入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

総入れ歯の咬み合わせの調整



総入れ歯は、自分の歯が1本も存在していないため、ある意味歯科医師がその位置を決めております。でも、解剖学的基準と生理学的基準があってそれを基にして決めております。僕は20年以上総入れ歯治療に情熱を傾けて診療に当たってきましたが、この咬合採得といわれる操作はまだ難しいなと感じます。
完成時に、入れ歯の咬み合わせが0.2~0.3mm程側方や、前方にズレることは全くないわけではないですね。これはある意味、技工操作時にできる誤差で許容範囲と思われますが、調整でを直していくわけです。特に総入れ歯は天然の歯による咬み合わせが全くないので、この誤差を修正するにはそれなりの時間を要します。1回の処置でそれが済むことはありますが、食事時に機能するかどうかを考えると平均して2~3回は調整するものと思われますよ。
(もちろん入れ歯が乗る歯茎の状態や骨の吸収度も影響を及ぼしますので、一概に言えませんが。。。)

入れ歯が慣れるまで



新しい入れ歯は、義足や義手のように慣れて使いこなせるようになるまで、相当の時間がかかります。中には、最初から全く違和感なく使いこなす方がいなくはないですが、一般的ではありません。
新しい入れ歯を装着してからの食事は、最初は柔らかい食物をゆっくり食べていただきたく思います。そして、徐々に固いものにチャレンジしていただきたく思います。
その際に、痛いから古い入れ歯に代えて食べても私は良いと思っています。(痛い思いをしながらの食事じゃ美味しくないですものね)でも、お話をするときは恐らく痛くないはずなので、慣れる意味を込めて使用していただくよう説明しております。(就寝時はもちろん外して寝ていただきたく思います)
(写真は古い入れ歯を入れて、新しい入れ歯の調整時の参考にさせてもらっています)


歯科医院の存在意義



現在は、歯科医院が過剰に存在しているといわれ、虫歯を持つ患者さんの数は減少しています。今までと同じ感覚でいると確かにそう思えるところがあります。でも、歯科医院を虫歯や歯周病を治すところではなく、予防という概念で考えてみると、まだまだやることが多いのではないかと僕は思います。
歯は親知らずを入れなければ28本の永久歯が存在します。この歯を守り清潔な状態で維持するためには適切なブラッシングが必須ですし、どうしてもブラシでは取れない歯肉溝内のプラークはプロフェッショナル・ケアが必要です。それを行うためには、やはり定期的に歯科医院に行って指導やプラーク除去処置をしてもらうことが必要です。是非、僕ら歯科医院の存在意義を皆さんにも考えていただきたく思います。


入れ歯を入れる前の粘膜調整



総入れ歯や、それに近い義歯を新製する前に上顎前歯部にぶよぶよした粘膜が見られることがたまにあります。これは古い義歯の適合が悪く、おそらく下顎の歯が咬合するたびに上顎前歯部の粘膜を強く突き上げていたことが予想されます。そのため、すぐに義歯を新製するとその部位にも新しい義歯が乗るため、安定しないことが考えられます。
その場合は、すぐに義歯を新製するのではなく、粘膜調整剤と呼ぶものを古い義歯の内面に敷き、咬合の突き上げをなくすよう調整して、粘膜の安定を図ってから製作に入った方が良いことが多いですね。
(写真はちょっとわかりにくいですが、上顎前歯部にぶよぶよした粘膜が認められた方のものです)


日曜日ですが、技工します

 

今日は日曜日で医院がお休みです。でも、週明けの技工が溜まっているので、技工をしてます。
ホワイトニングのためのマウスピース製作と、歯ぎしり防止用のマウスピース製作があります。平日は技工をやることがほぼ不可能なので、日曜日こそどんどん技工をやったり、本を読んで勉強していこうと思いますよ。
皆さんも、良い休日をお過ごしください。
(写真は上顎の模型に透明なホワイトニング用のトレーを装着したものです。素材は薄く柔らかいので、実際に装着しても違和感は少ないです)


入れ歯になる前に。。。



歳をとれば歯が抜けるのは当たり前と思っていらしゃる方は、いまだに多くいると思います。でも、それは大きな間違いです。歯が抜ける多くの原因は歯周病です。歯周病はプラーク内の細菌が歯茎といわれる歯肉、歯槽骨や歯と骨を繋げる歯根膜、歯根表層部のセメント質に感染したために起きる病気なのですね。歯周病にならなければ、またはなったとしても軽度であれば進行を食い止めるのは可能なのです。もちろん、普段からの食後のブラッシングが非常に大切ですが、それだけでは不十分なのです。
なぜなら、歯ブラシが届く範囲は表面的で歯と歯肉の境目に歯肉溝(歯周ポケットといわれるところ)がありますが、そこを歯ブラシで洗浄するのはほぼ不可能なのです。是非、定期的にかかりつけの歯医者さんで定期健診を受け、正しいブラッシングを習得し、クリーニングを受けていただきたく思いますよ。
私は入れ歯を得意とし、入れ歯治療に情熱を傾けて診療に励んでいますが、入れ歯の歯よりも絶対に自分の天然歯に勝るものはないと思います。(よっぽど歯周病が酷く、歯がプラプラに動く場合は別ですが。。。)
是非、入れ歯になる前に定期的に歯科健診は受けましょう。


新しい入れ歯の調整



新しい入れ歯を装着したその時は、ほとんどの人が凄く喜んでくれます。仮合わせの時によく見ていただいてから完成に持っていくから、歯並びや歯の色は満足してもらえているのだと思います。しかしながら、次の調整の時は今でも少し緊張します。
入れ歯を入れて食べてもらってからが、本当の意味での満足度が計れますものね。普通にお話するときは特に何でもないですが、やはり食べると痛いケースはあります。その場合、咬み合わせに問題があるのか、粘膜面に問題があるのかが装着後の調整でよくわかるケースは多いですからね。何回か調整を繰り返して、入れ歯はその人の体の一部になっていくのだと今は理解しています。


スポーツマウスガードの利点



マウスガードは、スポーツ時の外傷予防が主目的です。福利効果として筋力がアップするのではないかと言われてますが、効果はまだあまり強く言われておりません。人によっては、筋力が特に変わらないこともあるようです。
しかしながら、私が大学病院に勤めていた時にやった実験では、大学のボート部員5名を被験者として、マウスガードを装着した状態と、装着しなかった場合で握力と背筋力を測り、握力は筋力アップしない人がいましたが、背筋力は5人ともアップし有意に効果が認められましたよ。(ただ被験者の数が少ないので、絶対とは言えませんが。。。)
考察するに、面積の大きな筋肉(僧帽筋など)には何かしらマウスガードが影響して筋力がアップするのではないかと思います。それがなぜなのかは、これから考えていかなければなりませんが、少なくとも喰いしばる力がなにかしら全身の筋力に影響するのでしょうね。そういう意味でもマウスガードの使用をお勧めいたします。


入れ歯のバネがかかる歯は特に大事です



部分入れ歯は、残存している歯にバネをかけて入れ歯の維持安定を図ります。でも、その歯が歯周病により動揺があったり、部分入れ歯のバネをかけたため側方力がかかり揺さぶられるため、歯周病が悪化することがあります。できるだけそうならないように、僕ら歯科医師側は注意しますが、患者さんの協力も必要不可欠です。
まず、残存歯のブラッシングは徹底的に行っていただきたいですし、特にバネがかかる歯は不衛生になりやすいです。歯周病はあくまでプラーク内にいる細菌が原因ですので、プラークを除去する操作が何より重要ですね。プラークの除去は僕ら歯科医師や歯科衛生士が患者さんに付き添っていくわけには当然いきませんので、正しいブラッシング方法を歯科医院で習得し、食後に実践していただきたいと強く思います。


長い休み明けの診療



長い休みが終わって、昨日から診療が通常通り再開しました。昨日は被せ物が取れたという急患が多く来られましたが、連絡なしのキャンセルも多かったような気がいたします。
長い休みがあると、やはり忘れてしまうのですかね。僕もそういうところがあるので、人のことをとやかくは言えませんが。。。でも、当院は予約制を謳ってますので、急な用事で行けない場合や、歯が急に痛くなって診てほしいという場合もとりあえず連絡を頂きたく思います。忙しい中、心苦しいですが何卒よろしくお願いいたします。
(写真はわが娘と猪苗代湖畔でレンタルサイクリングして、神社に向かう途中の写真です。この夏休みにいっぱい写真を撮りましたが、その中でもこれが「夏から秋に向かう少女」みたいな感じで気に入ってます)