2016/10/25
2016/10/24
2016/10/21
2016/10/20
2016/10/19
2016/10/18
2016/10/17
2016/10/15
ある患者さんは、上顎の全部の歯と下顎の左右の臼歯部を何本か喪失し、義歯を使用していましたが咬み合わせの高さが低くなったためか、顎関節の不調和をきたしてきております。口を開けるたびに音がするのと、痛み、口が開けにくいというものですね。いわゆる顎関節症の症状です。顎関節症は咬み合わせだけが原因とはいえませんが、咬み合わせが影響していることは多分にあるのですね。
その不調和を改善するために咬み合わせの高さの調整を行い現在は落ち着いていますが、この方の咬合力は非常に強く、義歯の人工歯がかなりの速さですり減っていく感があります。再度、入れ歯を新製していく運びになりましたが今後は咬耗にある程度耐えられる人工歯を使用し、適正な噛み合わせを与えていきます。
歯の欠損があり、咬み合わせが安定していない方の中には、この方と似たような症状が出ることがよくあります。その場合は、是非、歯医者さんで診てもらうのがいいと思います。
2016/10/14
入れ歯の相談で特に多いのが、重度歯周炎のため本人も歯を抜かなければならないのはわかっているのですが、入れ歯ができるまでの時間まで抜けたままでいるのが嫌だとよく言われます。奥歯ならそれほど目立つことはないのですが、前歯だと確かに困りますよね。本来であれば抜歯後、傷の治りをしっかり待ってそれから作るのが理想です。でも、抜歯した傷が治るまで、1~2月ほどかかることもあります。それから、製作するとなると週に一回のペースで来ていただいても5回ほどはかかります。期間にして言うと1カ月ちょっと。合計2~3月半くらいですかね。。。
従って歯が抜けたままの期間が少しでもあるのが嫌だという場合は、歯を抜く前に型を取らせていただき、模型を起こし模型上で入れ歯を先に作ってしまい、抜歯と同時に即時セットという手段を使用することがあります。しかしながら、この方法は口で言うほど簡単ではなく、あくまで予想で作っているので抜歯した傷の治り具合というのも人によって違うため調整は困難です。従って、この手法を使う場合はこの即時入れ歯を仮入れ歯とさせていただき、傷が治ってから本入れ歯をつくるという2段階方式がいいのではないかと思います。でも、保険適応させるとこの即時入れ歯が入ってから半年たたないと作り替えができないのがルールとして存在します。
正直、自由診療で本入れ歯を考えていただければなあと思うこともしばしばあります。そのほうが、患者さんとしても即時入れ歯という仮入れ歯から解放される時間が短縮されますよね。
(写真は抜歯と同時に即時入れ歯をセットしたものです。この方は、この即時入れ歯を入れて傷が治るまでの1か月間だけ使用し、その後は自由診療で金属床の適合の良い入れ歯を製作しセットさせていただきました。)
2016/10/13