2017/02/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
「歯茎の検査」この検査では、歯周ポケットの深さを測定しています。正常値は3mm以下で、4mm以上は歯周病の疑いありとなります。歯周病のある方は、定期的にメンテナンスをしていくことがもちろん大事になります。では、そうではない方(歯周ポケットが3mm以下の人)はどうでしょうか?
検査をしていると、出血が見られることがあります。健康な歯茎では、少し器具が触れたぐらいでは出血しないので、出血がある=炎症がある、ということになります。歯肉炎という状態ですね。血が出るうちは、病気があると考えましょう。ポケットは正常値だけど出血が見られるという方は、実はかなり多いんです。
歯肉炎は歯周炎の初発症状で、ある程度ブラッシングで治すことができます。でも、放っておくと骨や歯根膜、セメント質などのその他の歯周組織にまで蔓延していきます。そうなると、本当に治すことが大変です。また、歯肉炎の状態でも自分で完璧にブラッシングでプラークを除去することは難しいのが現実です。是非、歯科医院で定期的なクリーニングと歯ブラシ指導を受けましょうね。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.T)
※本日は外部講師を招いて、歯科衛生士のための院内セミナーを行います。そのため、午後の部は休診となります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
2017/02/03
2017/02/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を作る醍醐味って、皆さんは解りますか?まず、普通の人は当然ですが、恐らく歯科医師の中でも、そんなに入れ歯診療が好きだという先生は少ないと思います。今や時代は完全に治療から予防にシフトし、歯を残すための治療やクリーニングが一般的ですよね。親知らず以外の歯を抜歯するというのは誰がどう考えても、良いとは思えないと思います。
でも、現実はそんなに甘くなく、重度歯周炎や重度う蝕、そして歯根破折等で抜歯を余儀なくされることになる患者さんは少なくはないと思います。その時に、歯科医師としてできることは何でしょうか?1歯や2歯欠損であればファーストチョイスはインプラントやブリッジでしょうか。。。でも、それ以上の多数歯や全歯が欠損であったらほとんど入れ歯で対応するのが一般的ですよね。実際、歯を失い入れ歯で困っている患者さんというのは決して少なくはないのが実情です。でも、それに対し、積極的に入れ歯診療に携わっている歯科医師はかつてより少なくなってきています。この背景には、苦労が多い割に見合っていない保険点数や入れ歯を必要とする人の絶対数の減少、それに伴い学生教育での総入れ歯実習の時間の減少などが複雑に絡み合っているのでしょうね。
歯を失った患者さんにはインプラント治療が主流化し、入れ歯製作が好きな歯科医師達には逆風が吹く状況の中でも入れ歯診療に情熱を傾けている自分は、ちょっと変わっているのかなとは思いますが。。。
僕自身は入れ歯製作により全歯やそれに近いくらい歯を失くした患者さんの咬み合わせを自分が作って与えることに凄く喜びと楽しさを感じます。一定の規律はもちろん学問としてありますが、その範囲はかなり自由度が幅広く大きいものではあります。
総入れ歯製作とは大雑把に言えば型取りをして模型を起こし、適正な咬合関係を得るための咬合床というものを使って咬合採得をします。その後、人工歯排列という技工操作に入るわけです。前歯部は審美性と発音を重視するための人工歯を選択して排列し、臼歯部は機能を重視して咀嚼能力を上げるための人工歯を排列するのです。また、歯肉部分は発音や入れ歯のくっつきや審美性、舌の位置の安定を得るために蝋を使って形成していきます。
そして仮合わせをして、患者さんの意見を聞いて満足が得られれば、それを重合という操作に入り、蝋部分をプラスチックに代えていく作業に入ります。そうやって入れ歯を完成させるのです。そしてその後、細かい調整を技工操作と患者さんの口腔内で行うのです。
これをすべて終えて、患者さんが満足して「何でも食べられる。」や「全然痛くない。」、「違和感がない。」、「顔に張りが出て、若返った。」というコメントをいただけたら、僕はもの凄くテンションが上がり、幸せな気分になります。
これが僕の言う、総入れ歯治療の醍醐味です。神様が与えた生まれ持った天然歯の咬み合わせには程遠い、僕が作った咬み合わせではありますが、それを喜んでくれるのならばこれ程、嬉しいことはありません。まだまだ、未熟で全ての患者さんに満足を得られているわけではありませんが、さらなる努力をして少しでも多くの入れ歯を必要とする患者さんに満足していただけるよう精進していきたいと常々、思っています。
(写真の掲載は、患者さんの同意を得ています。)
2017/02/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯並びについて、皆さんは考えたことがありますか?女性の方は特に、見た目でも歯並びを気にしている方が多いイメージがあります。
歯並びのきれいな方や、白くてきれいな歯の方は憧れますよね。
歯の矯正は、何となく大変そうだったり、いくらするのかわからなかったり。。。
興味があっても始めるきっかけがなかなかない。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当院では、月に一回矯正専門の先生が来られるので、少しでも気になる方は相談だけでもしてみませんか?
(次回、矯正専門の先生が来られる日は2月16日(木)の夕方です。電話での予約を受け付けております。料金は相談料3000円+税です。)
(りんご歯科医院 歯科衛生士 C.K)
2017/02/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
「歯を磨くと血が出るのよねー。」よく聞く言葉です。
患者さんは歯茎から血が出ていても、こんなものかなと、そんなに気にされない方も。。。
でも、血が出るという事はやはり異常な事です。どうして歯茎から血が出るようになったのか。。。
簡単に説明すると、まず歯茎の境目に残ったプラーク内の細菌に対し、体が悪者と判断します。そして、悪者と戦うことができる血液中の白血球なんかが、最近の周りに集まり戦いが始まります。つまり、炎症というのは細菌に対しての、生体の防御反応なんですね。この戦いの残骸が、歯茎内に溜まっている状態を歯肉炎でしょうか。。。汚れた血が溜まっている場所にブラシを当てるとその刺激で出血があるといった感じです。
何となくわかっていただけたでしょうか?
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
2017/01/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
20代の女性で親知らずを抜歯するという方が当院では、最近多いです。確かに、腫れたり痛みが出たりする前に抜いてしまうというのは、良い選択ですし、女性だと妊娠、出産の時期に抜歯はなかなか難しいので、その前に抜いておくのはお勧めです。
実際抜歯をお勧めすると、意外に女性の方が「じゃ、抜いちゃおうかな。」と即決される方が多いように思えます。でも、男性は。。。
磨きにくい生え方や、横向きに生えているような親知らずは抜いたほうが得策かもしれません。
(人によっては親知らずの生え方により、根の先が太い神経や血管に接触されている方もいます。そのような方は、大学病院で抜歯をお勧めする場合もあります。まずは、診査が大切です。)
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
2017/01/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯治療の出会いは、卒業する前の年の病院実習の時です。補綴科という科(入れ歯や被せ物を専門とする科)を回っていた時に、担当の先生が患者さんに総義歯をセットするところに立ち会えた時です。その先生は上下顎の総入れ歯を患者さんにセット、調整を行っていました。当時の僕は、漫画で見ることがあるように入れ歯はくしゃみをすれば外れてしまい、口の中から飛び出すものと思っていました。でも、その先生の入れ歯は違っていました。今、思えば、この先生も凄く上手くいった症例なので僕達に見せたかったのでしょう。
その入れ歯は凄くくっついていて取り出すのにかなり抵抗力があり、何とか引っ張って取り出そうとした時に「クチュッ」といって脱離に対して明らかに抵抗感がありました。
その先生は、「総入れ歯は外すときに、こういう抵抗感がなければダメなんだよ。」と言って、患者さんに感謝されて、治療を終えました。患者さんを見送った後に、僕は、その先生に失礼ながら「あの入れ歯の抵抗力は印象(型取り)が上手くいったから、できたんですよね。流石ですね。」と思わず言ってしまいました。その先生は、ムスッとしながら「馬鹿だな、お前は。あの入れ歯は型取りが上手くいったから、できた時にくっついていると思っているの?それだけで、くっつきのいい入れ歯ができるのなら、苦労はねえよ。」と言われてしまいました。この言葉の意味が、学生であった僕は全く解らず、友達に「あの先生って変だ。入れ歯の型取りが上手だから、良い入れ歯ができたんですね。って言っただけで怒られた。」と漏らしていました。
でも、その後に病院実習を重ねていたある日、僕を怒ったその先生から飲み会に誘われ、話をする機会を得ました。その時に、あの時ああいったのは何故ですかと、懲りない僕はまたしても聞いてしまいました。その先生は、酒に酔っていたのかいつもは博学でスマートなイメージだったのですが、この時は真っ赤な顔してニコニコしながら「いいか総入れ歯は、全てのステップが大切なんだ。どれ一つもおろそかにできない。でも、特に大切なのは、咬み合わせだよ。これが、ダメだとどうにもならない。総入れ歯の場合、型取りはどのステップでも咬合圧印象という手段で何とか対応できるから、それよりも何よりも咬み合わせをしっかり与えられる歯科医師になることが大切なんだぞ。」と熱く話してくれました。僕はその先生が語ってくれた、自分が咬み合わせを与える。。。ということに格好良さを感じ、歯科医師になったら総入れ歯の科に在籍し、この先生を支持し、この先生のようになろうと思いました。
その時の決意は変わらず、卒業後は歯科医師になってから総入れ歯の科に大学院生として4年間在籍し、その後は助手から講師になるまでの6年間、合計して10年間入れ歯診療に頑張ってきました。その先生のように今はできるのかと尋ねられると全然追いついてはおらず、その先生の事は今でも尊敬しております。
僕は、歯科医師になって23年になりますが、この10年間はいろいろな人達との出会いがあり、今の自分を作った礎になった期間だと思います。
2017/01/30
2017/01/28
2017/01/26