入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

中学校の歯科健診で思うこと



今日の午前に中学校で歯科健診を行いました。歯科健診は主に虫歯と歯肉炎、歯並びを診るものですが、虫歯は全体的に少なくなったと思います。でも、中学生くらいの思春期になると、歯肉炎が増えてくるのが目につきますね。やはり成長著しい段階で、ホルモンバランスを崩して歯肉に何らかの影響を及ぼすからなのですが、あくまでそれは副要因であって主要因はプラークなのですね。実際そのような学生は、プラークや歯石が付着しております。特に歯と歯茎の境目や歯間部は要注意ですね。フロスや歯間ブラシの併用も是非していただきたく思います。
(写真は今回の健診時の口腔内の写真ではありません。当院で歯科検診した方の口腔内写真です)


医院の広告



僕は、開業当初に自分の医院の前に看板を置いておけば、患者さんは来るものだと思っていました。従って、この近辺の患者層や歯科医院の数など全く把握していませんでした。それが、もの凄く甘いことだと気づかされたのはもう少ししてからでした。

開院する2~3日前に新聞の折り込みチラシを1回配布して、開院日を迎えました。当日は、医院を開けた瞬間に7人の患者さんが待合室に並び、すごく手ごたえを感じましたが、午後は2人だけでした。「初日はそんなものかな、明日はいっぱい来るさ」と思っていたら次の日は1日を通して2人、次の日は0人でした。そんな状態が1ヶ月ぐらい続き苦悩の毎日でした。窓口収入はほとんどなく、僕は宅配のアルバイトを深夜にやり、10歳以上年下の人に顎で使われ、毎日怒鳴られていましたよ。そしてヘトヘトになって帰ってきて朝5時くらいに眠りにつくような日が3ヶ月ほど続きましたかね。そして患者さんを診る合間に寝てるような日が結構ありましたね。その頃は本当に生活に困ってしまい、家族にもかなりの心配をかけました。

でも、このままでは何も変わらないと一念奮起し認知度を高めるために医院カードを作って、近くの内科の先生を回って医院の待合室に当院のカードを置いてもらったり、看板や広告を出したりしましたよ。考えられることは全てやろうと頑張りました。そのためのコストがかかり、すごくリスクが伴って本当に怖かったですよ。
今もまだまだそういう努力を続けて、皆さんにこの医院を知ってもらいたいです。そして、期待に応えられる技術を習得して、提供できるよう頑張りますね。
今度、毎年恒例のことですが新聞の折り込みに医院の広告を出す予定です。見ていただけたら幸いです。


歯科医院の本棚



当院の本棚には漫画本を置いておりません。(子供用の絵本は置いてありますが)かといって、歯科用の啓発用の本も置いていません。
種類はそれほど多くなく、月刊誌のタウン情報などがメインですね。
私としては、あまり患者さんを待たせたくないですし、もし待つのなら受付・事務の人と会話をしてもらえたらなと思っています。受付はよそよそしくなくフレンドリーに話をしてくれますよ。歯科的にわからないことも、ある程度は答えてくれますし。対応は丁寧だと思っています。
でも、最近は大型のスクリーンに啓発用のビデオを流す医院が多くなりましたよね。本当は多少憧れていますが。。。


医院の歯科用ユニット

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当院のデンタルユニットは3台あります。全てヨシダ(株)製です。椅子のシートはふかふかシートといわれるものを使用しています。座り心地は非常にいいですね。実際、メンテナンスで歯のクリーニングを衛生士がしていると寝てしまう人が多いようですよ。
僕たちは、このユニットがないと治療を行うことができません。ですから、診療終わりのメンテナンスと朝の掃除はしっかりやって、毎日のケアを心がけています。


歯科医療連携は必要ですね



歯科は基本的に標榜できるのが、歯科、小児歯科、口腔外科、矯正歯科です。小児歯科、矯正歯科のみを専門で診療されている先生方は少なくないですね。
でも、いわゆる一般歯科の中にももっともっと専門が分かれるべきなのではないかと、個人的には思います。例えば、入れ歯専門や被せ物専門、根の治療専門や詰め物専門、歯周病専門等ですね。(最近は歯周病専門は掲げてもいいようですが。。。)
一人の先生がこのすべての項目に100点満点で対応するのは、患者さんの治療要求度が高く、高度先進治療がどんどん取り入れられていく現状の中ではもの凄く難しいことではないかなと思います。
数年前から大学も専門分野を吸収合併させ総合診療を謳うようになりましたが、最近はあの時の勢いはどこに行ったのか。。。聞くところによると、過去のような専門分野の充実を図りに動いてきています。でも、この総合診療をメインにしてしまったため専門の先生が大学を離れてしまい、現在残っている先生では専門を賄うことが難しいように感じます。若い先生では経験が少ないのですから致し方ないのですが。。。

僕は、入れ歯治療を得意とする一般歯科医師ですが、矯正治療は簡単と思われるものでも、連携させていただいている矯正専門医の先生に依頼します。
患者さんがそれほどたくさんいるわけではないので、本当なら自分でやりたい気持ちがありますが、患者さんはトラブルなく完治させたい気持ちが強くあるでしょうから、その方がいい旨をお伝えして行ってもらうようにしていますよ。でも、反対に矯正治療を専門にしている先生は、矯正のための便宜抜歯や矯正治療中に起きた虫歯治療は僕の所に依頼してきてくれます。
このような連携は患者さんに有益ですし、僕らにとってもストレスが少なく得意なことで治療できます。本来は得意な治療分野を持つ歯科医師の先生ともっともっと連携をとるべきなのではないかと常々思います。


総入れ歯の人の咬み方の注意点



当院では総入れ歯セット後一週間後ぐらいの目安で調整に来ていただきます。その際に患者さんからよく言われるのが、頬粘膜や舌を咬みやすいということがあります。経験的にこのような不調和は、適切な人工歯の並びや適切な上下顎人工歯の被蓋関係が得られていれば、もう少し使っていただくと消失してきますと伝えています。
これは古い入れ歯に口腔周囲の筋肉が慣れてしまい、新しい入れ歯に調和するまで起こる現象だと思います。実際、その後の調整でそのあたりの不調和を言う人は極端に少なくなりますからね。

また、総入れ歯になってから前歯で蕎麦やラーメンが上手くすすれないといわれることもあります。実際、総入れ歯に付与する咬合関係は両側性平衡咬合という咬合関係を作るのを目標にしますが、この咬合関係を得るためには、上下顎前歯の人工歯を接触させないことが多いです。言わば臼歯という奥歯だけの接触です。だから、必然的に前歯の当たりはなくなり奥歯でしか咬めないものとなる可能性があるのです。ですから、実は麺類も前歯ですするのがかなり難しくなることから、練習とリハビリ、食べ方の工夫が必要かなと思いますよ。


総入れ歯の難易度



総入れ歯の治療で難しいとされる判断基準の一つとして、顎堤の吸収度があります。顎堤とは、もともと歯があったところの歯茎です。いわゆる入れ歯が乗っかる部分です。

この顎堤が総入れ歯を支えるのに十分な量があればそんなに大変でないケースが多いです。逆に吸収が大きく、総入れ歯を支えるのに貧弱な顎堤しかない場合は、相当難しくなります。この吸収程度の基準に明確なものはなく、歯科医師によって判断が分かれますが、一度でも入れ歯製作時に歯茎が痩せているねと言われたと申告された方は、製作時のステップを一つ一つ注意して製作しております。
(写真は上顎の顎堤部分の写真です。中程度の吸収と思われます)


医院のカレンダー



当医院では、年末にリコールに来られた患者さんを中心にカレンダーを配布しております。開院当初から行っているので、3年以上続けております。もちろん来年の分はまだ製作しておりませんが。。。これを見て、リコールの日付けを確認していただけたらいいなと思っています。

歯科医院でこのようなサービスをするところは、最近あまりお目にかからないかと思います。正直コストがかかりますが、患者さんが喜んでくれる顔を見ると止めることができません。また、デザインも来年は少し変えてみようかなと考えていますよ。


医院の花



当院の入口近くに、活け花を飾ることにしました。やはり花の香りと見映えが凄くよくて、特に女性の患者さんに喜ばれているようです。毎週スタッフが交代で花をセレクトして飾ることに決めました。
スタッフそれぞれのセンスが試されるので、これからが楽しみです。季節に合ったお花を見て、少しでも和んでいただけたらと思います。


総入れ歯の審美性



ある意味、総入れ歯は究極の審美治療かもしれません。なぜなら、自由に歯の色、理想の歯並びに人為的に作ることができるからです。残存歯があると、その歯の並びや色を考慮していかなければならないものを、完全に無視できるので自由度が高いのですね。(決してそれを推奨しているわけではありませんよ。総入れ歯は、様々な違う問題を抱えやすいですから。。。)
従って、総入れ歯の仮合わせの時はかなり慎重に行っています。やはり作るなら、患者さんに気に入ったものを入れていただきたいと思いますものね。(実際その方が、患者さんも使えるように努力してくれますからね)