、横から撮りました。バネの代わりに入れ歯の床部分を伸ばして、歯間部に這わせてあります。歯肉の色と同化するので目立たなくなります)
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2015/02/27
歯科健診などをして、虫歯の健診を行うことがあります。その時に虫歯の判定をすると、たまにC2ですか、C3ですかと尋ねられることがあります。一般の方にもインターネットなどの普及により、僕らが言う言葉の紹介が出ており、C2やC3がどういう状況であるかが大体解りますものね。
虫歯は穴の幅ではなく、深さによりその判定が変わるわけですが、明確に健診の状況で判定するのは困難なケースがあります。また、歯間部の虫歯はなかなか見えにくく、見落とす可能性があるのも事実です。となると、厳密に歯科健診をして、虫歯の判定をするのならば学校などに私たちが出向いてやるのではなく、歯科医院に来てもらいレントゲンなども使って判定するのが本来のあるべき歯科健診なのではないかと、一個人の意見ですがそう思います。
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2015/02/26
部分入れ歯のバネといわれるものは、正式にはクラスプと言います。このクラスプは材料的にも形態的にもさまざまな種類があります。
材料的には一般的に鋳造してできたものか、ワイヤーを曲げてできたものかで違います。鋳造して作るものは、技工士さんがワックスで形態を作り鋳型を取って、製作するものです。利点としては精度が高く、丈夫でフィット感がいいですね。でも、欠点としてはわずかな歪みがあっても入らないことがありますし、精度が高いため歯周病の歯にかけると義歯にかかる側方力によってバネのかかる歯が揺さぶられ、歯周病が悪化してしまう恐れがあります。
逆にワイヤークラスプは技工士や歯科医師がワイヤーを曲げて適合を図り、製作していきます。適合面では製作する人によって違いますが、鋳造クラスプに比べると良くないです。でも、歯周病に罹っている歯にこのクラスプをかける場合は、強い側方力がかからないため、これを選択する場合もあります。
いわば、残存歯の状態がどうなのかによって選択するのが基準ですね。
形態的な種類については後で、お話ししますね。
(写真は鋳造クラスプです。形態的には基底結節レストIバークラスプといいます)
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2015/02/25
入れ歯治療の中で僕が一番難しい症例は「すれ違い咬合」の欠損症例だと思っています。すれ違い咬合というのは上下顎の歯があるにもかかわらず、それに対応する自分の歯がないため、咬み合わせがない状態のことです。この状態を「すれ違い咬合」といいます。
対応としては通常通り入れ歯の製作を行っていきますが、でき上がった後、調整に苦労することが多いです。どうしても入れ歯は部分入れ歯といえど粘膜に負担を求めなければならない点があります。もちろん残存歯にバネをしっかりかけ、歯牙にも負担を求めますが、粘膜に乗っている部分は粘膜の沈み込みに対してバランスを崩してしまい、その沈み込みに適応できないことがあります。場合によってはバネをかけている歯がその沈み込みと咬合力に負けて揺さぶりを受けてしまい、プラプラの状態になり歯周病が悪化するケースもあります。そうなると、残存歯の抜歯をしなければならないことも考えられます。
このような方には、やはり咬合調整で粘膜面上にある人工歯の咬合圧負担を極力和らげていくのがいいのかなと思っています。でも簡単ではなく、長期に診ていくと残存歯や入れ歯の予後は良くないと思います。
(上の写真は、前後的すれ違い咬合の患者さんの咬合させた時です。残存歯はありますが、1点も咬合支持する歯がないため、咬合させると下顎前歯が上顎の粘膜に咬み込んでいるのが解ると思います。下の写真は、その方の研究用模型です)
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2015/02/24
虫歯が大きくなって歯の神経といわれる歯髄が細菌に侵されてしまったり、歯髄が死んでしまった場合、根管治療が必要になります。根管は歯種によって根管数が違っており、大臼歯といわれるものは3根管から4根管あります。
歯髄がまだ生きている状態ならば、当然麻酔が必要になります。そして歯髄の部分まで切削し、クレンザーという針のようなもので歯髄を絡め捕り、ファイルというもので歯髄が入っていた部屋の壁の部分をお掃除するわけです。そして、薬剤を何度か貼付し、無菌が図られたならば根充剤という歯髄の代わりになるものを充填します。この操作は、かなり重要な操作でその歯の予後に深くかかわっています。だから、僕ら歯科医師はこの治療に相当な時間と労力をかけています。
(写真は犬歯の根管にファイルを入れて、歯髄の入っていた部屋の壁部分をお掃除している状態です)
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2015/02/23
基本的に入れ歯はどのような歯の欠損にも対応できます。そういう意味ではどのような欠損歯数、欠損形態にも適応は可能かと思います。しかしながら、どうしても入れ歯が入れていられない方は少なからず存在するようです。
例えば、嘔吐反射がもの凄く強く、異物感に耐えられない方です。欠損歯数、形態によってはブリッジも可能な場合がありますが、ブリッジが歯にかかる力学的な見地から非適応になると次の手段はインプラントになるのかもしれません。
ただ、そのような方は恐らく日常の歯磨きの際にも歯ブラシを奥歯に当てることができないため、衛生学的にいうとインプラントも非適応になるのかもしれません。
正直、そうなるとこちらもお手上げの状況に陥るのですが、私は患者さんによく説明して、学術的にはよくないかもしれませんが、小さい入れ歯を製作し一週間使ったら少し辺縁を伸ばしたりして、少しずつ適正な大きさに持っていくようにしております。そして、時間はかかりますが慣れてきたら最終的な入れ歯にするという方法です。いわゆる患者さんの「入れ歯への慣れ」を狙っています。これで、うまくいくケースは多々ありました。入れ歯がどうしても入れていられない方も諦めず、是非歯科医師に相談していただきたいと思います。
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2015/02/22
今日は、休みですが技工物の製作のため医院に来ております。もちろん仮歯製作や個人トレー、咬合床といったものです。外注に出してもいいのですが、料金は結構かかりますので保険診療では割が合いません。僕はこれを作るのにそれほど苦になりませんので、自分で作るようにしております。また、細かい指示を技工士さんに紙に書いて説明するのも大変ですし。。。
しかし、最近はこの技工物がかなり増えたので、休みを返上している事が多くなりました。でも、ぜいたくな悩みだと思って頑張ってこなしていきたいと思います。
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2015/02/21
歯ぎしりは、過度な精神的ストレスが行わせるという説が有力です。少し前まで、歯ぎしりは病的なものと考えられていたのですが、人間は太古の昔から過度な精神的ストレスが加わると歯ぎしりを行っていたようです。現代人も会社や学校、家庭等にさまざまなストレスを多かれ少なかれ抱えているのが実情ですよね。病気ではないにしても、歯ぎしりはさまざまな歯科的問題を起こす可能性が高いです。歯ぎしりで歯の咬み合わせの面が摩耗してしまい、咬み合わせの高さが低くなったり、顎関節に異常をきたしたり、知覚過敏などの原因にもなります。また、過度な側方力が加わるため被せ物が取れたりしやすいです。
でも、現代医学ではこの根本的治療はまだありません。従って、何らかの方法で歯の摩耗を食い止める必要があります。それを行うために歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)というものが存在します。もちろん保険治療が適応できます。
夜間就寝時にそのナイトガードを装着して寝ると、歯ぎしりをしてもそれほど歯に負担がかからなくなります。気になる方は、歯科医師に相談された方がいいかと思いますよ。
(写真は歯ぎしり用のマウスピースを模型に装着してある状態です。3mm厚の透明なシートを使って製作しました)
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