りんご歯科医院ブログ

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

自費の総入れ歯について

自費の総入れ歯というのは、金属床というものが一般的です。上顎であれば口蓋の部分が金属となります。下顎であれば舌に接する面が金属になります。金属の種類も、コバルトクロムやチタンなどがあります。(保険の入れ歯だと床の部分は完全にピンク色のプラスチックになります)

金属床のメリットとしては、薄くできるため違和感が少なく話しやすい、金属であるため壊れにくいです。さらに熱伝導性が良いため、料理として熱くて美味しいものはその熱を妨げることなく美味しく食べられます。料金は確かに高めですが、これらのメリットを考えるとやる価値はあるかと思います。

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今年を振り返って、思うこと

今日で、りんご歯科医院は仕事納めとなりました。振り返ってみると今年は仕事的にはかなり充実した一年でした。大好きな入れ歯治療も、大きなトラブルもなく患者さんにはある程度満足いただけたのではないかと思っています(実際のところは、患者さんにしかわからないので何とも言えませんが。。。)

来年も1月5日から始まりますが、ますます頑張っていく所存でありますので今後とも何卒よろしくお願いいたします。

入れ歯の適合について

正直、入れ歯はずーっと持つものではありません。もちろん歯医者さんはできるだけ持つように一生懸命に型を取って調整をしていきますが、どうしても経年的に合わなくなってきます。なぜなら、入れ歯の歯も摩耗してきますし、もともと歯があった部位の歯茎もやせてきます。これは歯があった時には、そのような目に見えて痩せることはそうそうないのですが、歯がなくなると、それを支えていた歯槽骨は時間とともに吸収されてきます。この吸収は生理現象なのです。従って、その上に乗っている入れ歯と粘膜の間には痩せた分だけ適合が甘くなります。

当院では、入れ歯をセットして半年後にもう一度来てもらい、その適合性を確認し、必要であれば調整や裏打ちをして対処していきます。そうすれば、また作り直す必要もなくなるかと思いますね。

スポーツマウスガードのすすめ3

私どものマウスガードを使った研究では、5人の被験者から背筋力計を使って計測すると5人ともマウスガードを装着すると背筋力が向上しました。被験者の数が少ないので、必ず相関があるとはいえませんが、筋力が向上する可能性はかなりあるのではないかと思います。

その効果を十分に発揮するためにも、マウスガード製作の際には歯科医院で適合のいいものを製作されていただきたく思いますね。

スポーツマウスガードのすすめ2

歯科医院で製作されるマウスガードは、カスタムメイドタイプと呼ばれ口腔内の型を取り、模型を起こし、EVAシートという弾力のある材料を軟化、成形して製作します。一層もしくは複数のシートを使用して一定の厚みで製作できます。

さらに、競技の特殊性から危険な部位を保護するため、意図的に厚くすることができます。選手の背番号や名前が付けられ、色も透明なものから何色も織り交ぜたようなカラフルなものまであります。

また、福利効果として怪我に対する安心感からか、思い切り競技に集中できるためパフォーマンスが上がることが報告され、筋力の向上も期待されていますよ。ご興味のある方は、是非、当院にお問い合わせくださいね。

スポーツマウスガードのすすめ

まだ耳慣れない方も多いかもしれませんが、マウスガードというのは、ボクシングや空手の選手が試合の際に口の中に入れているマウスピースのことをいいます。

マウスガードの効用は、口腔内の歯牙や歯肉などを外力から守ることです。ある報告では、中高生のスポーツ時の外傷で75%が首から上の頭部にあり、その中でお口の障害が多く見られました。

以前は闘技の選手が装着するという感じが否めませんでしたが、近年ではアメリカンフットボール、ラグビー、サッカー、バスケットボール、野球などの選手にも幅広く使用されています。このようなスポーツをされている方には、外傷予防のために是非、マウスガードの装着を考えていただきたく思いますね。

虫歯の判定について



よく患者さんから、歯が黒くなって虫歯だから治してほしいと言われることがあります。でも、意外と単なる着色で虫歯でないことがあります。着色はその人の食生活や、体質など様々な要因が複雑に絡み合っていることで起こります。その着色を削って取るのは、ちょっとナンセンスかなと思います。できれば徹底的にクリーニングしていけば、ほぼ満足いくのではないかと思います。

虫歯の判定では、やはり穴になっているかどうかが肝心です。また、光を透過して中から色が黒くなっている場合も、虫歯になっているものが多いですね。必要であれば、レントゲンを撮ってみるといいかと思いますね。

被せ物の除去について

銀歯などの被せ物を除去したり、その下にある土台を除去するのは非常に気を使います。もし、歯に亀裂を作ったり、歯根破折を起こしてしまうとその後の処置はまずうまくいかなくなります。言わば、抜歯の可能性が高くなります。しかしながら、どんなに丁寧に除去しても、もともとの歯質が健康でないため割れてしまうことがあります。従って、被せ物の除去をするときは、そのリスクを抱えながらやることを当院では事前に患者さんに伝えるようにしていますよ。

入れ歯の精密な型取り



 
私は、どんな義歯でも日を別にして2回型取りをします。保険でも自費でもそうしております。
なかには既成のトレーを使って型取りをし、それを精密印象としている医院も多いかと思いますが、私はそれをしません。やはりその人に合ったカスタムメイドのトレーを製作して取った型は仕上がりが絶対的に違うと思います。

その精密な型取りは、カスタムメイドトレーを使用し、歯の欠損している部位の周囲の筋組織の圧力によって形造られる形態をコンパウンドで付与していきます。その後、印象材を流して製作します。その後石膏を流して模型を製作し、それを作業模型とします。

患者さんには型取りが2回必要になるのでご足労をかけてしまいますが、良い入れ歯を作るためにはこの作業は必要不可欠かと思います。

入れ歯のバネのかかる歯について

部分入れ歯の場合、欠損している部分のすぐ前か後ろの歯に入れ歯のバネをかける設計が一般的かと思います。この歯は入れ歯の維持安定のためにも非常に重要です。しかしながら、歯周病で抜歯になった方の部分入れ歯を製作する際に、このバネをかける歯も健康である可能性はかなり低いことが多いです。多少、歯周病を抱えている方が多いですね。言うならば抜くほどは悪くないけど、健康ではないという状況です。

この場合、多少リスクを侵してでも入れ歯を製作しますが、その際には患者さんの協力は絶対的に不可欠です。まず、バネがかかることによってプラークが残存、停留しやすくなります。そのため、バネのかかった歯のブラッシングはかなり丁寧にやっていただきたいです。また、バネがかかるがゆえに入れ歯の側方力がかかり揺さぶられる可能性があります。増悪する可能性もあるので、歯周病の治療も並行してやらなければならないかもしれません。実際、長い目で見るとこのバネのかかっている歯が抜歯になるケースは多いですからね。。。