入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

遠い所から、通ってくれているある患者さんのこと。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

以前に当院である60代の男性が、上下顎の総入れ歯を製作いたしました。

その方は非常に満足していただけたようで、「先生、私の妻も診てほしい。かなり具合の悪い歯があるようなんだ。多分入れ歯になるな~。」と言ってました。

僕は軽い気持ちで、「そうなんですね。僕で良ければ良いですよ。頑張ります。」と、その方に伝えました。

翌週、その方の奥さんが当院に来られ口腔内を診てみると、その時点で上顎の両側臼歯は欠損しておりました。

残存歯も歯周病の状態が悪く、大きな虫歯で根の治療をやらなければならない歯も何本かあります。そして、ブリッジも破損していたり、不適な被せものもあります。

治療計画を立てていくと、歯周病により抜歯しなければならないものが下顎前歯と臼歯の残痕を含めて6本、根の治療を併行してやっていき、前歯が絡む抜歯なので残存歯も多くはないために早めに部分入れ歯を作り、咬合の回復も図りつつ不適なブリッジを再製した後は、もう一度、部分入れ歯を作らなければならない旨を説明しました。

とにかく、やらなければならない処置は多くあるため、時間がかかる旨を説明しました。
その方の返事は、「先生の一番良いと思われる治療をお願いします。頑張って通います。」と言ってくれました。

でも、その時に思い出したのですが、以前、この方の旦那さんが「五月の連休明けには、故郷である秋田県の本荘市に妻と帰って、楽しく暮らすんだ~。」と言っていたことを。。。

この時点では、まだ4月前だったので僕は「そう言えば、以前、旦那さんが5月の連休明けには秋田県に帰って、向こうで暮らすと言っていましたが通うのは難しいですよね。。。もし、良かったら知り合いの先生を紹介いたしますが。」と伝えました。

その方は、「いえいえ、大丈夫です。夫もここの先生にしっかり治してもらいなさいと言ってましたし。暖かくなったので、雪は心配ないし。毎週は来れないかもしれないけど頑張ります。」と言っていただきました。

この言葉を聞いたときに、無理はしないでほしいという気持ちと、僕を信頼していただけて嬉しいという気持ちが入り交じりましたよ。。。

そして昨日、その連休明けの予約があり、その時間にその人はやってきました。

僕やスタッフは「秋田からお疲れ様です。大丈夫ですか?」と訪ねたところ、「うん、連休中に引っ越ししましてね。今日は主人の車で4時間かけて来ましたよ。今日は泊まりなので全然大丈夫です。」と仰っていましたよ。

本当に頭が下がる思いです。

その方の年齢も60代後半ですし、僕としてはそこまで当院を信頼してくれてありがたいです。

まだ、治療は道半ばですが極力早くやってあげたいですし、この方にとって無理のない日程と時間を確保したいと思いますよ。

そして、もし、この医院で無事に治療終了されることができたなら、スタッフ皆でお祝いしたいと思います。

僕たちもその日を目指して精一杯、頑張ります。

金属床入れ歯は、メリットが多いです。

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 昨日のことですが、ある患者さんから「自由診療の金属床の入れ歯って、保険の入れ歯とどう違い、どういうメリットがありますか?また、今後は作り替えなくても大丈夫なのですか?」と聞かれました。

この方は5年前に、当院で保険診療内において、入れ歯を製作しました。

上顎は全ての歯が欠損しており、総入れ歯です。

下顎は、両側臼歯部分が欠損しており部分入れ歯が入っています。

この方は、過去に強い咬合力のため、上顎の総入れ歯が一度、真ん中から割れてしまったことがありました。

また、この強い咬合力のために人工歯が咬耗し、咬合高径が下がってしまいました。

そのために老人用顔貌になりやすく、顎も調子が悪いということです。

そのため、その入れ歯の咬み合わせ部分にプラスチックを盛り、咬み合わせの高さを上げました。

1年ほど前にもこのような咬み合わせの修理・調整をしました。

この患者さんは、村上市という遠いところから通ってきているため良いものを作って、それを持たせたい気持ちが強い方だとは思います。

この方に僕は、「自由診療で作らせてもらうならば、金属床入れ歯が良いと思います。

この金属床義歯とは、義歯床の部分が金属で加工されている入れ歯のことを一般的に呼びます。

床を金属にする技術によって、入れ歯を薄くすることが出来るため、使用する患者自体の違和感が少ないことなどが特徴に挙げられます。

保険診療内での、プラスチックで作られた入れ歯よりも強度面で優れているなどの効果があり、丈夫な素材を使っているため患者自体も快適に使用することが出来るというメリットがあります。

また、入れ歯全体も、プラスチックで作ったときのようなたわみを抑えることが出来ます。

よく聞くことですが、患者さんが実際に使用したときの感触としては、金属を使用することによって、通常のタイプのものよりも薄く仕上げることが出来るので、口の中が広くなってしゃべりやすいと言われます。

また、金属床の部分入れ歯の場合には、自由な入れ歯の設計から、残っている健康な歯に負担をかけないことも可能というメリットもあります。

金属を使用しているため熱の伝わり方も良く、温かい食材は温かく、冷たい食材は冷たく食べられるという特徴もあります。

そして、この患者さんが一番気になっている人工歯の咬耗も、できるだけないような陶歯や、金属を使用した人工歯に変えることも可能ですからね。。。

トータル的に考えて、金属床の入れ歯の方が僕は良いと思います。

ただ作り替えなくて良いものとか、何年持ちますかという問いに対しては、その人の使い方や定期健診にきちんと応じてくれるとか、歯茎の痩せ方とかいろいろな要素がありますので、何ともいえませんが。。。ただ経験上、この自由診療の金属床入れ歯を2~3年で作り替えというのは今までないですね。」と言いました。

そして、当院の自由診療についての料金表をお渡ししたところ検討したいとのことでした。

この金属床の入れ歯は、みんなに勧めたい気持ちがありますが、デメリットとしては金額が高いということでしょうか。。。

でも、メリットの多さは確実にあるといえるので、ご興味のある方は検討していただきたいと思います。

生活の質は、きっと向上すると思いますよ。


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入れ歯は避けたいけども。。。

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 患者さんとしては、入れ歯はできればあまりしたくはないですよね。

僕ら歯科医師も、極力は入れ歯を避けるような処置を進めることが多いです。

一本だけの欠損ならば、ファーストチョイスはブリッジだと思います。

ブリッジは、固定性の補綴物なので咬んだ感触は天然歯に近いです。

実際、よく咬めます。

でも、問題点がないわけでもないです。

欠損した両隣在歯を削らなければならないデメリットがあります。

欠損した両隣の歯にもし虫歯があれば、それを削ってかぶせると言うことに強い抵抗はそれほどないのですが、もし、健康な歯ならば気分はいやなものです。

ですから、そのような人には歯科インプラントも勧めることがあります(当院では歯科インプラントはしていないので、必要な方には大学病院か近くの一生懸命に歯科インプラントを勉強している先生に紹介させていただいています。)。

もちろん保険診療ではないのでかなり高額ですが。。。

それに変わるものというと、やはり入れ歯でしかないというのも現状であります。

ただ、保険診療となると金属のバネ(クラスプ)を使用したものになります。

それ以外のものとなると、考えられるのはノンクラスプ入れ歯なのではないかと思います。

これも保険診療ではできないものではありますが、歯科インプラントと比べると安価だと思います(ただ咬み心地は歯科インプラントの方が遙かに良いとは思います。)。

また、このような少数歯欠損のケースは若い世代の人が多く、金属のバネを見えてしまうのを極端に嫌う方が多いため、ノンクラスプ入れ歯(金属のバネを使用しない入れ歯)を選択する人が多いです。

この入れ歯は、審美的には非常に良いものになります。

残存歯の歯間部の歯肉に床と言われるピンク色の材料を這わせて作ります。

床材料は、保険で使用するものよりも柔らかく弾力もあります。

そのため、維持力も優れています。

ただ残存歯を挟むようにして維持を図るため、残存歯の歯周病の程度はかなり注意して診ていかないといけないですし、動揺のある歯には使いたくないものであります。

このノンクラスプ入れ歯の適応はかなり多く、患者さんからも非常に喜ばれています。

当院では、このノンクラスプ入れ歯の症例も多く行っています。

ブリッジや歯科インプラントに抵抗を感じる方は、是非、考えていただけたら良いと思います。

その際にはまず、残存歯の状態を確認してからノンクラスプ入れ歯の製作を行いたいと思います。

もし、気になる方はご相談いただけたら幸いです。

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笑ったときの人工歯の見え方は大切です。

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 総入れ歯を製作する際に、当院で特に気をつけていることは笑ったときの人工歯の見え方です。

これは、保険診療、自由診療にかかわらずに当院では入れ歯製作の際に、大切にしている作業です。

その際の人工歯の大きさや色も大切ですし、形も大切なのですが歯の見え方は置かれている歯の位置、出っ張り具合でかなり変わります。

いわゆる出っ歯のような状態になったままや、歯肉色が目立つようになったまま完成したら治すのがかなり困難ですからね(ほぼ作り替えなければならないと思います。)

そうならないように、咬み合わせ取りが終わって歯を並べ、歯肉形成を行ったならば必ず仮合わせをするように当院はしていますよ。

見るポイントは、まず正中がズレていないか、リップサポートという唇の張り具合(張りがなく唇の赤い部分が内側に入ってしまうこともあります。)はどうか、顔全体から見た歯の大きさ、顔や性差による歯の形態などは重要ですからね。

そして笑ったときの歯の見え方(スマイルラインを参考にしたものです。)は、すごく大切だと思いますから。。。

人工歯の素材としては、レジン歯(プラスチックの歯)、硬質レジン歯(硬いプラスチックの歯)、陶歯(セトモノでできた歯)がありますが、保険診療では主に硬質レジン歯を僕は使用します。

硬質レジン歯は、調整もしやすく摩耗も少ないため長期的に見て良いものと思えますから。

色も種類が豊富で明るい色のものもあれば、濃い色のものもありますからね。

入れ歯製作で重要な部分を占めるこの、人工歯配列の善し悪しは机上であれこれやることよりも実際に患者さんを前にして、やった方が実際の見え方がよくわかるので、もし、満足いかないなあと思えば自分でもう一回やることもありますよ。

もし、この仮合わせの段階で人工歯の配列不備があり、もう一回やり直すことはそれほど大変ではないですから、もし、気になることがあればこの段階で教えていただけたら幸いです。

入れ歯をを作るのに、患者さんの意見が入らないものは良いものになりにくいですからね。

こちらの方からも、そのあたりをしっかり取り込めるように積極的に聞いていますが、患者さん側としても、この仮合わせの時に気がかりなことがあれば教えていただけたら幸いです。

患者さん、歯科医師、歯科技工士が一緒に協力していきながら、良い入れ歯を作っていきましょうね。

そうすることによって、完成した入れ歯は患者さん自身もしっかり使っていただけると思うので慣れるのも早いですからね。

一緒に頑張りましょう。

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当院に7年間来院してくれている、ある患者さんとのやりとり(2)。

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(前回のブログの続きです。)

 それから、その人は一ヶ月ほどして退院して、当院に入れ歯の調整に来ました。

その際は、昔のような言葉にトゲトゲしさはなく、スタッフにも笑顔で話をするようになっていました。

相変わらず、歯磨きの話はあまり聞いてはくれませんが、自分なりには磨いていてくれています。

そして、この件があってから、その人はある意味、自分の言いにくいことを話してくれるようになりましたし、心を完全に開いてくれているようでした。

この7年間にその人の歯周病は特段悪化することはなかったですが、虫歯により根の治療をしましたが、抜歯はしていません。

ただ、入れ歯は本人の希望もあって、毎年作り替えています。

特段、悪くはないのですが、「俺の歯茎はブヨブヨで、ほかの歯医者がこれはお手上げだと言っていた。だから、おまえみたいな下手なやつが作った場合は、1年に1回は作り替えが必要なんだよ。」と茶目っ気たっぷりで言っています。

しかも、「最近、患者さんが増えてきたじゃんか、俺が鍛えてやっているからな。感謝しろよ~。」みたいなことも平気で言います。

でも、その心のやりとりは確実にお互いが笑えるくらい良いものになりましたよ。

スタッフも、最初はこの人のことを誤解していましたが、今は、みんなのアイドルとなっていますよ。

どこか旅行に行けば、お互いにお土産も買ってくる仲ですよ。

体調も今は良いようで、定期的な検診は行っているようですが、あれから5年以上経っているので、おそらく再発はないようです。

考えてみると、この方は奥さんも子供もいません。

きっと、家族のように心配したのは僕たちだけだったのではないでしょうか(その辺りはよく解りませんが。。。)?

でも、決してこうなるとはあの時の僕は思ってはおらず、健康食品を渡したのも、なんとなく僕の親父と似ていてかぶるところがあったからなのでしょうかね?

本当にタイミングですよね、物事の進展は。。。

でも、心が打ち解けられたら本当に良い関係が歯科医療を通じてできるのですね。

これからも、毎週一回はこの人を診て、1年に1回は入れ歯の製作を行えたら、僕としては嬉しい限りです。

この人は、もうすぐ70歳を迎えますが、その際は当院でプレゼントを用意して盛大にお祝いをしてあげたいと思います。

苦手意識を持つ患者さんを克服することの第一歩は、こちらから心を開くことなんですね。

この患者さんの診療を通じて、それは解りました。

でも、全ての患者さんにできることではないですが、これからも頑張っていきたいと思います。

当院に7年間来院してくれている、ある患者さんとのやりとり(1)

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 当院に通うようになって、7年目を迎える人がいます。

その人は60代の男性で、見かけはちょっと強面の方です。

初めて診たときは、言葉遣いも悪くてあまり近寄りがたく思っていました。

口腔内の状況は、上顎の歯は全て欠損していて総入れ歯が入っていました。

下顎の歯は中等度レベルの歯周炎で、ブリッジが装着されている部位はありますがかなり歯は残存しています。

主訴は上顎の入れ歯の新製希望でしたが、下顎の残存歯の歯周病も良い状態ではないため当院の歯科衛生士がブラッシング指導をしようとしたところ、全く聞き耳を持たず、気分を和まそうとするスタッフの冗談に対しても怒り出す始末でした。

そのようなこともあって、当院ではかなり対応に困りました。

何を言っても、不機嫌になるのならこちらも特段、何も言うことなくさっさと入れ歯を作っていこうと思いました。

でも、総入れ歯の製作は型を取って、次にできあがりというわけではないです。

当院で製作の場合、5回はかかります。

調整なども含めますと、多分全部で7回ぐらいは必要かなと予想しました。

まあ、何も話さずに必要最低限の言葉だけでいいかと軽く考えて、入れ歯の製作はなんとか終えることができました。

でも、月に一回ほど入れ歯や歯の調子が悪くて、来院していました。

歯茎を洗浄したり、抗生剤を出したり、入れ歯を調整したりと。。。

でも、態度と口の悪さはあまり変わっていないし、衛生士がブラッシング指導をしようとしても怒り出す始末だから、意を決して僕がやりましたよ。

こちらも強い口調になってしまいましたが、真剣な態度を解ってくれたのか、心なしか少しずつ打ち解けてきた感じがありました。

ある日、いつも口の悪いその人らしくなく、なんとなく元気のない感じの日がありました。

「○○さん、今日はどうしたの?いつも口が悪いのに、やけに静かだね。」と言ったところ、「最近、体調が悪くてな、頻繁におしっこが出るんだよ。このせいでよく眠れないんだ。」と言ってきました。

「それは良くないね。内科に行って、診てもらったら。」と内科に罹ることを薦めました。

その後、その人は内科に罹り、診断されたのは前立腺がんだったそうです。

その時には入れ歯はしっかりしていて、口腔内の調子は良いようでしたが、それよりも体の方が心配です。

また、「町医者では対応が難しいので大きい病院に一月ほど入院しなければならなくなった。」と言いました。

僕は「そうなんだ、でもしっかり治した方が良いよ。体調が良くなったら、入れ歯の方をまた見せて。待ってるよ。」と言いました。

そして、ここまで深い話ができるようになって、僕の中でも他人には思えなくなっていたようで、僕の親父が飲んでいたある健康食品がありました。

僕は、それを大量購入してこの患者さんの仕事場に出向き、それを渡しました。

その人は「なんだい、これは?」と言ってきたので、「うちの親父が病気になったときに飲んでた健康食品。体調が良くなるんだってさ。一応、お医者さんに確認してみて~。」と言って渡してきました。

※この続きは次回のブログで、紹介しますね。

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即時入れ歯って、ちょっと大変です。

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 先日のことですが、多数歯に渡る抜歯を行い、即日に入れ歯をセットする処置を行いました。

その入れ歯は即時入れ歯というもので、抜かなければならないような歯が多数存在していて、歯がない状態に耐えられないようなケースの場合に行うことがあります(営業マンで歯がないと対外的に困る等。。。)。

この即時入れ歯は、多くのケースの場合、歯周病による歯茎の状態が悪いため、歯がプラプラに動揺していて抜歯後の処置としては、入れ歯しか考えられないようなときに行います。

抜歯後すぐに入れ歯をセットするので、前準備として、悪い歯が残存しているうちに型と咬み合わせを取り、模型を起こして抜くべき歯を模型状で削除し、人工歯を並べて完成までしてしまいます。

即席で作られた入れ歯を用意、歯を抜いてセットするというやり方です。

当院では、この即時入れ歯は仮入れ歯として捉えているため、抜歯した傷が落ち着いたら本入れ歯を作った方がいいと伝えています。

通常は歯を抜いて、その抜歯した傷が治ってから入れ歯を作ることが一般的な作り方かと思いますが、このようなケースも決して珍しくはないですね。。。

ただ、初めて入れ歯を入れる人にとってはかなり辛いかもしれません。

しかもその違和感の大きさは、欠損歯の数にもよると思います。

つまり、抜く歯が多くて入れ歯の形態が総入れ歯に近くなればなるほど、患者さんの苦痛は大きいような気がしますよ。

まず、発音はしにくいですし、これで食事ができるのか不安を覚えるそうです。

僕らも、事前にそのような説明はしっかりしているのですが、予想以上の違和感が出るようです。

まあ、上顎であれば総入れ歯に近くなるほどの欠損の場合は、口蓋部分も床と言われるピンク色のプラスチックで覆われるため。発音はしにくいですよね。

下顎であれば、舌の運動を邪魔しますしね。

これをやった後の、僕らの気持ちとしてもあまり良いものではないですね。。。

多くの歯を抜いた後、患者さんの希望している入れ歯をすぐにセットしても、あまりいい顔をしてもらえない。。。

ちょっと寂しい気持ちがいたします。

でも、ほとんどの患者さんは、これを使うようになって1~2週間ほどで慣れてきますし、傷の痛みもなくなってきます。

プラプラに動いて、嚙む度に痛みを抱えているのならば、この方がいいこともあります。

少し頑張っていただいて、これを乗り越えて本入れ歯を作る際には必ず良いものになると思います。

一緒に頑張りましょうね。

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就寝時の歯ぎしりをしている人は多いです。

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 就寝時の歯ぎしりは子供から、高齢者まで多くの人がしていると言われています。

先日も、8歳のお子さんの歯ぎしりに不安を覚えて、相談に来られたお母さんがいました。

このケースの場合は、歯の摩耗度は気にされる程でも無いため、特に治療を要しませんでしたが。。。

この歯ぎしりの原因はストレスや精神疾患の治療薬の副作用、咬み合わせが悪いことなどが考えられています。

しかしながら、はっきりしたことは現代医学では解明されていません。

でも、この歯ぎしりは歯や顎に強い力がかかり、体にも悪影響を与える場合があります。

歯がすり減って虫歯のような痛みが生じたり、歯そのものを割ってしまい、治療が必要なケースもあります。

特に歯周病で、歯を支える骨が痩せてしまって揺れている歯に、歯ぎしりによる側方力が働いてしますと重篤になってしまいやすいですね。。。

自己判断として、どのような場合に治療が必要なのかと言うと、舌で触れると歯がすり減っていると感じられる方や頬の筋肉がだるいと自覚する方、しょっちゅう詰め物や被せ物が外れる方、知覚過敏症で歯がしみるという方は要注意です。

また、歯ぎしりが肩こりや頭痛の原因になることがあり、こうした症状がある人も受診を考えた方がいいと言えます。

睡眠の質が悪いと、歯ぎしりが多いと言われ、日中に眠くなるのならば、睡眠障害を合併している可能性もあります。

歯ぎしりは、本当に全身に悪い影響を及ぼします。。。

治療法としては、マウスピース(ナイトガード)といわれる医療器具を使います。

患者さんの歯並びに合わせて作り、寝る時に着けると、プラスチック製の器具が歯のすり減りを防いでくれます。

器具には、上下の歯がバランスよく接するように矯正する機能もあるため、一定の期間が経つと器具を着けなくても歯ぎしりをしなくなる効果が見込めるかもしれません。

また、歯ぎしりが原因で、頬の筋肉がだるい場合は、人差し指などで優しく揉むマッサージ有効です。

温かいと筋肉もほぐれやすいので、お風呂の中でマッサージするのもお薦めです。

歯ぎしりと言うと、ギリギリと音が出ることを想像してしまいますが、音がしないタイプの「喰いしばり」もあります。

歯ぎしりは、単に周りの人がうるさいというだけでなく、本人の体にも大きな負担が掛かっています。

また、欠損している歯が多くある方で、歯ぎしりが疑われる場合は入れ歯を装着して寝てもらう事もあります(一般的には入れ歯を外して寝てもらうように指導することが多いですが、このようなケースの場合は、入れ歯を洗浄していただいた上で装着して寝てもらうように指導することもあります。)。

マウスピース(ナイトガード)を使用した治療には保険診療が適用されるので、まずはかかりつけの歯科医院でご相談ください。

歯科衛生士が行うブラッシング指導は全身の健康維持に役立つのです。

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 たまに歯科衛生士がブラッシング指導をしようとする際に、話を全く聞こうとしない患者さんがいます。

特に忙しいビジネスマンや若いうちに入れ歯になってしまったような方に多いような気がしますが、「知っているから、そんなのはどうでもいい。穴の開いたところからやって。」と言うのですね。

確かに痛みを強く抱えていて、急を要するようならばファーストチョイスとして痛みのあるところの治療をしていますが、そういうことを言う多くの患者さんはそういうわけではないようです。

そもそも、虫歯を起こした原因は何でしょうか?

歯周病を起こした原因は何でしょうか?

早い話が、歯磨きが上手くいかなかったからですよね。。。

もしくは、していなかったりしたのが原因ですよね。

肝心要のこのブラッシングをしっかりやらないと、全ての歯科治療は上手くいかないのですね。

入れ歯になっても、口腔内を衛生にする習慣は大切です。頬粘膜や舌にだって細菌は居て層をなしバイオフィルムを作っているのですからね。

それをやっつけるために、日常的に習慣としてやっていただくべき事は日々のブラッシングです。

本来、最重要視されるべきことなのです。。。

最近では、歯周病と糖尿病との関係が取り沙汰されています。

これは、歯周病を治療せずにそのまま放置しておくと、口の中に生じる炎症や感染の持続によって、脂肪組織や骨格筋の細胞の糖の代謝機能を妨げ、インスリンに対する抵抗性が高まってしまい、インスリンを作用しにくくしてしまうのです。

インスリンとは、血糖中の濃度を下げるホルモンで、これがきちんと作用しなくなると血液中の血糖値をコントロールすることが困難になり血糖値が上がり糖尿病は悪化し、それと同時に病原菌感染を抑える創傷治癒能力までが低下していきます。

これらのことから、糖尿病のコントロールをきちんとするためには歯周病をしっかりと治すことが重要で、また歯周病の予防や進行を防ぐためには糖尿病の治療が大切という事になります。

歯周病と糖尿病、意外に密接な関係なのです。

このような現実からか、ある糖尿病内科の専門医は糖尿病になったら歯科医院へ行けと本気で言ってくれる先生もいます。

その先生は自分の著書で、「今度生まれ変わったら歯科衛生士になりたい。」と言ってくれています。

それだけ、この歯科衛生士が行ってくれるブラッシング指導は全身の健康のためにも大切なことなのですね。

今一度、本気になって歯磨きのことを考えてほしいです。

ノンクラスプ入れ歯にしてみませんか?

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 最近では、ノンクラスプ入れ歯と言って金属のバネの無い入れ歯を作ることが多いです。

特に若い女性ですと、金属のバネが前歯に係るのは極端に嫌う傾向がありますね。

確かにそれがあると,この人は部分入れ歯が入っているなと他人から思われるかもしれませんからね。。。

本来ならば、一番確実なのはインプラントで治した方がより審美的なのかもしれませんが、インプラントにすること自体に、リスクはありますし極端に嫌がる人は少なくはないですね。

当院ではインプラント治療は行っていないので、もし、ご希望があれば大学病院や近くの医院さんで信頼を置ける先生にご紹介させていただいてます(インプラント埋入後のケアのみならば党員でも可能かとは思いますが。。。)

でも、このノンクラスプ入れ歯も症例を選ばないと、上手くいかないです。

金属のバネ(クラスプ)を付けない代わりに、残存歯の歯肉に乗っかる床と言われるピンクの材料が伸びます。

その材料は保険診療で使われる床よりも柔らかく弾力があります。

その弾力性を利用して、維持を図るようなモノですね。
そのため、歯周病で歯がグラついている様なケースの場合、非適応かと思います。

その維持力によって残存歯に負担がかかり、歯周病を悪化させてしまう可能性もありますからね。。。

でも、そのような症例で無ければその審美性は、良いものと言えると思います。

先日、ある40代の女性が来院し、右下の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯と3本の歯を欠損しており、保険で入れ歯を作るように提案した際に、自由診療で良いから「入れ歯のバネがつかない入れ歯にしてください。」と言われました。

恐らく過去のこのブログか当院のHPを見てきたのでしょうね。

大体のことは、何も言わなくても理解してくれてましたよ。

幸い歯周病的にも、ほぼ問題は無いですからこのノンクラスプ入れ歯で製作に入ることになりました。

最近は若い方で、入れ歯になってしまう人は過去に比べると、少なくはなってきたような気がいたします。

でも、全くいないのかというと、そうではありませんね。

その人達は、かなり後悔していることも少なくはないです(全く気にしない人もいなくは無いですが。。。)。

そのような方達に、「できるだけご希望にかなう入れ歯を作るように僕は頑張りますが、あなたもこれ以上歯を失わないためにも、日々のブラッシングと定期健診と歯のクリーニングにはかよってくださいね。」と言うようにしています。

是非、歯を失ってお悩みがあるのなら話を聞かせて下さい。

そして、今後どうしたら良いのかをお話しさせていただけたら幸いです。

(写真は下顎にノンクラスプ入れ歯が装着されているものです。金属のバネが無いのでキレイです。)

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