2019/09/09
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯が外れやすい方は、床の適合に問題があるか、床縁が短いか、咬合に問題があるか等が考えられます。
それと入れ歯の歯肉の形態も、実は維持に影響することもあります。
人工のプラスチックで作る歯肉の形、盛り上がり方等も実は入れ歯の維持に影響するのですね。
また、唾液量が少ないことや唾液の性質なども大きく影響することがあります。
唾液が少なかったり、唾液の粘着力がないために、入れ歯の床内面に陰圧が作れず吸着しないことが考えられますからね。
そうなると、かなり入れ歯はくっつかない状態になりますね。。。
そのような方には、保湿剤をお薦めして、口の中を潤した状態で使ってもらうのが賢明だと思います。
そうすることによって、入れ歯が吸着が得られることが往々にしてありますよ。
また、欠損部分の歯茎が極端に痩せていて、真っ平らで貧弱な顎堤の場合は、くっつかないことはないかもしれませんが、かなり難しいかと思います。
極力外れない入れ歯を作るというのを目指していますが、なかなか一筋縄ではいかないのですね。。。
一時的にくっついたように見えても、しばらく機能させてみるとまた、緩くなってしまうことは歯科医師であれば皆、経験しているところだと思います。。。
いろいろなテクニックがあって、これに対応するように日々頑張ってはいますが、一筋縄ではいかないケースもたくさんあります。
患者さん自身も諦めていたりすることもありますからね。。。
でも、諦めたらそれよりもいい入れ歯にはならないのも事実なんですよね。。。
いろいろな諸事情があって、100%満足に行くようなものというのはなかなか難しいのが現実ですが、少しでも良いものになれるように入れ歯の患者さんに向き合っていきたいと思います。
諦めないで一緒に頑張りましょう。
2019/09/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近、特に多いのが即時入れ歯を製作しなければならないようなケースです。
昨日も、金属のバネが掛かる上顎の前歯が1本しかなく、それが歯周病によりグラグラしている方が来院されました。
まだ50代の若い方で、入れ歯とは縁がないような風貌の方でしたが、口腔内の状況はかなり良くないと思います。
臼歯部は重度虫歯により、歯冠が崩壊していていわゆる残根状態です。
そして上顎の前歯1歯は動揺が大きく、プラプラしている状態ですね。。。
臼歯部で咬合することが出来ないため、上顎前歯が突き上げられてしまうため、咬合性外傷により歯周病が悪化したのではないかと推測されます。
このような方の場合、残念ながら臼歯部の残根とこの上顎前歯は抜歯をするのは必須だと思いますが、歯のない時期があるのは嫌だという要望がありました。
僕は、このようなケースの場合、いつも同じことを言いますが、それは即時入れ歯のことです。
即時入れ歯は、歯が存在するうちに型を取って、噛み合わせを取ります。
それが終わったら模型上で抜くべき歯を削って入れ歯を完成してしまいます。
入れ歯を作っておいて、その後、抜くべき歯を抜いていき、その後、入れ歯をセットするというやり方です。
これであれば、見かけ上、歯のない時期はなくなりますね。。。
しかしながら、この処置は簡単ではありません。
このような方の場合、大抵入れ歯を持っているにしても、しっかりと入れたことがないケースが多く、入れ歯というものがどういうものかがイメージしにくいです。
したがって、入れ歯の違和感というものをなかなか伝えにくい現実がありますね(どんなにいい入れ歯でも、最初は違和感があるのは否めませんからね。)。
しかも、抜歯して入れ歯をすぐにセットするので、歯茎の傷の治りというのは完全に予想して作っています。
場合によっては、入れ歯の内面に粘膜調整剤というものを敷き、痛みを起こさない工夫も必要かもしれませんね。。。
咬み合わせも大きく直さなければならないことがありますからね。。。
そのため、僕らは、この即時入れ歯はあくまで仮入れ歯と捉えていますよ。
保険のルールに従うとすると、入れ歯を製作した後は半年間は保険内での入れ歯を作ることが無理になります。
よって、この仮入れ歯を半年、使用していただきます。
その間は、粘膜調整剤を張り替えたり、咬合の調整をしたりします。
もし、自由診療で本入れ歯製作させていただけるならば、このルールに縛られることはないので、もっと短期間に製作することは可能なのですが。。。
ただ、もし、歯を抜かなければならないのは解っているのだけれど、歯のない時期があると困るという方は、この即時入れ歯で対応するのが賢明なのではないでしょうか。。。
2019/09/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
生活の質を上げるために、入れ歯を入れて食事や会話を楽しみたいという患者さんは多いです。
僕もそう思っていただけるように、一生懸命に入れ歯製作に毎日、励んでいます。
しかしながら、個人の努力ではどうしようもないのが、材料の物性や強度です。
例えば総入れ歯の場合、上顎であれば金属を使用して口蓋を覆うと、プラスチックよりも薄くできるため違和感は少ないです。
下顎であれば舌に接する入れ歯の内側を金属にすると、舌感は非常にいいですし、熱の伝わりもしっかりします。
しかしながら、この金属床入れ歯は保険診療内では認められないものです。
以前に保険診療内で総入れ歯を入れていた方が、自由診療で金属を使用した総入れ歯に代えると、その効果を感じてくれます。
確かに、自由診療なので金属床入れ歯は高額です。
でも、入れ歯は毎日使い、食事や会話に必要だと思うのです。
より快適に、良いものを入れて生活するのは「生活の質を上げる。」ことに直結しますよね。
そう思うと、これを勧めていくのは良い事だと自分自身は思います。
さらに言うと、この金属床の金属に何を使うかも大切なポイントです。
当院ではゴールド、チタン、コバルトクロムを金属床入れ歯に使用しています。
チタンは、軽くて丈夫です。
生体親和性が良く、金属アレルギーのある方にも使用が可能です。
当院では、それらの点からチタンを使用した金属床入れ歯をお勧めしていますよ。
もちろん、価格もそれぞれ違いますので、気になる方はご相談ください。
保険診療で作られるものとは違う良いものになると、僕は思います。
2019/09/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
部分入れ歯で一番困るのは、定期健診に来なくなり、保存していた歯が歯周病や重度の虫歯により歯が抜け落ちたり、歯冠が崩壊し部分入れ歯のバネが掛からなくなった時ですね。
部分入れ歯は金属のバネ(クラスプ)で歯牙に負担をかけて維持を図ります。
でも、上記の理由により金属のバネが掛からなくなると、入れ歯は簡単に外れるようになります。
そのような場合、僕らは抜け落ちた部位に人工歯を足して入れ歯の床(ピンク色のプラスチックのところ)を伸ばし粘膜にさらなる負担をかけ、維持を図ります。
そうなると、入れ歯の床面積は必然的に大きくなるので、違和感は大きいものとなりますね。
ここで言いたいのは、そうならないように、入れ歯の点検も兼ねて残存歯を診査してクリーニングをしましょう。
日常の歯磨きに加えて、この定期健診を3ヶ月に1回ほどさせていただくことによって、かなりの確率で保存することができますよ。
これ以上入れ歯の作り替えや、大きい入れ歯にならないように一緒に頑張りましょう。
2019/09/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯はなかなか自分の思うようにならないことが多いです。
特に初めて入れ歯を入れる方は、かなり苦痛を感じるようですね。
ブリッジのような固定性の補綴物であれば、その違和感もかなり少ないのですが、ブリッジが認められないような欠損歯数であったり、そもそも、全く歯がないような状態であるならば総入れ歯となります。
いきなり、重度歯周炎のために総入れ歯になるという人は多くはないと思いますが。。。
最初は数本の欠損から始まって、部分入れ歯から入る方が多いとは思いますが、その数本の欠損のままで一生を終える人というのは本当に少ないですね。
時間の経過とともに、ほとんどの方がさらなる欠損を作り、大きくなった入れ歯を再製作することを余儀なくされていきますね。
それはなぜかというと、恐らく歯周病の進行か重度の虫歯が原因なのではないでしょうか。
つまりは、一本でも歯を失った既往のある人は相当、歯磨きに気を付けていただき、その上で定期健診とプロフェッショナルクリーニングは必須ですね。
これをしないで、そのままの状態で維持することは不可能だと思います。
このことは、全ての患者さんに伝えているつもりではありますが、なかなか浸透してもらえないのが現状ではあります。
全身の健康とお口の健康というのは、本当に密接にかかわることなのですが残念なことですね。。。
僕らの方も、それを解っていただけるように様々な媒体を使って伝えていこうと思います。
2019/09/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を製作する際に、あまりにも歯茎がやせてしまい、吸着が難しい人というのは少なからず存在します。
そのような人は、なかな良くくっつく入れ歯を製作するのが難しいかと思います。
僕たち歯科医師は、そのような状況でもいろいろ工夫していますよ。
それこそ、総入れ歯の場合はいろいろなタイミングで型が取れます。
個人トレーを使用した型取りの時間以外にも咬み合わせの高さを決める時や、仮合わせの時など、いろいろあります。
型を何度も取ることによって、精度は上がっていきますからね。
ただ、それをやって入れ歯ができたとして、最初は非常に良い吸着・安定が得られたとしても時間が経つと、入れ歯が緩むことは往々にしてあります。
というのは、入れ歯が乗っかっている歯茎は歯を失ったことにより生理学的に吸収していきます。
いわゆる歯茎がやせるということですね。。。
これは、現代の歯科医学では止めることが出来ないのです。
そのため、どうしても歯を失ってからの時間が長いと何度も入れ歯を作り替えなければならない状況が出てくるのですね。。。
今は、それこそ100歳まで生きることは珍しくない時代です。
仮に60歳で総入れ歯になったとして、それからの40年間に入れ歯を作り替えない人というのはいないのではないでしょうか?
このあたりの正確な調査は、あまりされていないようなので、はっきりとしたことは言えませんが、それこそ何度も作っているのが現状なのではないでしょうか。。。
この歯茎の吸収状態というのは性差や個人差も大きいため、なかなか言い切ることが出来ませんが、人によっては2か月ぐらいの短いスパンでも大きく変わることがあります。
従って、総入れ歯が装着されたからと言っても、定期健診は必要なのですね。
もし、わずかな調整で、入れ歯の吸着が戻ればもちろん作り替える必要はないですからね。
ちょっと緩いぐらいならば、裏装と言って入れ歯に裏打ちすることも可能ですからね。
ですから、歯があっても、入れ歯であっても定期健診は必要なことをご理解くださいね。
2019/09/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
9月になって少し涼しくなってきましたね。皆様、体調は大丈夫ですか?
さて、当院はこの9月1日より開院して8周年となりました。
これも皆様の温かい声援とスタッフの頑張りがこの日を迎えさせてくれたと思っております。
本当にありがとうございます。
思えば8年前の今日、緊張した気持ちで患者さんを迎えたことを思い出します。
当時、僕は経営者としては全く経営のことを理解しておらず、看板さえ出しておけば患者さんは勝手に来てくれるものと思っていました。でも、現実は甘くなく、患者さんが1日に10人来たのは、半年以上たってからでしたね。。。
さすがに保険診療のみでそのような事態は借金を抱えて開業するのなら、かなり継続することが心配だと思いました。
それからというもの、自分なりに努力して繁盛歯科医院へ見学に行ったり、経営セミナーに参加したり、一流の経営者に合ったりしてお話を聞かせてもらったりしました。
また、何より実践が大切だと思い、できると思ったことはすぐに実行に移してきました。
自分は、特に入れ歯とマウスピースに力を入れていた経緯がありますので、そのことを全面に挙げ、診療していくスタイルを貫いてきました。
そしてスタッフを大切にすることを誓い、自分なりの歩幅ではありますが、進めてきた自負がありますよ(とは、言いつつも当院を退職してしまったスタッフは二人ほどいますが、彼女達にも心底感謝していますし、彼女達の成功を祈ります。)。
まだまだ、当院は未熟でやらなければならないことは数多くあります。いかんせん経営者としては初心者ですから、うまくいかないこともあります。
でも、それに躊躇していたら先に進まないことも解っていますので、後悔のないように最善を尽くしていくことを誓いますよ。
これからも、患者さんに喜んでいただける歯科医院を目指して頑張りますので、叱咤激励のほど、何卒よろしくお願いいたします。
2019/08/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯の製作は大好きな処置ですが、そんなにお薦めはしたくないです。
できれば、自分の歯で一生過ごせたら一番いいですからね。
自分の健康な歯に勝る物はないわけですから。。。
しかしながら若い世代の方でも、重度の歯周病や虫歯のために歯を多く抜かなければならない人はいます。
そのような人たちは、恐らく自分でも、もうこの歯は持たないことを自覚している人がほとんどです。
その場合、考えられる処置は抜歯して入れ歯かブリッジですね。。。
中にはインプラントで対応したいと思われる方もいますが、重度歯周病や重度虫歯を作ってしまった原因は何かというと、日常のケアが不行き届きだったからと言わざるおえないと思います。
つまり大きなリスクを抱えているのですね。。。
そのような方に、インプラントで対応するということは患者さんにはよほどの覚悟をもって、やらなければならないものです(当院ではインプラント治療は行っていませんが。)。。。
それこそ、日常の歯ブラシでは根こそぎプラークを取り除くという覚悟が必要だということです。
そうでなければ、インプラントをやったのはいいけど、近い将来にまた撤去ということが本当に多いですからね。。。。
そうなってから、入れ歯を製作して装着するのは条件が悪くなるため、困難極まりないでしょうから。
歯科インプラントは決して悪いものではなく、天然歯のように噛めるメリットはあります。
でも、それを維持するのは簡単ではないということを認識してから望むようにしてくださいね。
そして、少しでもそれに対して不安を抱えるならば、良い入れ歯を作って対応したほうが身体にも精神的にもいいかもしれませんよ。
入れ歯でもブリッジでも、インプラントでも口腔内の衛生を維持し保つことは重要ですが、リスクと鑑みて対応するようにしてくださいね。
それこそ、後々、後悔のないようにしてください。
その辺りについては、かかりつけの歯科医院でご相談することをお勧めいたします。
2019/08/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯診療は自分の中でも大好きな治療です。
入れ歯製作をお願いされると、心の中で「やったー。」と思えます。
本当に自分でも呆れてしまうほど、入れ歯診療が大好きです。
それは、自由診療だからとか保険診療だからとかというのは関係ないです(かといって、自由診療の方がやっぱりうれしいですね。。。)。
好きな入れ歯ができあがって、患者さんにセットするときは緊張感と期待感が入り交じります。
反対に、嫌な気分になるのは入れ歯が装着後に痛かったと言われることと、僕が作った部分入れ歯を作り替えなければならない時ですかね。。。
特に、それがクラスプというバネが係る歯が歯周病などで抜歯をしなければならなくなり、それが増歯という処置だけでは済まなくて、作り替えなければならないというときは、もの凄く嫌なモノです。
それは、そうなったのには恐らく、定期健診には来なくなり、歯周病が進行した歯だと思われることが多いからですね。
つまり、管理が悪いと言えるのです。
その管理は、患者さんだけの問題とは言えないかもしれませんね。
でも前から、口腔内の衛生面については患者さんに口頭のみでなく、書面にしたり、データ値を見せたりしていますが、なかなか理解してもらえないこともありますね。。。
それを伝えて患者さんに解ってもらうのも、歯科医院の仕事と考えると、まだまだ患者さんに歯磨きや定期健診の大切さは浸透していないなと思いますね。。。
ある意味、責任を感じますね。
当院では、できるだけ残存歯は残し、その上で欠損があれば良い入れ歯を提供していくことを目標にしています。
あまりにも重度の虫歯や、歯周病ならば抜歯はしなければならないでしょうが、中程度以下ならば、極力保存することを目指しています。
定期健診を受け、歯科衛生士によるブラッシングのチェック、プロフェッショナル・クリーニングは必須です。
これをしっかり、やっていただけたらかなりの確率で、残存歯を残せると思います。
実際、部分入れ歯の方で、しっかりメンテナンスに来てくれている方の抜歯はほとんどなくなりましたよ。
是非、この定期健診にしっかり通っていただき、口腔内の衛生管理の徹底を図りましょう。
そして、部分入れ歯だとしても、入れ歯のバネが係る歯はもちろん、残存歯があるのならば、それ以上歯をなくさないことが、入れ歯を長持ちさせるために必要なことと言えます。
今、お使いになっている入れ歯を作り替えなくても良いように、定期健診と歯のクリーニングをせめて3ヶ月に1回はされることをお勧めいたします。
一緒に頑張っていきましょう。
2019/08/28
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、入れ歯を作ってほしいという依頼で、当院に来られた患者さんがいました。
口腔内を見てみると上顎は欠損している歯が多く、残存歯もかなり動揺があります。
特に上顎前歯部は今にも抜けそうな程、プラプラの状態でした。
即時入れ歯と言って、抜歯と同時に入れ歯をセットする方法がありますが、これはあくまで、抜くべき歯を残した状態で型を取り、模型を起こしてその模型上で抜くべき歯を削り、入れ歯を作っておいて、次回の来院時に歯を抜いて入れ歯をセットするという方法です。
そのため、型取りの時に歯が抜けてしまうと、歯がない状態がしばらく続いてしまうのですね。。。
その患者さんは、まさしくそのような状態で、型を取ったら絶対に前歯が抜けるなと思われるほど酷い状態でした。
その旨を患者さんに話したところ、「今、抜けるのはちょっと困る。。。明後日に人に会う予定があるから。」と言われました。
僕は抜歯を一瞬ためらいましたが、そのままにしていくのもどうかと思いました。
なぜなら、その歯が重度歯周病により、動くことで口唇を傷つけ唇は切れていました。
また、相当歯が浮いて飛び出してしまっており、咬もうとすると、前歯が先に当たってしまい、奥歯で咬合することができないのです。
そのため、その旨を話し、技工士にも無理を言って今日、明日中にそこの部位の仮入れ歯を大至急作ることにしました。
技工所も今は、凄く混んでいるそうですが何とか我が儘を聞いていただけました。
この患者さんは他にも抜くべき歯があるのですが、まずは、審美性の回復を望んでいるので、それを何とかしてあげて、その後、臼歯部の抜歯をして、即時入れ歯の製作を施し、最終的にはノンクラスプ入れ歯を希望しております。
でも、歯周病の状況から考えると、近いうちに全ての歯が抜けてしまうのではないかという危険性があります。
できるだけ、そうならないように僕らは最大限の努力をしていきたいと思います。
今、まず大切なのは残せる歯は残す努力をしましょうと伝えて行きたいです。
この方も、こうなる前に歯科医院で定期健診を受け、歯の正しい磨き方を実践し、プロフェッショナルクリーニングを定期的に受けていれば、恐らくこういう状態にはならなかったはずです。
でも、そうなってから歯科医院にかかる方が本当に多いと思います。
恐らく僕は、毎月2~3症例はこの即時入れ歯の症例をやっているような気がいたします。
入れ歯製作は大好きなので、入れ歯を作ることには喜びを感じますが、この即時入れ歯に関しては話が別です。
この即時入れ歯は、あくまで模型上で傷の治りを予想して作るので僕としては仮入れ歯だと思っています。
良いものにはなりにくいのですね。
これを作っても、何らかの不具合が出てきやすいのです。
でも、入れ歯が無いと審美的な問題や発音の問題、咀嚼の問題が出ますので、これしかないなと思いながらやっています。
新しい本入れ歯を作るにも、保険診療の場合は、半年は作りだしができないというルールにもしばられますからね(自由診療であれば話は別ですが。。。)。
是非、その旨はご理解いただきたいです。