2016/02/21
極力、欠損を作らず入れ歯やブリッジ治療をしないためには、予防の概念が絶対的に必要です。日常の歯磨きは基本ですが、そのやり方をしっかりしたもので実行している方は少ないのが現状です。僕ら歯科教育を受けた者でも、完璧に磨き上げるのは時間と技術が必要なのですね。一般の方は、もちろん解らなくても仕方ないことだとは思います。でも、これをしっかりやらなければ、虫歯や歯周病を防ぐことはできません。是非、かかりつけの歯科医院でブラッシングのやり方や、どのような歯ブラシが合っているのか、補助具はどのようなものを使ったらいいのか、歯磨剤は何がいいのかを聞いてみたらいかがでしょうか?
当院では歯周病が気になる方にこのような歯ブラシ、虫歯が気になる方にこのような歯ブラシというように分けておりますし、子供向けのもの等も分けて販売していますよ。
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2016/02/20
上顎のほとんどの歯が欠損していて、下顎のほとんどの歯が残存しているケースを結構な頻度で見かけます。恐らく重度の歯周炎に加えて強い咬合力のため、咬合するたびに上顎の歯が下顎の歯に突き上げられて歯周病が悪化したため、歯が抜けてしまったのか、抜かなければならなくなったのではないかと予想します。
このような場合、上顎のみに義歯を製作することになるかと思いますが、非常に問題が起きやすいです。というのは、上顎の場合、骨吸収は唇頬側の歯茎から起こります。そうなると、下顎の残存歯列に対して狭くて小さい歯列になるのですね。そのような状態で入れ歯の人工歯を正常排列すると入れ歯の中央部に応力がかかり、真ん中で割れることが頻繁に起きやすいです。保険診療で行える入れ歯の場合、口蓋部分を覆うのはプラスチックのため、防止するために補強線というワイヤーを埋め込みますが、効果はあまり期待できません。
このような場合は、金属床義歯で解決するべきではないかと思います。でも、コバルトクロムのような重い金属は貧弱な顎堤に不向きなため、チタンを使用した方が軽くて丈夫で良いものができると思いますよ。チタンが壊れることは常識的な応力では考えられませんし、軽いため貧弱な顎堤にも応用が可能と思います。自由診療ですが、入れ歯が真ん中部分で頻繁に割れてくるなら、ご一考していただきたいと思います。
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2016/02/19
昨日も、前歯にかかる金属のバネが見えるので何とかしてほしいという希望を患者さんから言われました。当院には、そのような方のためにノンクラスプデンチャーというものがあります。クラスプという金属のバネの代わりに、歯肉色をした特殊なプラスチックで残存部の歯間部に這わせて維持を図るものです。金属のバネを使用することなく、審美性に優れています。残念ながら、保険診療はノンクラスプデンチャーの製作が認められておりません。でも、前歯の歯の色を阻害せず入れ歯だと解りにくいメリットがありますよ。前歯にかかる金属のバネが気になる方は、ご一考いただけたらいいかと思います。
(写真は見本用のノンクラスプデンチャーです。金属のバネが歯にかからないので非常に審美的ですよ)
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2016/02/18
自由診療で製作する入れ歯は、保険診療で製作する入れ歯と比較して数々のメリットがあります。一般的に、自由診療でよく行うのは金属床というもので、上顎の入れ歯であれば口蓋部分、下顎の入れ歯であれば舌側の歯肉部分を金属にします。この金属部分は決して見える部分ではないので外観を損ねませんし、金属を使用すると薄くできるため違和感が少なく、かつ壊れにくいです。また、温度伝達が良いため温かい食材は温かく、冷たい食材は冷たく温度が粘膜に伝わるため食事が美味しくなり楽しくなったという事をよく聞きますよ。
使用する金属は当院ではゴールドやチタン、コバルトクロムのどれかを選択できます。使用する金属によって重さが違うので、より軽くて丈夫で生体親和性が良いものを希望する場合はチタンを使用したものが良いかと思います。
確かに自由診療は高額ですが、毎日使用するものですし食事や会話の楽しさを追求するならば、ご一考していただきたいと思います。
(この方は上顎のみ自由診療で義歯を製作しました。口蓋部分はチタンで覆われています。口腔内に入れても口蓋部分は見えず外観を損ねません。入れ歯は非常に軽く、口蓋部分が薄くなったため患者さんは口の中が広くなったようだと言ってましたよ。今まで保険の入れ歯だとどうしても厚くなっていたので、その点が大きく変わったんでしょうね。非常に満足していただけました)
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2016/02/17
ほとんど全ての歯が重度の歯周病に侵されているため、抜歯を希望して来られる方がいます。でも、歯がない時間があると人前に出られないし、ご飯が食べられないので困るから何とかしてほしいという依頼です。
診査をしてみると、確かにブリッジや連結冠が入っているにもかかわらず、動揺が大きく歯周ポケットがかなり深くて抜歯の適応であるなと感じました。レントゲン診査でも保存は見込めない歯が多数存在していました。しかしながら、その方は今まで入れ歯をしたことがないため、イメージが全く掴めていないようでしたので、入れ歯になるとどういう不便さがあって、慣れるのに凄く時間がかかる旨を説明させていただきました。また、抜歯後すぐに装着する入れ歯は、即時義歯といって歯があるときに型を取って、咬み合わせも取ります。それで模型を起こして咬合器というものに装着します。そして模型上の歯を削り、そこに人工歯を並べて入れ歯を完成までもっていきます。そして患者さんの歯を抜歯して適切な処置をして、入れ歯をセットするわけです。
本来であれば、歯を抜いてから歯茎が固まったのを確認してから入れ歯を作るのが一般的です。細部にわたって注意深く入れ歯を作ることが可能ですからね。でも、これはあくまで予想の範囲で作るものなので、後から不調和がほぼ間違いなく出ると思われるのです。しかも困ったことに保険診療でこれをやると、歯茎が固まっても半年は再製作ができない決まりなのですね。(自由診療であればもちろん半年待つ必要はありませんが)ですから、患者さんにはそのあたりをよく考えてから実行しなければならないと常々思いますよ。
でも、まずは極力入れ歯にならないためにはどうしたら良いかを、歯茎が健康なうちによく考えていただけたらなと思います。
(上記の写真は下顎の歯を多数抜歯後、即時入れ歯をセットしたものです。次回は上顎も多数歯の抜歯と即時入れ歯をセットする予定です)
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2016/02/16
歯科医師として、この職業を続けていくには根気と体力、そして知力、技術が絶対的に必要ですね。僕は、根気と体力だけは誰にも負けない自負がありました。しかしながら、先日のマラソン大会で体力がかなり落ちているなと感じましたよ。フルマラソンも昨年までは何とか制限時間内に完走できましたが、今回は制限時間内に完走できず、運営側のお情けでなんとか時間オーバーの完走をすることができました。
ただ、ここで感じたのは自分はやはり負けず嫌いなんだなとは思いました。人に負けるのは能力の差があるので致し方ないのですが、自分に負けるのは何か許せないのですよ。だから頑張りました。沿道の応援が凄く後押ししてくれて、本当に嬉しかったです。
この大会は僕の大好きな福島県で行われるのですが、福島県は東日本大震災でもの凄く痛手を受けて、今でも苦しんでいる人がいますよね。その人達が、見知らぬランナーに精いっぱいの応援をしてくれて本当に頭が下がります。仮設住宅から出てきて応援してくれた人達もいましたよ。凄く温かい気持ちになれました。来年以降もずーっと健康である限り大会に出て、福島を応援していこうと思いますよ。
僕らが被災地にできることは本当に微々たるものかもしれませんが、被災地を訪れて現地の人達と触れ合うことだと思います。心の痛手を拭うことはできないけど、会話をして現地の美味しいものを食べたり、飲んだりして勇気づけてあげたいです。そこにこのマラソン大会に出場する意義を感じてますよ。
(普段はあまりプライベートのことをブログで書きませんが、沿道の応援が本当に嬉しかったので書かせていただきました)
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2016/02/15
昨日の医院はお休みでしたが、僕は福島県のいわき市で行われるいわきサンシャインマラソンのフルマラソンコースに参加してきましたよ。雨が降りしきる中での参加でしたが、街頭の応援が華やかで楽しく走ることができました。でも、練習不足は明らかで25kmを過ぎたあたりから走ることができなくなりました。制限時間は6時間なので何とか時間内に走り切ろうと奮闘しましたが、結局時間内の完走はできず、完走賞をもらうこともできなかったです。
やはり歳と共に体力は低下しているなと感じましたよ。これからは若さの維持と体のケアに気を付けて頑張っていきたいです。歯科医師も体力は必要ですし、いざというときにモノを言うのは体力ですものね。。。
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2016/02/13
入れ歯専門外来を先月の16日から毎週土曜日の午後行っております。この時間に入れ歯治療が難しい方を優先に集中的にやっておりますが、集中できる時間があって良かったと思います。少しずつ成果は出てきている気がしていますよ。今日は午後1時から時間がかかりそうな多数歯の抜歯から即時義歯セットの方がいます。僕は昼休みを取らずに、頑張っていきたいと思いますよ。(スタッフはもちろん休ませますよ。。。)
しかしながら、本来であれば今日は土曜日のため午後5時までの診療ですが、今日は午後3時に終了予定です。夕方からある会議に出席のため、このような時間配分になります。今月に入って変則日程が続き、患者様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご了承ください。
(明日はブログをお休みしますね。明後日からまた見ていただけたら幸いです)
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2016/02/12
入れ歯はあくまで人工物なので、今までやったことがない人にとっては、慣れるまでかなり大変です。脅かすつもりは全くありませんが事実です。特に面積が大きい入れ歯を歯を抜いてすぐ入れる即時義歯は、抜歯した穴が落ち着く前に装着しますが本当に大変ですね。しかしながら、これをやらなければならない場合が存在するのは確かです。これをやる場合は半年したら作り替えをしなければならないケースが多いですよ。でも、ここを頑張れば半年後に製作する入れ歯は粘膜が良い状態になっていますし、即時入れ歯より良いものになっていると思われますよ。
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2016/02/11
今日は、建国記念日のため医院はお休みです。でも、明日からの技工物が幾つかあるため休日返上で技工物を製作していますよ。また、医院の清掃もできる範囲で自分がしています。毎朝スタッフが掃除をしてくれますが、こまめにやらないといけない所があるので、このような日を使ってしております。もうすぐ確定申告の申請がありますので、書類の整理をしなければなりませんね。なかなか大変な一日ですが頑張ります。皆様も良い休日をお過ごしください。
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