2022/04/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
皆さんは、もし痛む歯があったのならば、なぜそうなったのかを考えることはありますか?
基本的に口腔内の病気は生活習慣病です。
ということは、生活習慣が間違っていた可能性がありますよね。
また、治療途中の歯を放っておいていることはありませんか?
その歯が痛みだしているということも考えられませんか?
そして、メンテナンスには罹られていますか?
歯の虫歯や歯周病は生活習慣病であり、感染症です。
虫歯の菌や歯周病の菌は一度感染してしまうと、口腔内にはかならず存在していますし、放置しているとまた感染を起こす可能性があります。
それ故に、メンテナンスに行くというのは非常に大切なことなのですね。
でも、忙しさや煩わしさにかまけてしまい、手入れを怠ってしまったがために起きてしまったのではないでしょうか。。。
もちろん、全てとは言いませんが、恐らくそういうことが多いと思います。
できれば、歯を抜くことなく、入れ歯に頼らずにいられることが本当は大切なのですね。
できるだけ、自分の歯で生活していくのが一番いいです。
神様が作ってくれた天然の歯に勝るものはないですからね。
1本でも自分の歯があるのなら、部分入れ歯が入っていても大切にしていくことをお勧めいたしますよ。
2022/04/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
以前、まだお若い女性が上顎右側の犬歯から第二小臼歯まで欠損されている方が来ました。
現在の部分入れ歯は保険診療内で作られていて、欠損部の前後の歯にクラスプという金属のバネが掛かっています。
これは、もちろん保険診療内では問題ない設計で金属のバネを使用しないわけにはいきません。
僕は、その旨を患者さんに伝えました。
患者さんは「出来れば、金属のバネを使用しない入れ歯を作っていただきたいのですが。。。でも、保険が利かないというのを聞いたことがあるので、実際どんなものでしょうか?」と言ってきました。
その様な希望を持つ方に当院では、金属のバネを使用しないノンクラスプ入れ歯をお勧めしています。
これは保険診療で製作することはできません。
しかしながら、金属床の入れ歯に比べたら割と安価ではないかと思います。
僕は、その患者さんに「このノンクラスプ入れ歯は今まで金属のバネが掛かっていた部位に金属のバネに変わってピンク色の床と言われるものが残存している歯の歯茎を覆います。保険で使用されているものと違って、柔らかい素材で弾力があります。出し入れする時は弾力があるためそれが維持にも役立ったり、外すときにも楽に外せます。」と言いました。
その患者さんには、非常に魅力的に感じられたのでしょう。
すぐにこのノンクラスプ入れ歯を決断してくれましたよ。
しかしながら、このノンクラスプ入れ歯が全ての症例で適応ということはありません。
歯周病がある方には、この弾性が裏目に出てしまい着脱する際に歯を揺さぶって引き抜きの力が働いてしまうこともあります。
そのため、歯茎の点検は必須であるかと思いますし、動揺がすでにある方には不向きなものと思います。
ご希望の方は、その辺りもしっかり診査してから、製作に入るようにお勧めいたしますよ。
2022/04/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を入れて食べると痛いという方は少なくないですね。
そのために入れ歯を入れないでご飯を食べて、外出する時に使うということを聞いたことがあります。
それだと、何のために作ったのだろうかと自己嫌悪に陥ることもありました。。。
理想はあくまで咀嚼や嚥下、そして発音などに機能させるべきなのは解らなくはないですが、どうしてもなかなか入れ歯そのものを受け入れられないという人もいますよね。
そのような方には、徐々に慣れていくことをお勧めして、調整の頻度も多くして対応していますよ。
患者さんにも、極力使用してもらうことをお願いしています。
今まで、入れ歯が無くても何とかなっていた人にはこの使用中の違和感をあまり意識できないことが多いような気がします。
入れ歯になればいいやと安易に考えずに一本でも健康な歯があるのならば残すことを考えていきましょう。
抜歯してからでは、もう元には戻れませんからね。
もちろん抜かなければならない歯というのはあります。
だからこそ、診査をしっかりしてお互いに納得の上、施術するのが良いかと思いますよ。
2022/04/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
抜歯後に現在使用中の入れ歯にその抜歯部位に人工歯を足す作業、つまり「増歯」という作業をすることがあります。
これは、残存歯が重度歯周病や重度虫歯により保存が困難なため、その部位に歯を足して一応歯があるように見せかけたり、機能できるようにするためのものです。
これで済むようならば、作り替えをしなくても良いかもしれませんが、どうしても抜歯した部位は傷の治りと共に骨吸収を起こすため、作り替えをしないにしても、内面に裏装という裏打ち処置がゆくゆくは必要になりますね。
ですから、抜歯して増歯の処置で終わりということはほぼないですね。
また、どうしても既存の入れ歯に歯を足すので継ぎはぎの入れ歯になるので、あまりきれいではないです。
その辺りが気になる方も多く、その場合は新製されることをお勧めしていますよ。
先日も、上顎の前歯が2本残存していましたが、重度歯周炎のため抜歯し増歯して内面に粘膜調整剤を敷きました。
形としては総入れ歯ですね。
その方は、初めからそのことはよく理解しており、傷が治ったら新しく入れ歯を作りたいと仰っていました。
その際には、保険外で入れ歯を作りたいという希望があります。
自由診療で入れ歯を製作することはもちろんできますし、その方がメリットは多くありますね。
しかしながら、作り出すタイミングは抜歯部の傷がしっかり治ってからが基本ですので、時間がかかることは了承していただきました。
そのタイミングを間違って製作に入ってしまうと、入れ歯の維持安定に大きく影響を及ぼすので注意して製作していきたいと思います。
2022/04/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、入れ歯が痛いので新しい入れ歯を作ってほしいということで来られた患者さんがいました。
その方は、上下顎とも総入れ歯で遠いところから来院されました。
85歳越えのおばあさんですが、口腔内を見てみると顎堤は上下顎ともに貧弱で、使用している入れ歯の咬合も不安定です。
何とか咬合調整を繰り返し、入れ歯の粘膜が接触する面も裏打ちしてそれなりの安定を得たつもりではありますが、家に帰ってみて食事をするとなかなか思うようには食べれないようです。
かといって、この口腔内の様相で新しい入れ歯を新製するのは、ちょっとためらいました。
なぜなら、高齢なため唾液の分泌量も少なく、特に下顎顎堤は貧弱なため吸着が得られにくいであろうという予測が成り立ちます。
また、上顎前歯部分にはフラビーガムが見られます。
超難症例といえるかと思います。
でも、その方の強い希望もあり、新製することにしましたよ。
これから、自分の持てる力を発揮して、良いものになれるように頑張っていこうと思います。
こんな時こそ、基本に戻って丁寧に作製していこうと努力していきます。
2022/04/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、入れ歯製作を希望して初めて来られた患者さんがいました。
その方の口腔内を見てみると、上下顎で歯を5本ほどあり、2本は重度う蝕、3本は重度歯周炎で抜歯が必要な状態でした。
しかしながら、狭心症と高血圧のため内科にかかっている旨をお聞きしました。
そして今使用している入れ歯は、ほぼ使えている状態でもないためどうしたらいいかを検討しました。
やはり要抜歯の歯は保存していても仕方がないと考え、内科の先生に対診後、即時入れ歯を作ることとしました。
即時入れ歯が出来上がってから、内科医の確認を得て抜歯後即時入れ歯をセット。
この即時入れ歯は、あくまで仮入れ歯と考えていただき、問題はその後です。。。
この仮入れ歯は作ったはいいですが、保険診療で算定された以上は半年間は作り替えが利かないものになります。
おそらく抜歯後の傷が治るのは、そんなに時間がかからないと思います。
長くて1月ぐらいではないでしょうか。。。
そうなると、保険診療で本入れ歯を作るのはずっと後になってしまいます。
患者さんはそれを聞いて、「いやいや自由診療で良いので早めに本入れ歯がほしいです。」と仰いました。
僕ら保険医は保険のルールを無視して保険の入れ歯を作ることはできません。
しかも保険診療では、なかなか制約が多くて自由な設計はできません。
この方は歯が全てなくなることによって、総入れ歯が適応されます。
この総入れ歯を自由診療で作るのならば、僕は金属床入れ歯がいいと思います。
金属を使用して作るため壊れにくいですし、その金属は上顎であれば口蓋面、下顎であれば舌側面に這わせるので目立つことはありません。またその部位が薄くなるので舌の動きは良くなり発音にも良い影響があります。
また、熱の伝わりも良いため、例えばアイスクリームなどの冷たくておいしいものはその冷たい感覚が伝わりますし、おでんのような熱くておいしさを感じるものは熱い温度が伝わりやすくなります。
そういった意味では、食事もおいしくいただけるのではないでしょうか。
それこそ生活の質が向上し、良い面が多いのがこの金属床入れ歯の特徴だと思うのです。
もちろん入れ歯を初めて入れるというような人に、金属床の入れ歯をお勧めすることはないですが、今まで入れ歯を入れていてさらに良い機能性を求めるのならばこの金属床入れ歯を考えていただけたらと思いますよ。
それこそ、生活の質を高めて入れ歯を快適なものにしていくことをお勧めしたいところです。
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2022/04/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
重度の虫歯があって、歯の根っこだけ残して入れ歯を製作することがあります。
その根っこの上には入れ歯が乗っかる形になる入れ歯を残根上入れ歯といいます。
この残根は、本来抜歯しなければならないものなのですが、もし、残すのならば全身的な理由により行うケースが多いのですね。
しかしながら、長い目で見るとこの残根は良いことがないように思います。
先日も、この残根がある方で、その部位の歯茎が大きく腫れあがった人が来られました。
その人はこの状態になっても抜歯することに抵抗感があるようでした。
この方には全身疾患は認められないのですが、気分的に抜歯したくないとのことでした。
であるならば、何とか抗生剤の投薬と歯茎の洗浄で落ち着かせることを考えたりもしましたが、やはり保存ができないように思いました。
再来院した際に、本人もその苦痛から逃れたいようで、「先生、やっぱりだめだ。抜いてください。」と仰いました。
「僕は、そうですね。その方が良いと思います。
でも、急性症状がある時には麻酔も良く効かないし、無理して抜いた後の痛みは尋常じゃないので、できるだけ急性症状を引かしてからやりましょう。」と言いました。
次回、残根を抜く予定を立て、義歯の修理・調整も同時に行う予定であります。
この残根はある文献で5年持てばいい方という報告があります。
実際に臨床経験からも、可能ならば抜いたほうがいいことの方が多いような気がいたします。
あっても意味をなさないことの方が多いですからね。
まあ、その方の全身疾患を鑑みて、その辺りは検討いたします。
(写真と本文の内容は関係がありません。)
2022/03/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
皆さんは、もし痛む歯があったのならば、なぜそうなったのかを考えることはありますか?
基本的に口腔内の病気は生活習慣病です。
虫歯や歯周病もそういえます。
ということは、生活習慣が間違っていた可能性がありますよね。
また、治療途中の歯を放っておいていることはありませんか?
その歯が痛みだしているということも考えられませんか?
そして、メンテナンスには罹られていますか?
歯の虫歯や歯周病は生活習慣病であり、感染症です。
虫歯の菌や歯周病の菌は一度感染してしまうと、口腔内にはかならず存在していますし、放置しているとまた感染を起こす可能性があります。
それ故に、メンテナンスに行くというのは非常に大切なことなのですね。
でも、忙しさや煩わしさにかまけてしまい、手入れを怠ってしまったがために起きてしまったのではないでしょうか。。。
すべてとは言いませんが、恐らくそういうことが多いと思います。
できれば、歯を抜くことなく、入れ歯に頼らずにいられることが本当は大切なのですね。
できるだけ、自分の歯で生活していくのが一番いいです。
神様が作ってくれた天然の歯に勝るものはないですからね。
1本でも自分の歯があるのなら、部分入れ歯が入っていても大切にしていくことをお勧めいたしますよ。
2022/03/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯のための型を取った後に必要になることが多いのは、咬合床というものです。
これは必ずしも必要という訳ではないですが、上下顎の臼歯の接触ががない場合や、前歯のみで噛み合わせの高さが維持されていて、それが低いようなケースの場合はこの咬合床を使用して咬み合わせの高さを決めていくようになります。
当院で使用している咬合床は基礎床と言われるものを常温重合レジンで製作し、その上に蝋堤と言われるものが乗ります。
この蝋堤はワックスでできているので、ワックスの増減はいかようにもできますね。
一応の基準があるので、それに従い技工室で製作しています。
咬み合わせの高さの調整で、まず最初に行うのは仮想咬合平面というものを決めていきます。
それが決まったなら、今度は高さの調整です。
もし全部歯がない場合は、模型上に得られたランドマークを参考にして様々な専門的手法で咬み合わせの高さを決めていきます。
生理学的な基準、解剖学的な基準を参考にして咬合高径を決めるわけですね。
その際には、先ほどのワックスを足したり引いたりして、高さを決めていきますよ。
仮想咬合平面を壊さないようにしてですけど。。。。
こうやって咬み合わせの高さを決めていくのが一般的な手法ですね。
なかなか大変な作業で手を焼きますが、この段階は入れ歯の良し悪しを決める重要なポイントなので手を抜くようなことはしませんよ。
ここで狂うと上手くいきようがないですからね。
2022/03/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯をすべて失った人には総入れ歯が適応されます。
その際に自由診療で金属床の入れ歯を選択される人もいます。
金属床の総入れ歯にして、良かったという意見をまとめてみると、一番多いのが話しやすくなったということですかね。。。
よく「口の中が広くなったようで、舌が動かしやすい。」と言われる方が多いですよ。
金属床は上顎の場合は、口蓋部分を金属で覆うことになるため、かなり薄くなります。
保険診療で行うレジン床というピンク色のプラスチックだと、強度を保つために厚みをそれなりに確保しなければなりません。
わずか1~2ミリの僅かな差かもしれませんが、入れ歯をしている人にはもの凄く厚く感じてしまうようですね。。。
この厚みが薄くなることによって、舌が動きやすくなり発音がしやすくなるということは多くの症例からたくさん見受けられますね。
また、食べ物が美味しくなったような気がすると言われることもあります。
金属床入れ歯で味が変わるわけではないのですが、味が伝わりやすくなる理由があります。
例えば、おでんのように熱が伝わらないと、美味しく思えないような料理がありますよね。
この金属床入れ歯は熱の伝導性が良いため、温かい食材は温かく、冷たい食材は冷たく感じることが大きいですね。
その他にも、入れ歯が壊れにくくなるということも言えますね。
プラスチックで作られた入れ歯は、どうしても壊れやすいというデメリットがあります。
プラスチックなので、強度的にはどうしても弱いですからね。
その強度を得るために、厚くしなければならないから、違和感も大きくなりやすいのです。
また、上顎が完全に歯を失っていて、総入れ歯が入っていて、下顎がほとんど残存しているようなケースの場合、上顎の歯茎は頬側から生理的に骨吸収してきます。
そうなると、入れ歯を入れて咬合した場合、入れ歯の真ん中に応力が集中し、真っ二つに割れてしまうことがあります。
このようなことを防止するためにも、金属床の入れ歯の方がそのような心配は無くなりますね。
この金属床の総入れ歯は自由診療となりますが、保険診療で製作されたものよりもメリットが多く、長く使用することが可能と思われます。
もちろんセット後の、3ヶ月に1回程の定期健診は必要となりますが、「生活の質」を向上させることができると思います。
特に、チタンという金属を使用したものは、軽くて丈夫ですし、生体親和性も良いとされているので、金属アレルギーのある方でもほぼ大丈夫と言えます。
保険診療で入れ歯を製作したは良いですが、毎月のように壊れてきてしまうために何度も何度も歯科医院に行って修理をしてもらっている方も実際はいるようです。
それならば、金属床の入れ歯で極力壊れにくくした方が長い目で見て、医療費も安くなるかもしれませんからね。
金属床入れ歯は自由診療のため、セット時の安いものではありませんが毎日、自分の歯として機能させるものです。
後悔することなく、生活の質の向上のためにも最良の選択をするべきかと思いますからね。。。
気になる方は、是非、ご相談下さい。
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