2017/07/28
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯で、発音がしにくいケースというのもよくあります。
先日来られた40代の患者さんは上顎が部分入れ歯で、今の入れ歯が発音がしにくいので新しく作ってほしいとの依頼を受けました。
この方は、営業をされているので人と会って話すことが多いそうで、切実な問題があるようでした。
欠損範囲も大きく上顎は前歯部に3本ほどしか歯がなく、口蓋部分はピンク色の厚いプラスチックが覆っている状態でした。
そのため、かなり発音はしにくいだろうなと感じます。
僕は入れ歯を作るうえで、金属床と言われるもので作製されたらどうかと提案させていただきました。
金属床は口蓋を覆っているわけですが金属のため薄くすることができ、舌の動きも妨げにくくまた、舌感も良くなめらかです。
確かに重い感じがすることはありますが、チタンという金属を使えばそれほど重くはならず金属アレルギーの心配もほぼありません。
自由診療のため、高額ですが快適さを求めるならば、本当にお薦めです。
是非、発音で気になる方はご検討していただく価値があると僕は思います。
(写真の掲載は患者さんの同意を得ています。本文の内容とは直接の関係はございません。この方の入れ歯は口蓋部分が金属となっており、口蓋が金属で覆われています。薄くすることができるため、舌感も良く発音を妨げにくいです。金属部分が直接触れるのは口蓋部分のみなので、他人に見えることもありません。この金属床入れ歯の医療費は確定申告の際に医療費控除の対象となりえます。)
2017/07/27
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯が簡単に外れてお困りのことはないですか?
中には口を開ける度に外れてしまうので、入れ歯を入れて食事や会話ができないという事をよく聞きます。
総入れ歯が簡単に外れてしまう一つの理由としては、粘膜面の適合が考えられますがそれだけではないです。咬み合わせも重要な因子です。
左右臼歯の片方どちらか、または前歯部のみが強く当たっていると、当たっていない方の床辺縁部(入れ歯の縁)から空気が簡単に入り、入れ歯をくっつけるための吸着(陰圧にすること)が壊れ、安定はしませんからね。。。
咬み合わせを直したことで、入れ歯に吸い付くようなくっつきになり、安定感が得られることがあります。
その咬み合わせを診査するのに我々は咬合紙というものをよく使います。
でも、これだけだと見落とすことがあるのですね。総入れ歯は粘膜の上に乗っかっているだけなので、「見せかけの咬合(咬んでいるように見えてしまう。)」がある場合があります。
これを見誤らないために口の中に指を入れて、その状態でカチカチと噛んでもらいながら触診することも必要なのです。
指の感覚は鋭く左右の臼歯が均等に当たっているかどうかを判断することが可能です。
入れ歯が簡単に外れてしまう事で、お困りならばご相談ください。
2017/07/26
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
部分入れ歯を製作するうえで、妨げになるものがあります。それは重度歯周病による動揺歯です。このような歯に入れ歯のバネを掛けるのは危険です(軽度であれば工夫次第でできますが。。。)
先日、そのような状態で部分入れ歯を製作してほしい旨を患者さんからお聞きしましたが、レントゲン診査でも歯の根っこを支える骨はほとんどなく、その状態で新製することは難しい旨をお伝えしました。
その患者さんは、「わかりました。自分でも正直、解っていたのですが、決心がつきません。」とのことです。僕も歯科医師として、歯を抜くことには非常に抵抗を感じますが、その人の口腔内の状況からすると、保存が困難な事は明白でした。逆にその状態で、入れ歯を製作したら痛みなどのトラブルが出るのは明らかでしたので、歯科医師としての正論を言わせていただきました。
今の時代は、歯を保存することを最重要としています。もちろん僕もそのことに異論はありません。軽~中程度の歯周病であれば保存できるよう最大限の努力をさせて頂いています。でも、現実として抜かなければならない歯というのも存在するのは、知っていていただきたいと思います。
是非、そうならぬよう健康な歯が存在するときから、日常のブラッシングはもちろんですが、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けていただきたく思います。
2017/07/25
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、在宅にて訪問診療をさせて頂いた患者さんがいました。95歳の方で、食事中に入れ歯が外れてお困りとのことでした。上下顎とも総入れ歯が入っていますが、特に下顎が緩いようです。高齢者で嚥下機能が弱ってくると誤嚥性肺炎などのリスクを抱え、食事が容易でなくなります。できるだけ早急に、食事中の入れ歯の外れやすさを改善するようにしていきたいと思いました。
本来なら、新製しても良いようには思われますが、耳が遠いようでコミュニケーションを取るのは少々難しいように感じられます。できるだけ今の入れ歯を改善して、食事時にも外れにくいものになれるよう入れ歯の内面に裏打ち(裏装)をしました。一応は、入れ歯も吸着して安定感を得られましたが、次回も調整等をさせて頂きより良いものになれるよう努力したいと思います。
この方は95歳とはいえ、凄く笑顔がチャーミングで素敵な女性でした。これからも元気で素敵な笑顔を見せてもらえるよう精一杯頑張っていきたいと思います。
(写真と本文の内容は、直接関係はございません。)
2017/07/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を製作するうえで、型取りは非常に大切です。入れ歯の型取りは通常2回以上は必要です。一つは診断用模型とし、一つは作業模型としています。
この診断用模型は、前処置を必要とするかどうかの判断をするためにも必要ですし、作業模型のための型取りをするためのカスタムメイドトレーの製作のためにも必要です(診断用模型を作ってからカスタムメイドトレーを製作し、それで精密な型取りをして、石膏を流して作業模型とするのですね。)。
当院は総入れ歯に限らず、少数歯欠損の部分床義歯でも必ずカスタムメイドトレーで精密印象を行っていますよ。型取りが良ければ、良い入れ歯になるとは言い切れませんが、必要条件ではありますので頑張っていきます。
(写真は診断用模型上で製作されたカスタムメイドトレーです。これを用いて入れ歯の精密な型取りをする予定です。)
2017/07/22
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯の適合が甘くなって入れ歯と粘膜の間に食渣が入り込み、そのまま噛んでいると痛いという方は多いです。この場合は、裏装(裏打ち)という方法で入れ歯内面の適合をアップさせます。でも、相当合わない場合、なかなかそれも難しいです。かなり合わないケースという場合、入れ歯の人工歯もすり減っていたりして咬合にも問題があったりすることがあります。そうなると、咬み合わせから直さなければならなく、それをしてから裏装をすることになることが多いですから。。。
そうなると、チェアタイムでやるには時間的にかなり難しく、預からせてもらう事もあります。また、新製をお薦めすることもあります。
是非、そうなる前に少しでも入れ歯が緩いなと思われたら、かかりつけの歯科医院にご相談してください。
(写真は入れ歯の内面に材料を流し、適合診査をしている際の写真です。)
2017/07/21
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯に一生懸命取り組んでいるせいか、入れ歯の新製希望の方は結構多いです。でも、口腔内の状況を見るとかなり困難な状況の人もいます。例えば重度歯周病で抜歯をしなければならない歯があるのに、それを抜かずに入れ歯を作ってほしいと言われたり、重度虫歯で残根状態であり、骨の支持がないのにこれを抜かないで、入れ歯を入れてほしいという要望のある人もいます。1本や2本なら何とか保存して製作することが可能であったにしても、それは本来のやり方から考えると、かなり逸脱しています。作ったはいいけど、その歯に負担がかかった時は、腫れたり痛みが出たりするのがオチだったりしますからね。。。そこから、抜歯や増歯(入れ歯に歯を足すこと)をしても入れ歯としては良いものになりにくいですから。。。そのために、今後、起こりうる問題点は回避するために説明はしておりますが、なかなか伝わらないことも多いですね。。。
もちろん患者さんの要望は極力、聞いて叶えるように努力いたしますが、今後起こりうるリスクについてはご了承を得ないとできないことも多いです。
(写真の掲載は患者さんの同意を得ています。本文の内容とは直接関係は、ありません。)
2017/07/20
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、被せ物が取れたという事で急遽、来ていただいた患者さんがいました。この方は、遠いところから足繁く通っていただいているのですが、以前からその歯に不調和があり、何度か腫れを繰り返していました。
ここに来られた当初は、重度の歯周病のため臼歯部を抜歯し、その後上顎前歯部を被せ物で直し、咬み合わせのラインを整えてから上顎のノンクラスプ入れ歯をセットしました。
しばらくは具合も良く、特に大きな問題もなかったのですが、ある時を境に歯茎が腫れてきました。もともと若干の歯周病はあったのですが歯周ポケットを探ってみると、その歯の周囲はそれほど深いポケットはなかったのですが、精密検査をすると一点のみ、もの凄く深いポケットがありました。この場合、考えられるのは歯根に亀裂が入った。。。恐らく、その時には歯根破折があったのではないかと推測されるのですね。この歯根破折を起こす可能性があるのはただ一つ、就寝時の咬み合わせの問題。。。いわゆる歯ぎしりや喰いしばりです。
この就寝時の歯ぎしりや喰いしばりは、非常にやっかいな問題です。寝ているときにしているので、本人の自覚が乏しいのですね。。。現代歯科医学では、止めることが難しいとされています。この方は臼歯部が欠損しているため、夜間に入れ歯を入れないで寝ていると残存している前歯に過剰な咬合圧が加わります。そのような事が予想されるようになってから、入れ歯を入れて寝てもらう事を指示しましたが、入れ歯を入れて寝るのはちょっと窮屈に感じるという事からナイトガードも作りましたが、結果的には被せ物が外れてその部位を上から見ると完全に割れていました。。。この状況を説明し、その歯を抜歯し、そこに増歯をすることにしました。
でも、これで全てが解決というようには思えません。やはりこれからも歯ぎしりや喰いしばりは恐らく止められないでしょうし、それをすることによって、入れ歯の咬み合わせも下がってきます。そうすると、また前歯部に大きな負担がかかってくるのが予想されるからです。。。そのため、抜歯窩が落ち着いたら夜間の歯ぎしりや喰いしばりに対応するためのナイトデンチャーを薦めてみようかと思います(若干臼歯部の咬合を上げて作り、夜間の歯ぎしりや喰いしばりをしても、残存している前歯に負担がかかりにくいように設計された入れ歯)。本当に、この歯ぎしりや喰いしばりによる歯根破折というのはかなり多いです。これによって、抜歯を余儀なくされることが僕ら歯科医師にとっても辛いです。
でも、この方にはこれ以上歯がなくならないように僕の持てる力を全て出し切っていきたいと思います。
少しでも、そのことが疑われるような歯の摩耗、顎関節の違和感、被せ物の脱離を繰り返す、家族から歯ぎしりしていたよという報告を受けた等がある方は、歯科医院でご相談ください。
2017/07/19
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
以前に、重度歯周病になり左側上顎臼歯部を数本抜歯し、金属のバネのないノンクラスプデンチャーをセットされている患者さんがいます。この方は、ある病院の看護師をされている方で、口腔内のケアには非常に真面目に取り組んでいただき、現在も1月に1回のメンテナンス(定期健診)とクリーニングに来ていただいております。かれこれ1年以上続いていますが、大きなトラブルもなく現在に至ります。
この方が言うには病院の内科で日常の診療に取り組んでいると、歯が良くない人はやはり、何らかの全身疾患を抱えている人が多いように感じるそうです(あくまで経験的に思うそうですが。。。)。そのような状況を見ていると、自分はこれ以上、歯が悪くならないように予防を徹底しようと心に決めるそうです。事実、糖尿病と歯周病との因果関係が、近年、取り沙汰されています。皆さんも、今からでも遅くはないと思います。口腔内のケアをしっかりやっていきましょう。
2017/07/18
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯が痛くて食べれないことはありませんか?痛みをそのまま放置して、慣れるまで待っていようとすると、大きな傷を作ってしまう事が往々にしてあります。早めに歯科医院で調整や修理をしてもらう事をお薦めいたしますよ。
ただ新義歯を装着して痛みや傷はないのだけれど違和感が強いという理由で使用しないのは、良い事ではないと思います。極力、歯科医院の指示に従って使用してもらう事をお薦めいたします。最初は慣れるまで、大変な事が多いと思います。でも、時間が経てば口の周りの神経筋機構が上手く調和し、使いやすくなってくることも考えられますからね。焦らずに、歯科医院の指示に従って使用、管理されることを厳守してくださいね。