入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

新年度に向けて



4月に入り平成27年度を迎えましたね。今年度はりんご歯科医院も新しいスタッフを2名雇うことになりました。新しいスタッフは2人とも今年短大を卒業した歯科衛生士です。これで総勢7人の人数となります。(パートタイマーを含めてですが)
今日は早速、私を患者さんに見立てて歯周病検査をしてもらいました。ベテランの衛生士に指導を受けながら、しっかり診査していただけましたよ。これから朝の時間を使い1週間かけて、研修を行っていきます。
当院も、今年の9月で5年目になります。益々パワーアップしていけるように頑張っていく所存ですので、今後ともりんご歯科医院を何卒よろしくお願いいたします。

入れ歯の人工歯の選択について



入れ歯の人工歯は色だけでなく大きさや形も審美性を考えると重要です。特に前歯は審美性が強調される部位なので、前歯に選択を間違うと大変です。
例えば女性は少し丸くて小さいものを好みますし、男性は少し角ばっていて大きな歯を好みます。実際、その方がしっくりするケースが多いです。優しげな女性に大きくて角ばった前歯だと違和感がありますしね。

しかしながら、やはり患者さんの意見が大事ですので、当院では入れ歯の仮合わせの時によく見ていただき、少しでも納得いかないようならば再度人工の歯を選択し直して、歯を並べて仮合わせをすることもあります。もちろん歯科医学的に反するような無茶なことはできませんけどね。。。


ブリッジについて



ブリッジは少数歯欠損に頻繁に用いる補綴手段かと思います。金属の歯で良ければ保険が適応します。咀嚼した感じは自分の歯に割と近いですし、入れ歯のように取り外さなくていいので、煩わしさがないのが長所です。しかしながら、衛生的になかなかきれいにするのが難しく、日常の歯磨きは歯間ブラシの併用が必須です。これをやらないと、橋渡しのための土台部分の歯に磨けない部位が存在してしまい、土台の歯が歯周病になるケースをいくつも見ております。
是非、それ以上の欠損を作らないためにも、ブラッシングは頑張りましょう。
(写真は上顎左側犬歯から上顎左側第二小臼歯にかけてのブリッジです。患者さんに説明用の模型に装着してます。前歯は保険でも白い歯を製作することができます)


院内の清掃と改装



いつもは診療内容について書いていますが、本日から29日(日)まで休診となるため、趣向を変えてブログを書いています。

本日、義理の父が10年も会っていない妹に会いたいという気持ちを汲んで九州の長崎に行ってきます。義父の妹は、事故による下半身不随のため、車いすで生活しているそうです。義父も体が弱く昨年糖尿病による昏睡で救急車で運ばれて、入院生活を送りました。今後、2人が会うチャンスはほぼないであろうと思い、この機会に親孝行のつもりで連れて行ってあげようと数ヶ月前に決心しました。義父と義母は私を凄く可愛がってくれてますし、妻も医院で僕と一緒に共働きのため、小学生の娘を面倒見ていただいてます。せめてもの恩返しのつもりで行ってきますね。
従って医院も今日から明後日まで休診となります。この休みを使って業者さんを入れてスタッフルームの改装と院内の清掃を行います。4月から新しいスタッフさんが2人入ります。この新人スタッフさんを気持ちよく迎えるためにも、古いビルの2階ですが中は少しでもきれいにしていきたいと思います。
(写真は院内の待合室です) 


入れ歯の調整について思うこと



きっと、どの歯医者さんもそうかと思いますが、入れ歯はセットした直後より2回目の調整時に患者さんが何と言うかが凄く気になります。入れ歯のセット時はみんな喜んでくれますが、食べてみるとここが痛い、食べにくいというコメントをいただくことがあります。医院内で痛くならないように徹底的に調整しますが、自分の器官として使えるようになるには時間が必要です。人間が製作するので、どうしても難しいことだと思います。考えてみれば手を失った人には義手、足を失った人には義足が作られるわけですが、それを違和感なく使用できるようになるには、気の遠くなる時間とリハビリがいるわけですよね。。。
歯だって同じなんです。甘える気はもちろんありませんが、患者さんにも努力が必要な点があるのは理解していただきたく思います。
当院では、入れ歯のセット時に使用後の注意点や使用の指導をさせていただいています。是非、使用するのを諦めずに頑張っていきましょう。


入れ歯の自由診療について



保険の入れ歯は、どうしても材質的な制約があって金属を使うのにも限界があります。金属を使えないことで生じるデメリットは正直あります。
例えば上顎が総入れ歯で下顎がほぼ自分の歯が残存している方というのは、割と多くいます。上顎の歯槽骨は歯を失うとどうしても吸収してきます。しかも上顎は頬側の骨から吸収が始まります。そうなると、下顎はほぼ残存していて骨の吸収がないのに、上顎はかなりアーチが小さい歯茎に歯が並ぶため下顎の残存歯に合わせて歯を咬合させると入れ歯の正中部に応力がかかり、真ん中で割れるケースを何度も見ております。保険の総入れ歯だと補強線で何とかしようと試みますが、所詮はワイヤー程度の金属が入れ歯の中に組み込まれるだけなので、あまり意味がないです。このような方には状況を根気よく説明し、生体親和性が高いチタンで金属床の入れ歯を製作しました。チタンは他の金属に比べて硬く軽いためすごく喜ばれました。その後、入れ歯が割れることもなく1年経った今も快適に使用していただいています。

逆に保険の入れ歯だとクラスプという金属のバネが欠損の関係上、前歯にかけなければならないケースがあります。前歯だといかにも入れ歯というのが解ることが往々にしてあります。ノンクラスプデンチャーという金属を使わないで審美的に見せることができるものもあります。一見、保健の入れ歯の色に似ていて、単純にクラスプを外しただけのように見えますが、実際は違います。ピンク色の床といわれる部位は保険のものと比べて柔らかく弾力があります。
また、歯間部にその歯肉色したものが入り込み、クラスプに代わって維持を図るわけです。審美的にかなり満足いただけるのではないかと思いますよ。
(写真はノンクラスプデンチャーです)


被せ物の脱離について



被せ物が脱離するのには、何か原因があると思います。一般的に考えられるのは不適合や二次カリエス等ですが、実は咬合関係も大きな要素です。特に夜間就寝時の歯ぎしりは、かなりこの被せ物に脱離の作用が働きます。もともと被せ物はセメントなどで合着していますが、側方力が働くとセメント層も破壊していきます。そうなると、脱離することがあるわけです。
ただ歯ぎしりは就寝時に無意識に行われているので患者さんには全く自覚がありません。従って、明らかに咬耗があってエナメル質部分が全体的に摩耗していても本人はその原因が解らないのです。

虫歯があるわけではなく何度も再製して被せ物を入れても早い時期に脱離してくる方は、是非一度歯ぎしりを疑い、同居している方に尋ねてみてください。歯ぎしりや食いしばりをしている可能性は高いと思いますよ。そのようなことが認められたら歯医者さんに相談し、マウスピース(ナイトガード)を作って装着して寝てもらうとかなり予防できるかと思います。


10年以上付き合いのある患者さんのこと



当院は今年で4年目の比較的新しい歯科医院です。(居抜きで開業したので建物は古いですが)この新潟駅近くに開業する前は、亀田という所で勤務医を4年しており、その前は佐渡島の病院歯科に3年間勤務していました。(その前には大学病院に10年間勤務してました)
ここは今まで勤務してきたところと比べると若い患者さんが多いですね。やはり会社員、OL、学生の方が多いですかね。それこそ、亀田や佐渡は年配の人が7割以上占めていたのですが、今は逆に20代から50代の人が7割ぐらいです。

もともと僕は学生時代に入れ歯治療に興味を持ち、歯科医師になって総入れ歯講座の大学院に進学し、博士号を取得しました。大学病院を辞めて佐渡に行ったときは大好きな入れ歯治療がたくさんあって、すごく楽しくやりがいを感じていました。新潟の亀田に勤務医をした時も、年配の方が多く来て治療を受けてくれました。

しかしながら、この駅近くは若い人が多く、入れ歯の患者さんよりも虫歯治療、歯周病治療などがメインになりますね。
でも、この駅近くに開業しても大学病院時代から僕が診ていて亀田、佐渡にまで患者さんとして足を運んでくれる患者さんがいます。その方は上顎が総入れ歯、下顎が部分入れ歯で、新しい入れ歯をセットした時はもの凄く喜んでくれました。そして半年に1回の定期健診には必ず来てくれました。僕の勤務先が変わっても必ず。。。本当に嬉しい限りです。歯科医師冥利に尽きます。
でも、1年ほど前から来られなくなり、どうしたかなと思っていた矢先に電話がきました。何とこの1年ほど肺を患い、入退院を繰り返している状態で来れなかったようです。入れ歯を診てほしいけど、歩くことが困難なので往診していただけないかとの相談でした。

当院は歩いて行ける距離(半径1kmくらい)の往診はやりますが、その方の家は片道10kmほどあります。でも僕は2つ返事で行きますと答えました。今まで僕に診てほしいといって佐渡や亀田にも来てくれた方ですものね。僕を本当に信頼してくれた方です。頑張って治療させていただきます。


9番目の歯?



先日、親知らずのさらに奥の歯を抜歯しました。過剰歯だと思うのですが、親知らずの抜歯の際に患者さんの同意を得て抜歯しました。歯科医師になって21年間、今まで多くの歯を抜いてきましたが、いわゆる9番目の歯を抜歯したのは初めてだったので、記念に患者さんからこの歯を貰いました。小さいながら歯根がはっきりしていて組織学的には問題ない歯ですね。

聞いた話では、仏教では9番目の歯は神聖なものと扱われていて、仏陀には9番目の歯があったとされているようです。きっと、この方も神聖な方なのですね。。。
(向かって左が親知らずの歯です。右がその奥にあった9番目の歯です) 



 

当院での口臭治療について



口臭の原因は、虫歯の発するガスや歯周病における膿であることは多々ありますが、それだけではないです。口腔内には常在菌といわれる菌が多数います。その中には善玉菌がいれば悪玉菌もいますが、それらの菌は生物であるため排せつ物を出します。細菌が出すおならによるものも考えられます。(ここではわかりやすく、おならと言っておきます)

それを抑える口臭予防用の歯磨剤や洗口剤がありますので、さらに効果が上がりますよ。(当院ではハイ・ザックの歯磨剤、デンタルリンス、スプレーをお勧めしています)

また、常在菌が多数存在するのが舌の表面です。従って舌用ブラシで磨くことをお勧めしています。舌専用のブラシです。特に歯磨剤等は付ける必要はないです。注意点は、真っ赤になるまでやる必要はありませんよ。是非お試しください。(写真右端が当院で使用している舌ブラシです)