入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

被せ物をする際は、どうするかお聞きしますね。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 最近では、CAD/CAM冠と呼ばれるもので白い材料の被せ物の適応範囲が拡大されたため、小臼歯も白い被せ物を装着することが可能となりました。

いわゆる銀歯と言われるものよりも、審美的には白いということで良いものではありますが、細かい色の再現はどうでしょうかね。。。

そういう所では、やはり自由診療の被せ物であるオールセラミック冠やジルコニア冠の方がキレイで艶があって、自然な感じがしますね。

金額的には、保険が利かないため高いという印象があるのは否めませんが、やはり良いモノは良いですね。

でも、保険診療でもCAD/CAM冠が部位やケースによってではありますが、施設基準を満たして届けをすれば保険対象となったのは良かったと思います。

今年からは、下顎の第一大臼歯も条件によってはこのCAD/CAM冠が認められるようになりましたからね。。。

保険診療に関しても被せ物は、どんどんメタルフリーになっていくのでしょうかね。

確かに銀歯って、あまり良いことがないですね。

金属そのものの、耐久性はあるかもしれませんが硬すぎるために、喰いしばりや歯ぎしりをする人にとっては、対合する相方の歯は削られ(咬耗)てしまいますし、金属の縁がめくり上がりやすいため、二次虫歯を作りやすいという欠点があります。

また、その虫歯が進行していても金属色のため、セラミックより気づきにくいのですね。。。

ですから、被せ物の型を取る前に、患者さんには一応、銀歯で良いか保険外のモノが良いのかを聞くようにはしています。

単なる審美的な側面や安い高いの判断のみだけでなく、メリットデメリットを知ってもらうといいなと思います。

いずれにしても保険診療でも、自由診療でも、僕ら歯科医師が一生懸命にやるのは全く変わりません。

ただ材料の善し悪しだけはあります。

例えば、寿司職人さんが中トロの握り寿司を作ったとして、青森県の大間で取れた新鮮な本マグロを使用した握り寿司と聞いたことのない近海で取れた冷凍期間の長いマグロを使用した握り寿司では、同じ寿司職人さんが握ったとしても、やはり味は違いますよね。

そのような意味での素材の違いを保険診療では、カバーできないのが現状だと言うことなのです。

歯科は今、時代は治療から予防になってきました。

これからは、予防から審美という傾向になっていくでしょうね。

これらのことを踏まえて、後悔のないように被せ物を選択していっていただきたいと思います。

そして、まずは保険の被せ物を入れておいて、後で自由診療の被せ物をするという人がいますが、その考え方はあまりお勧めではないですよ。

なぜなら、また被せ物を除去するのに削らなければなりませんからね。。。

そうすると、さらに歯そのものを痛めてしまいますからね。

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訪問診療を必要としている方に向けて、積極的に行っています。

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 訪問診療を当院は積極的に行っております。

多いときは一日に2件行くこともあります。

当院における訪問診療のための設備も最近は、充実してきました。

もし、レントゲンが必要なことがあった場合もポータブルレントゲン撮影機により、撮影することができます。

入れ歯の製作はもちろん、虫歯の処置や歯のクリーニングも行っていますよ。

要介護状態の場合、歯科医院に行きたくても体の自由がきかないため、来ることができませんよね。。。

先日も、歯がほぼ全て残存している方の歯のクリーニングのみをしてきました。

この方は3ヶ月ごとの歯のクリーニングをしてほしいという希望があるため、定期的に行っています。

足腰が弱く88歳と高齢ですが、日頃の手入れの良さと定期健診が効いているようで、虫歯はなく顔も若々しいです。

食べられないものもないと言っていましたよ。

また、介護施設にいる方ですが、その方は上下顎とも欠損歯があって入れ歯が入っていますが、残存歯を守りたいと言うことより、月に1回入れ歯の調整と残存歯のクリーニングに行っています。

その方は、初めて診たときは全身状態が良いわけではなかったのですが、入れ歯の製作と口腔ケアを一生懸命やったところ、歩行器がなければ歩けない状態であったのに、最近は、スタスタと歩けるようになって来たような気がします。

顔色も良くなり、「お陰様で、何でも食べれるよ~。ありがとう。」と言ってくれます。

そのような、本当に嬉しそうな言葉や元気な姿を見ると、こちらのやる気もアップしますよ。

最近よく聞く言葉で、オーラル フレイルという言葉があります。

オーラルは日本語で口のこと、フレイルは虚弱のことです。

つまり、人は口から老いて弱まる、、、という考え方です。

例えば歯を一本失ったとして、その一本だけならばその時は大した不自由を感じていないのだけれど、さらに1本なくなって行くことが続いていくと、人は食べられるものに偏りができてきます。

そうなると、摂れる栄養にも偏りが出てくるのですね。

その結果、全身的にも悪影響が出てきてしまい、弱まってしまうために要介護状態に近づいていくのですね。

だから、まずは口の中から要介護状態にならないように予防をしていくことが大切です。

もし、現在が要介護状態ならば、これ以上は悪化しないように口腔ケアをしていきましょう。

このように、もし、入れ歯が痛い、虫歯や歯周病で困っている、歯のクリーニングをしてほしいという方がいて、要介護状態のため外来に通うことができない場合はご相談ください。

予約制となりますが、ご自宅、介護施設まで訪問診療いたします。


訪問診療の詳しい案内
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後悔しないためにも歯を大切にしましょう。

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 入れ歯は正直煩わしいものではあります。

歯があったときや、ブリッジと比較したらどうしてもそれに同等のレベルで咬めることはないです。

どんなに良い入れ歯と思われるものでも、自分の健康な歯には勝てないのです(歯周病でプラプラになっている歯には勝てると思いますが。。。)。

僕は、入れ歯の勉強をしてすでに25年経っていますが、そんな入れ歯は見たことがないですね。

でも、なくなった歯を生やすことはできないし、それに変わるものも大幅な欠損の場合、無理がありますね。
ここで、言いたいのは歯がしっかりある人は予防にしっかり励むべきですよね。

入れ歯に期待するのは、やめた方が絶対良いです。

若い人で、多少の虫歯や歯周病があるのを知っていながら、悔い改めることもなく、治療に罹らなくなったりする人は多いですから。

後で後悔してきた人を、どのくらい多く見てきたことか。。。

ある調査で高齢者を対象に、若いうちにしっかりやっておけば良かったな~と感じられることは何ですか?という質問に対し「歯の治療や歯の手入れ」が一番多かったとのことです。

この調査からも、歯を甘く見すぎてしまった結果、そうなったのでしょうね。。。

そしてこの調査からも入れ歯では本当の意味で、満足はいっていないと言うことに繋がりますね。

もし、入れ歯で代用できたらそのような回答は得られなかったはずですものね。

もし、虫歯ができてしまっているのなら、しっかり治療をして行きましょう。

もし、歯周病で歯茎が痛いなら、歯科医院で歯茎の治療をしてもらいましょう。

そして日常のブラッシングを第一に考えていただき、定期健診にはしっかり通いましょうね。

これを、継続していけば人生の後半になって、同じ質問を受けたときに「若いときに歯の手入れをしておけば良かったな~。」と後悔することはないでしょうからね。。。

また、もし数本の歯がなくなってしまい、部分入れ歯になっている人は、これ以上大きな入れ歯にならないためにも、残存歯の手入れは大事なことです。

歯を数本失っている方は、歯がすべてある人よりももっと虫歯や歯周病になってしまうリスクは高いでしょうからね。

僕としては、入れ歯治療は自分の中で大好きで得意としているところではありますが、これからはその部分入れ歯になった人たちに、極力歯を抜かずに守れるようなことを患者さんと協力していけるような診療体制を確立していき、この考えをわかってもらえるように、情報発信していきたいと思います。

診療を通じて人間関係を築いていけたら最高ですね。

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 当院に昨年の秋から、ご本人、奥さん、娘さんと一緒に通ってきて下さる患者さんがいます。

当初から、よくお話をさせていただいているのですが、非常に人当たりも良く紳士的な方でいます。

上下顎とも、自由診療で製作された入れ歯だろうと思われる入れ歯を装着されていました。

話の中で、あまり歯科医院に対してそんなに期待していないような感じを、僕は受けました。

口の中を見てみると上顎に残根と呼ばれる重度虫歯の歯が数本あり、それを抜いて入れ歯を作った方がいい旨を伝えました。

下顎は、コーヌスデンチャーと呼ばれる入れ歯で数本の内冠と言われるものがありました。

入れ歯そのものはゴールドの金属床と言われるもので、下顎だけでかなり高額だと言っていました。

そのできばえは、結構良いものでしたが内冠が装着されている歯に根尖病巣があるため根の治療をしなければならないことをお伝えしました。

そして、その後にコーヌスデンチャーを作り替えていくことになりました。

まずは、上顎の残根抜歯を行い、即時入れ歯を製作しました。

下顎は内冠が外れてはいますが、咬合平面のズレもなく何とか使えそうです。

その後、抜歯した傷が安定したときを見て、上顎の本入れ歯を製作しました。

それが終わってから、下顎の根管治療を行い、内冠を装着してコーヌスデンチャーの製作に入り、一通りの治療を終えることができました。

この間、半年ほどかかりましたが、この患者さんといろいろ話をさせていただきました。

出身地のこと、家庭のこと、以前の仕事のこと、今までの歯科医院の通院歴などなど。。。

なかなか言いにくいことも、話してくれたと思います。

僕としてもこういう話ができて、患者さんと本当の信頼関係を持てるのは嬉しい限りです。

これが本当の意味でのかかりつけ医なんだろうなと思います。

患者さんの病状を知るのは、大切なことなんですが、その人の背景というか人生というか、、、そういうものも見れるのが本当に良い医療に繋がるのではないかと再認識させていただきましたよ。

こういう関係がもっともっと多くの人と築けるようになりたいです。

いつもそう思ってはいるのですが、なかなか人間関係を診療を通じて築くというのは簡単なことではないです。

時に、人は簡単に信頼関係を失いますからね。

患者さんにしても信用をおけない人はいます。。。

例えば、言い方が悪いとか、予約を守らない、自分が悪いのに人のせいにするとか、歯科医そのものを舐めているとか。。。

いろいろな人がいますからね。。。

時には、そのようなことで落ち込むことも人間ですから、あります。

でも、この人に出会って少し自信が持てました。

これからも益々、頑張っていきたいと思います。

7年の時を経て、名刺が導いてくれました。

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 先日のことですが、歯が壊滅的に悪いので直してほしい、せめて前歯だけでも何とかしてほしいという依頼で、初診で入られた患者さんがいました。

その人は、僕のことを知っているそうで、過去に名刺交換をしたことがあると仰っていました。

「どこで会いましたか?」と僕が聞くと、○○という居酒屋さんでと言うことでした。

僕は全く覚えがないのですが、その人は事細かく覚えているそうです。

その人が言うには、その居酒屋さんで会って意気投合したと言っていました。

「いつ頃の話ですか?」と尋ねると、「もう7年ぐらい前になるかな」と言っていました。

振り返ってみると、その当時は開業したてでほとんど患者さんがいなくて、患者さんを診たくてしかたない頃です。

たまに飲みに行くことがあれば、隣の席に座った人に名刺を渡して宣伝していた頃ですね。。。

恥ずかしながら、いろいろな人に名刺を配っていた記憶があります。

しかしながら、その名刺が効力を発揮することはほぼ皆無でしたね。。。

その人は「せっかく仲良くなったんだから、先生のところに行こうと思っていたんだけど、忙しくてね。。。たまたまこういう状況になって、机の引き出しの中に名刺があったのを思い出したんだ~。」と言っていましたよ。

僕は、その名刺が7年の時を経て今になって、その患者さんを呼び寄せることがあるんだな~と思いましたよ。

何か感慨深かったですよ。

たかが名刺、されど名刺ですね。

それはともかく、その人の歯は確かに壊滅的でした。。。

歯周病で上顎の前歯が脱落してしまい、他の残存している歯はほとんど抜かなければならなそうです。。。

恐らく、上顎の歯は4本下顎の歯は2本しか残らないです。。。

そのため、その旨を全て話しレントゲン写真から今後の治療計画を患者さんに提示させてもらうと、「結果的に悪い歯を抜歯して、残った歯にバネをかける部分入れ歯が良いと思います。でも、それをやるにしても、抜いてすぐに入れ歯を作るのは得策ではないです。なぜなら、抜いた後は、抜歯した部位の傷が治ってから製作するのが、本来の入れ歯の製作法です。。。でも、前歯がなくてお困りならば、悪い歯を抜歯したと同時に、入れ歯をセットする即時入れ歯というものがありますが、これは悪い歯が残存しているうちに型と咬み合わせを取らせていただき、模型を起こして、その模型上で抜くべき歯を削って残る歯にバネを付けて完成まで持っていく方法ですが、あまり適合の良いものにはなりにくいです。当院ではあくまで仮入れ歯と捉えています。傷口が落ち着いて、変化がなくなったならば、それから本入れ歯を作るようにしませんか。。。」と伝えたところ、「先生、早く入れ歯がほしい。その方法で入れ歯を作ってほしい。」と仰いましたよ。

そのため、すぐに型と咬み合わせを取らせていただき、入れ歯の完成を急ぎます。

でも、この方法は極力は避けていきたい方法です。

患者さんにしては、今まで入れ歯を使ったことのない場合、結構煩わしくて辛いですからね。。。

でも、この方法を選択しなければならない人も少なくはないです。。。

そうはいっても、7年の時を経て僕に会いに来てくれた大切な友達(患者さん)です。

一生懸命に、頑張って良いものを作りますよ~。

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総入れ歯の、咬み合わせを決める作業は大変です。

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 当院が総入れ歯を製作するのに、一番重要視しているのは咬み合わせです。

製作段階で、これがしっかり採得できれば、90%以上うまくいくと思えます。

型取りももちろん大切なステップですが、総入れ歯の場合はどの段階でも完成前に型を取ることはできるので、ある意味、気楽に考えているところがあります。

咬み合わせ取りは、まずは垂直的な顎間関係を取るのですが、つまりは咬み合わせの高さを決めるわけです。

総入れ歯の場合、咬合床というモノをラボサイドで製作しておき、それを口腔内に入れて決めていきます。

方法としてはいろいろありますが、何せ総入れ歯の場合は基準となる歯牙が無いですので様々な方法を組み合わせてやることが多いです。

一般的には、生理学的・解剖学的な方法で決めることが多いです。

そしてこれを決めた後は、咬合器に装着していきます。

この咬合器に装着する上で、患者さんの顔面の情報を咬合器上に反映するためにフェイスボウ・トランスファーということをしておいて、それで上顎模型を装着してその模型上に咬合採得した咬合床を当て込んで、下顎模型を装着いたします。

自信のあるブレの無い咬み合わせが取れているのならば、これで人工歯を並べる作業に入ることも少なくないですが、この段階ではもしかして前方で咬んでいる可能性もこの段階では否定できません。

つまり水平的な位置関係を決める作業が必要なことがあります。

そのために、当院ではゴシックアーチトレーサーというモノを製作して、中心位という位置を決めています。

この中心位というのは再現性があります。

そして、中心位やそこから左右に動かせる位置を仮想中心咬合位(歯があった時の奥歯で咬んだ時の位置関係)として、咬み合わせの修正を咬合器上で行います。

でも、この咬み合わせが歯があったときの咬み合わせだという保証は何も無いわけです。

そのため、この位置で人工歯を並べて、歯肉形成をした後、患者さんの口腔内で仮合わせ(試適)をしてその位置でしっかり咬んでいるのかを確認します。

ここでズレが無ければ、大きな問題は起こりにくいです。

仮合わせの時にもし、ズレていることに気づいた場合は人工歯を外してその位置にワックスを置き直し、もう一度咬み合わせ取りをすることも可能であります。

でも、これをやり直すことによって、患者さんが医院に来る回数は増えてしまうわけですが、これだけは本当に難しい作業なのでご容赦を願っています。

このズレを気づかずに、完成してしまうとそのズレを修正するのは本当に難しいです。

恐らく半歯ズレただけでも、本入れ歯であるならば最初から再制作になるかと思います(僕は、もしあったらそうするようにしています。即時入れ歯の場合はあくまで仮入れ歯としていますので別ですが。。。)。

咬み合わせを決める作業というのは、総入れ歯の製作段階では本当に重要なことが少しでもお解りになれたなら僕らとしても非常にありがたい限りです。

このデジタル化が進む現代で、この作業は本当にアナログチックだな~といつも思いますが、ここは本当に難しいけどやっていて楽しい所でもあるので、今後も頑張って行きたいと思います。

(写真は咬合高径を決めた後、口腔内から取り出した咬合床です。この時点では水平的な咬み合わせの関係は不明です。)

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あの頃の向上心を持って、頑張ります。

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 当院は入れ歯診療に力を入れて取り組んでいます。

僕自身が、歯科大学在学中に総入れ歯の人工歯排列に興味を持ち、いずれは入れ歯を専門的に勉強したいなと考えていました。

そのため歯科大学を卒業し、国家試験を合格した後は、日本歯科大学新潟歯学部の補綴学(入れ歯や被せ物)を専攻して大学院に入りました。

大学院に入った目的としては、歯学博士号を取得することでありますが、これを手に入れるためには4年間で研究テーマを決め、実験計画を立てて、結果を出して論文にして学会学術誌に投稿しなければなりません。

そうは言っても、4年間をフルに実験だけに費やすと言うことはなく、最初の1~2年は学部の学生と似たようなことで講義があり、英語論文を和訳したり、実験データの処理の仕方として統計学を学んだり、ご遺体を前にして顎顔面の解剖学の実習をしたりしていました。

それ以外は、僕が従事していた教授の後を付いて見学したり、教授から出される技工物を作ったり、医局で新人に組まれるカリキュラムがあり総入れ歯の人工歯排列から完成までやったり、クラウンやメタルコアの製作、ワイヤークラスプの製作をして、先輩先生からチェックを受けていましたよ。

最初は下手くそで、教授や先輩からもよく叱られていました。

昔から、この補綴学というのは技術が伴って初めて意味をなす学問で、不器用な人にはちょっと向かないと言われています。

そのことは学生時代から知っていましたが、自分はそこそこできるという勘違いから、これはヤバイ所に来てしまったと後から思いましたよ。。。

実際、医局の先輩先生達は博学で手先も器用でした。

仮歯を作るのも患者さんがデンタルチェアに座っている横で短時間に世間話をしながら、作るんですよ。

それこそ簡単そうに。

実際、自分が初めて患者さんの横で仮歯を作ったときは、あまりにも酷いので患者さんに見せられなかった記憶がありますもの。。。

でも、人間って覚悟を持って一生懸命にやっていると、自然とできるようになるものです。

そのうち、患者さんの横で仮歯を作ることはそんなに苦じゃ無くなってきますし、短時間で作る割には仕上がりも良いものになってきました(あくまで1~2歯ぐらいの仮歯ですけど。。。)

そんなことができるようになって、そして、必修科目を全部クリアして、初めて自分の担当患者さんを持つことができました。

その患者さんは、当時40代の方ですが上下顎とも無歯顎で、総入れ歯の製作希望でした。

まだ年齢も若い方なので、顎堤はしっかりしており、教授は初めての総入れ歯製作には最適かと思ったのでしょうね。。。

でも、その人は当時の僕のような若造に診られるのは、あまり良いようには捉えていなかったようです。

でも、回数はかかり時間もかかりましたが、初心者の僕に対して優しい心を持って何度も型を取らせてくれたり、咬み合わせを取らせてもくれましたよ(昔はこのように育ててあげようという、気持ちを持った患者さんは少なくなかったですから。。。)。

今もまだまだ、教授や先輩先生達の技術には、追いついてはいませんが、あの頃の向上心を持って頑張っていきます。

就寝時の歯ぎしりに気づいてますか?

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 よく就寝時の歯ぎしりや喰いしばりが原因で、歯が欠けたり摩耗したりする人がいます。

中には、金属の詰め物や被せ物が取れていくことも。。。

恐らく歯ぎしりにより詰め物や被せ物が揺さぶられ、それをセットしたときの合着時のセメント層が破壊されるからなのでしょうね。

恐らくほとんどの患者さんが、虫歯が中で広がってしまい、セメントが破壊されたために起きたと考える人が多いように思いますが、結構、虫歯でないケースもあります(もちろん虫歯が原因だったりすることも少なくないですが。)。

その際に、患者さんへ僕の方から歯ぎしりの可能性について説明しますが、「いや、自分は歯ぎしりしていないよ。」と言う人がほとんどです。

でも、考えてもみて下さい。

この歯ぎしりや喰いしばりが起きているのは、夜間の就寝時なんですよね。

寝ていて意識がないときに起こるのです。

自分で歯ぎしりに気づく人は、多くはないです。

疑いを持つ勘所としては、前歯や犬歯(糸切り歯)の頭がすり減っているかどうかと言うのは重要です。

こすれて中の象牙質という茶色い組織が見えている場合は、要注意です。

原因はストレスと言われていますが、解明はされていないのが現状です。

あくまで、対症療法になるのですが夜間に装着するナイトガードで対処するのが良いと思います。

これは歯ぎしり用のマウスピースで歯ぎしりや喰いしばりを止めることはできませんが、歯にかかる負担をかなり和らげてくれます。

最初は違和感があるという人がいますが、使用していくとそんなに違和感は感じなくなります。

当院で製作するモノは、透明な硬いシートを2ミリ厚で製作しています。

型を取って、模型を起こして作りますので適合もよく、調整もしっかりいたしますので、咬み合わせもそれほど違和感を感じないと思います。

実際に僕もブラキサー(歯ぎしりをする人)で、自分の歯ぎしりの音で起きることもあったくらい重症ですが、ナイトガードを装着して寝るようになって、被せ物や詰め物が脱離することは本当になくなりました。

まあ、僕の場合、この歯ぎしりが原因で歯の根っこを割ってしまったので、これがないと歯にとって致命傷なのですが。。。

このナイトガードを装着して就寝していただくことによって、詰め物や被せ物がしょっちゅう外れていた人が、何年も問題なくなった人を大勢見ています。

歯の摩耗や、詰め物、被せ物がしょっちゅう外れる人は、是非、その可能性を疑ってみて下さい。

また、歯を何本か失い、入れ歯を装着している方でも、この歯ぎしりをしていると疑われる人には入れ歯を装着したまま、寝てもらう事を指導することもあります。

入れ歯がないことによって、残存歯に負荷がかかりすぎるという人もいますからね。。。

いろいろな状況で、仮入れ歯を作ることがあります。

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 総入れ歯は簡単には完成しないことは、前からこのブログで伝えているところでありますが、上下顎の入れ歯を旅行先で無くしてしまったり、入れ歯を何かの拍子に落としてしまったりして、それが粉々に破損していて急いで作らなければならない局面に出会ったりすることは度々あります。

そのため、あまりやることはないですが入れ歯の型を簡単に取り、石膏を流して模型を起こし、咬み合わせを取るための装置を即席で作り、咬み合わせまで取ることがあります。

そして、仮合わせを挟むこと無く、次回に来られたときは総入れ歯が完成していて、それを調整してセットするという流れになります。

本来は完成までの間にステップが5段階ぐらいあるのが一般的でありますが、この場合は2回で完成までできるわけなのです。

でも、その精度はどうしても荒くなり、よい入れ歯になり得る可能性は少ないですね。

患者さんにもその旨は伝えていますが、どうしても適合面や咬み合わせの状態には不安が残ります。

僕達としても、あくまで仮の入れ歯として捉えていただきたく思います。

一度、仮入れ歯を作っておいて、何とか食べれるように調整をして、これを中継ぎとして使ってもらいつつ、本入れ歯を作るという考えでやることになります(でも、調整を繰り返すことによって、結果的にこの仮入れ歯を気に入ってくれる方も少なくはないですが。。。)。

ただこの仮入れ歯を保険内で製作するとなると、セット後、半年は作り替えることができないのですね(保険内診療では仮入れ歯と本入れ歯の区別はないですので、一度作った入れ歯は半年間は作り替えられないルールがあります。)

もし、このような状況下で新しい本入れ歯を早く作りたいというご希望があるのならば、自由診療を考えていただくのが良いと思います。

この自由診療で作る入れ歯は高額となりますが、このような状況下で入れ歯をセットするのを早めるという意味では、凄く意味があることと僕は思います。

でも、できるだけこのような状況は避けた方がもちろんいいため、入れ歯の管理は慎重にしていただき、その扱いも丁寧にして下さいね。

それと、旅行や出張などに行って環境が変わったことによって、このようなことが起こることが多いような気がします。

お出かけ中は、より注意して入れ歯を大切に保管しましょうね。

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入れ歯の痛みについても、いろいろ考えられます。

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 入れ歯が痛いのに我慢したまま、入れ歯を使用している人がいます。

痛い原因はいろいろ考えられます。

当院では、まずは咬み合わせをしっかりチェックするようにします。

患者さんの中には、痛いところに当たっている入れ歯の部分をすぐに削ってくれよと言われる方がいますが、咬み合わせが悪いために粘膜にかかる圧力が強いため、痛みを起こしているケースも考えられるので、咬み合わせをまずしっかり調整して左右前方のバランスを取っていくことが、一番大切です。

中には咬み合わせの調整だけで、粘膜の痛みが無くなることも多いです。

咬み合わせの調整に問題が無ければ、その後に粘膜の当たり具合を診るのが一番丁寧な治療だと思いますよ。

もし、入れ歯による痛みを感じているのならば、是非、ご相談下さい。

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