2015/12/16
過去に、入れ歯の下に食物が入ってそのまま噛んでいると痛いので何とかしてほしいと来られた患者さんがいました。診査してみると歯茎が痩せてしまい、かなり適合が悪くなっていたためと考えられ、新しい入れ歯を製作する運びとなりましたが、応急処置として粘膜調整剤を入れ歯の内面に張り、入れ歯内面の適合を良くしました。粘膜調整剤はあくまで一時的に入れ歯の適合をアップするためや、入れ歯が乗る粘膜が荒れていたり、傷ついている場合に使用するもので永久的ではないです。また、ずーっと張り替えずにいるとその粘膜調整剤自体が劣化し、不潔になるため注意が必要です。ところがこれで患者さんは満足してしまい、来られなくなる方がいます。なかには1年ぐらいしてまた合わなくなったといって来られる人もいます。その方の入れ歯の内面を見てみると、粘膜調整剤は色が変わって痛んでおり、異臭を発していました。是非、この粘膜調整剤は一時的なものと理解していただき、粘膜の痛みや荒れが落ち着いたら早めに入れ歯の新製や、リライニングという処置を受けましょうね。(写真は入れ歯の内面に敷いた粘膜調整剤が劣化して、変色し始めているものです)
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2015/12/15
当院は、僕を含めて総勢7人で日々の診療に当たっています。スタッフの内訳は、歯科衛生士4人、受付・助手2人です。この中にパートタイマーは3人ですが、皆仕事ができますし、何より向上心があり、人間的に素晴らしい人たちばかりです。きっと多くの患者さんがリコールに来てくれるのは、スタッフ達に会いたいからなのではないでしょうか。僕ら歯科医師ができることは実はたいした事ではなく、スタッフがいてくれて初めて成り立つのだと思います。いろいろな局面で本当に助けられてばかりのだらしない院長ですが、よくぞこの医院に来てくれたと心底思いますよ。でも、そろそろボーナスを支給しなければならず、個人経営者である院長の懐は寒くなる一方ですが、ボーナスを渡す際は感謝の気持ちを一筆箋にして添えて渡したいと思います。今日も、素晴らしいスタッフたちと一緒に頑張っていきたいと思います。
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2015/12/14
12月も半ばを過ぎました。もう少しで今年が終わりますが、皆さんは今年の目標をクリアされたでしょうか?僕は、個人的に今年はあらゆる面でがむしゃらに頑張ってきました。しかしながら、まだまだ満足できることは少なく、物足りなさがあります。
でも、この1年をがむしゃらに頑張ってきたことで見えてきたものもあります。「自分にとって何が幸せなのか?」ということが解りました。僕は入れ歯治療が大好きで、患者さんに良い入れ歯を提供したいという気持ちが凄く強いです。また、定期的に来られる患者さんの口の中の健康を維持できるようにしたいと考えています。この2つが両立できれば、それは僕やスタッフにとって一番幸せなのだという事です。そうなれるよう、来年はもっと真摯に誠実に努力していきますよ。というより、今日から頑張ります。
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2015/12/13
今日は日曜日でお休みです。年末の休みは本当に貴重で、できることならば家でゆっくりしていたいですが、そうもいきません。これから長岡に行き、全く歯科と関係ないある講習会に行きます。12月も半ばを過ぎて日々の診療がバタバタしてくることが多いかと思いますが、頑張っていきたいと思います。皆様も良い休日をお過ごしくださいね。
(明日からは通常通り診療いたします)
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2015/12/12
当院は予約制を敷いています。患者さんに適正な時間を用意し、その時間で何とかできることを行おうという意味でやっています。従って、この時間は貴重で予約の無断キャンセルや大幅な遅刻は本当にやめていただきたく思います。予約を取られた患者さんの中には、仕事の関係で来られなくなることや、体調が悪くて来られなくなることもあるかと思います。それは仕方ないことですが、その時間に入りたい他の患者さんもいたという事実を知っていただきたく思います。これがレストランや旅館であれば、当然キャンセル料が発生するはずですよね。それで生活しているのですから当然といえば当然です。でも、僕ら保険診療を行うことで報酬を得る医療機関は、そのようなことは多分していないと思います。でも、キャンセルが発生したことで本来得られたであろう収入は0になるのですから、罪深きことと僕は思いますよ。来られないことがあれば、早めに連絡を入れることが最低限の礼儀ではないでしょうか。。。
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2015/12/11
入れ歯のお手入れで気を付けていただきたいのは、入れ歯を入れたまま残存歯と一緒に磨くことは止めましょうね。入れ歯が入ったままだと、バネがかかっている残存歯はどうしても磨けないので、虫歯の原因になることがあります。また、入れ歯の内面は入れ歯を入れたままではどうしても磨けないので不潔になりやすく、カンジダ菌というものが多くなりがちです。そうなると入れ歯が乗っかっている粘膜が荒れてしまい義歯性口内炎という疾患の原因になることがあります。自分の歯は入れ歯を外して磨き、入れ歯は入れ歯のみでブラシをかけてあげることが重要です。入れ歯を磨く際は、入れ歯専用のブラシを使っていただくことをお勧めします。
(写真は当院で使用している入れ歯専用ブラシです)
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2015/12/10
経年的に入れ歯を使用していると適合が良くなくなり、入れ歯が乗っかる粘膜面に傷を作ってくる人が多くいます。もちろん痛くて装着していられないことが予想できます。この場合、すぐに市販に売っている入れ歯の安定剤で痛みを緩和しようとする人が多くいますが、根本的な解決になりませんし、使用方法を誤ると咬み合わせが狂ったり、くっつけた安定剤自体が細菌の巣窟になり不潔なため、義歯性口内炎などを引き起こす場合があります。やはり入れ歯が痛む場合は、かかりつけの歯医者さんに相談し、調整や修理をしていただくことをお勧めいたします。
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2015/12/09
入れ歯製作のための精密な型取りは、個人トレーというものを製作して型を取ります。これで取った型から起こした模型を作業模型にするのですね。この型取りがうまくいかないと良い入れ歯ができないため非常に重要です。でも、総入れ歯の場合は、この型取りのチャンスは多くあります。咬合高径が決まってからでもできます。いわゆる咬合圧印象というもので、咬合床や人工歯を並べた仮床というもので型を取る作業です。(部分入れ歯の場合は、残存歯牙があるためかえって操作が煩雑になりやすく、なかなかこの手法が使えないのが現実ですが。。。)これは患者さん本人の咬合圧で加圧して取るやり方なので非常に良い型が取れることが多いですよ。ここまでの過程で何度か型を取るうちに、印象の精度が上がってきます。
(写真は総入れ歯を製作中の患者さんで、人工歯を並べた状態で咬合圧を用いて印象を取っているところです)
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2015/12/08
入れ歯はどのような欠損症例でも対応できます。本来はできるとされています。しかしながら、明らかに非適応と思われる人は少ないですがいます。それは、あまりにも短気で装着したその日にもう自分の歯のように馴染んでいないと不服と思う人です。今まで欠損のままでいて、急に大きな入れ歯が入るのですから、馴染むまで時間が凄くかかります。義手や義足もそうですよね。機能するようになるまでは、慣れるための練習や時間は必要なのです。それは本当に理解していただきたい。あくまで人工物なのですから。。。もちろんそれを言い訳にしたくはありませんが、神様が作った天然の歯に勝ることはどんな補綴物でも考えられないのです。(そのためにも、今ある歯を保存するための予防の概念が存在するわけです)
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2015/12/07
入れ歯が痛いという主訴で来院される患者さんは非常に多いです。そのための調整にコツがあります。特に咬んで痛いのか、入れているだけでも痛いのかは入れ歯を直す上で重要なファクターです。入れ歯を入れているだけでも痛みがあるのは、おそらく入れ歯の粘膜面に問題があるでしょうし、入れているだけでは痛くないけど咬むと痛い場合は、咬み合わせに問題があると思われます。このあたりの見極めはしっかりやらないと、根本的な解決につながらないのですね。判断に迷う際は、咬み合わせから直していくのが鉄則といえます。
(写真は転覆試験を行い、咬み合わせに問題がないかチェックを行っています)
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