2017/03/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
残根(歯の根っこ)に入れ歯が覆うようにすることもあります(オーバーレイ・デンチャーと言います。)。でも、根っこが歯茎に維持できる期間は持って、5年ぐらいというデータもあります。この期間を長いと取るか短いと取るかによって考え方が歯科医師でも変わりますね。
でも、この残根の残り方や場所、本数にもよりますがこの残根の根面部分に磁性金属で覆い、その上に乗っかる入れ歯の該当部位に磁石を付けて、磁力で入れ歯を支えるという方法もあります。このような入れ歯を磁性アタッチメントデンチャーと言います。
僕も大学病院に勤務していた頃は、上顎左右犬歯の残根を利用してこの磁性アタッチメントを維持装置とした入れ歯を多くの患者さんに装着していました。離れた位置に大きくて歯周病的なリスクの少ない残根が2本以上あれば、その磁力は決して弱くなく維持安定の優れた良い入れ歯になりますよ。そのようなことができれば、残根も入れ歯の維持安定のために良いと考えられますね(残根の健康な歯周組織と根の健康な歯質の量を、良く診査しなければいけませんが。。。)。
この磁性アタッチメント入れ歯は、自由診療となります。最近は、適応症例もほとんどお目にかかれませんが、残根の上に入れ歯が乗っているような方はご相談いただけたら幸いです。
2017/03/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯で発音しにくいや、口蓋部分の厚みが気になって飲み込みしにくいと言われることがたまにあります。総入れ歯の場合、口蓋をかなり奥まで覆うのが鉄則ですが、厚さを薄くすると入れ歯が壊れやすいという、リスクを抱えることになります。特に咬合力が強い方は欠損した歯の歯茎の状態によっては、真中で割れてくることがあります。
これらの要望で、一番解決しやすいのは自由診療となりますが、金属床と言われる入れ歯で対応してあげると、そのような不満はおおよそなくなるのではないかと思います。
上顎の場合、口蓋部分は金属になるため薄くできますし、飲み込みもしやすくなります。また、熱伝導性も良く暖かい食材は暖かく感じながら、冷たい食材は冷たさを感じながらおいしく食べることができますよ。当院では、ゴールド、コバルトクロム、チタンのどれかを選択していただいていますが、一点気になるのが、使用する金属によっては重くなって顎が疲れるという人もいます。でも、これもチタンという金属で作らせてもらえたらかなり軽くなります。生体親和性も良いため、金属アレルギーのある方もほぼ問題ないです。
もしよろしければ、自由診療のため高額とはなりますがチタンを使った金属床を検討してみてください。上記の困りごとは、解決しやすいですよ。
2017/03/23
2017/03/23
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
残存歯があれば、その歯に金属のバネを掛けて、維持を図るのが一般的な設計になります。失った歯が大臼歯という奥歯のみで小臼歯に金属のバネを掛けるくらいで済むならば、そうそう見えることはないかとは思いますが、前歯しか残存していないようであれば、その前歯に金属のバネが掛かります。残っている歯が前歯しかない以上、仕方のない事と思われます。保険診療内であるならば、通常に行われることです。でも、中にはこの金属のバネが見えないようにしたいという事で、ノンクラスプデンチャー(クラスプとは金属のバネの事です。デンチャーは入れ歯です。ノンクラスプデンチャーなのでバネのない入れ歯という意味です。)を選ぶ患者さんも、最近は多いですよ。
この入れ歯は、金属のバネを使うことがないため金属が見えることはないです(咬み合わせの面にレストという金属を乗せて入れ歯の支持を図ることはありますが、基本的には歯牙表面には出ませんので、見えることはないです。)。でも、その代わりにピンク色の床を伸ばして残存歯の歯間部の歯肉まで覆います。その入れ歯のピンク色の床材料は特殊で保険診療で使用されるものよりも柔らかく弾力があります。若干、強度や耐久性には不安がありますが、審美的な入れ歯としてはお勧めです。(自由診療となりますが。)
もし、残存している歯が前歯しかなく、その部位に金属のバネが掛かっていて他人から見えてしまうのが気になる方は、ご相談に来ていただけたらと思います。
(写真の掲載は、患者さんの同意を得ています。下顎の入れ歯にノンクラスプデンチャーが装着されています。残存歯に金属のバネが掛からないため、非常に審美的です。)
2017/03/22
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
新しい入れ歯を作るのにもっと薄くて違和感が少なく、丈夫なものを求める方は多いです。もし、可能であれば自由診療になりますが、チタン床(上顎の口蓋面や、舌側がピンク色のプラスチックではなく、チタンで覆われるものです。)と言われるものを考えてみてはいかがでしょうか?チタンは他の金属よりも軽く、丈夫です。また生体親和性も良く、金属アレルギーの心配もほぼないです。製作するのにかなり難しい技工操作を要しますが、適合面に問題なければかなり長く使用が可能と思われますよ。もちろん定期健診で、細かい調整は必要とはなりますが。。。
これから新しい入れ歯を作って、快適な生活を送りたいと考えておられるならば、是非、ご一考していただけたらと思います。
2017/03/22
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
初診時に患者さんからお話を伺っていると、歯並びを気にされている方が多いことに気づきます。
歯並びが悪いことによって起こる悪影響としては、見た目を気にして自分に自信が持てない等の精神的な影響や磨きにくさによる虫歯、嚙みにくい、発音がしづらい、顎に負担がかかるなどです。
歯並びというのは気持ち的にも口の中の健康にも影響していることがあります。
もし、気になる点があれば当院の矯正専門の先生にご相談されませんか?
※次回、矯正担当医の先生が来られる日は、4月6日(木)の夕方と4月13日(木)の午前中です。お電話でのご予約を受け付けています。
2017/03/21
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以前、お伝えしたかもしれませんが、私は日本歯科医師会と日本体育協会がミットで発行している《公認スポーツデンティスト》の資格を得ることができました。平成29年4月1日付けで資格が発行されることが決定しました。
この資格を得るために、プロ、アマ問わず様々な競技のプレイヤーにマウスガードをセット調整し、スポーツにおける外傷予防や処置等についてスポーツ歯学を学んできました。その症例を積んできて、初めて受講することが可能となり、新潟県歯科医師会の推薦を受けて2年間に渡る講義と実習を受けて審査を受け、得られるものです。新潟県ではまだ、3人ほどしかいないです。
まだまだ、このスポーツマウスガードの認知度は高くはないですが、競技者の外傷予防や治療に励んで、少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。
2017/03/19
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
僕の父は埼玉県の田舎町で開業医をしていました。医院と家が一体化しており、1階が医院で2階が住居というものです。35~40年前ごろは歯科医院の数も少なく、虫歯の洪水と言われる時代でした。僕がまだ小学生だったころは夏休みになると、朝9時から開院するのですが、7時くらいになるともう患者さんが列になって並んでおり、その患者さんたちの話声で起きていましたよ。1日の患者数もドクター1人とスタッフ6人ぐらいで、120~130人を診て、5台の治療用のユニットは昼休みもなく、常にフル稼働していました。一人に対する治療時間は2~3分でした。予約制なんてことはなく、来た患者さんを診るという形です。治療がやけに早いなと思っていましたが、他の歯科医院もそんな感じでしたね。(そうでないと診きれないですものね。。。)この状態が1日中続き、夜7時の終了時間には父は疲労困憊で話もしてくれませんでしたね。口癖は「患者さんが来すぎて、死ぬ~。。。」と、よく言ってました。でも、この状態が父にとって幸せだったのか不幸だったのかは、父に聞いてもよく解りません。というのは、多分、やりたいことがやれなかったと思う所もあれば、僕ら兄弟にこんなに患者さんに来てもらえたという自慢話もしてますから。。。どっちなんでしょうかね?
僕が思うに歯科医師の幸せって、患者数ではないけど、患者数が少ないよりは多い方が良いに決まってます。でも、やりたいことを犠牲にしてまで働くのも幸せって思えないです。。。やっぱり適正な人数というのはあって、それをこなしつつも趣味ややりたいことをやる生活がいいのでしょうね。でも、このサジ加減は本当に難しいです。人員もユニットも限られますし、患者さんのニーズに応えられなければ、来院数は減少しますからね。
幸いに僕は歯科診療の一部である入れ歯診療が大好きで、趣味と言ってもよいと思います。入れ歯を徹底的にやる時間がほしいため土曜日午後だけですが、入れ歯専門外来を昨年から立ち上げました。その時間は基本的に入れ歯の患者さんしか診ないようにしています。でも、急患はやってきますので、そのような患者さんは、信頼のおける代診の先生とスタッフに診てもらっていますよ。
趣味と仕事が一緒なら、きっと楽しい人生が送れますね。多少、他の趣味もやりたいですが。。。患者数は父に勝てることは恐らくないでしょうけど、良い入れ歯を入れた数は絶対に勝っていきたいです。そして、僕があの世に行ったときに、父が僕らに患者数で自慢していたように、「こういう難しい症例に、こういう良い入れ歯を入れて感謝されたぞ。」と大好きなお酒を飲みながら言ってみたいです(^-^)。
2017/03/18
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
新しい総入れ歯のための咬み合わせを取る際に、なかなか一点に収束しない人という方がいます。恐らく前に使っていた入れ歯の咬み合わせ面がすり減り、上下の人工歯の凹凸面がルーズになってしまったために、ある意味、どこで噛んでもいいようなものになってしまったのですかね。。。患者さん自身でもどこで噛んでいいのか解らなくなっている方は多いです。
そのため、歯科医師側で良い位置を見つけていくわけですが口で言うほど簡単ではないです。その患者さんの使用している入れ歯から直さなくてはいけないことがありますからね。。。入れ歯が出来上がってからやり直したこともかつてはありましたよ。この咬合採得という咬み合わせを決める作業は、型取りよりも重要な作業と総入れ歯診療では言えると思います。
もし、よく噛めない入れ歯でお悩みであれば、咬み合わせの修正だけで良くなることもありますよ。是非、ご相談ください。
(写真は入れ歯を新製する際に、使用する咬合床というものです。これを使って、咬み合わせの高さや良い位置を概ね決めていきます。)
2017/03/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
近年、夜間に装着するナイトガード(マウスピース)をセット・調整することが多いです。当院の立地からして、ビジネスマンが多く来院することから、皆さん仕事のストレスを多く抱えているからなのでしょうかね?でも、確かに「歯ぎしり・喰いしばり」をしているだろうなと思われる人は多いです。それによって、歯の咬耗(歯と歯がこすれることから起きる歯のすり減り)が原因と思われる人が多いのは確かです。以前、他の都市部のビジネス街で医院を開いている先生に聞いても、同じ意見でした。その先生は、もはや国民病ではないかとまで。。。
この「歯ぎしり・喰いしばり」を病的にとらえる向きもかつてはありましたが、これは特に異常ではありません。少なからず、皆、しているようですね。でも、この過剰な咬合力は歯や咬合、歯周組織にとっては大問題ですね。歯が揺さぶられたり、歯の破折、詰め物や被せ物の脱離、知覚過敏、顎関節症の誘因、首や口の周りの筋肉の違和感になったりもしやすいですからね。少しでも、気になる方はナイトガードを考えてみたらいかがでしょうか?
私も、自分の歯ぎしりによって右下奥歯の歯根破折を起こしてしまいました。本来ならば抜歯を検討しなければなりませんが、これ以上の悪化を防ぐために、日常のホームケアと、ナイトガードを装着して寝ていますよ。お陰様で今は腫れることもなく、歯の動揺もありません。取りあえずは、この状態を維持できるように頑張ります。今は、この部位が腫れて抜歯になることが怖いです。