入れ歯 新潟市

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

野口英世記念館に行ってきました



昨日までの連休に福島県に家族で旅行をし、野口英世記念館に行ってきました。完全リニューアルされていて、凄くきれいでしたよ。娘もここがお気に入りで、何年か前の夏休みの自由研究で野口英世の研究をしてました。
そこで、いろいろな角度から娘と一緒に彼を調べてみると、生い立ちは貧しく、医者になるのも大学を卒業したわけではなく、当時の開業試験に合格して医者になったのですね。もの凄い難関を突破して晴れて医者になったものの、日本では大学出ではなく指の不自由な英世を医学界はなかなか受け入れてくれなかったようですね。そして、彼は縁を持ったフレキスナー教授の下に出向き弟子にしてもらったようですが、それこそもの凄く働き、研究していたようですね。彼の人間性は少しムラがあり自分を過大表現し、借りた金を返さなかったりしたこともあったようですね。でも、彼は当時の日本の花形研究者で、戊辰戦争で痛手を受けた福島県の誇りでもあったわけです。51歳という若さでこの世を去った野口博士は、やはり日本を代表する偉人だったんですね。
これだけ素晴らしい功績を研究的にも社会的にも残した野口博士に少しルーズな面があったのは、僕にとってかえって魅力があります。完璧な人間ではなく、それこそ努力して栄冠を掴んだところに素晴らしさを感じますよね。


歯科医師としての幸せ



どうして歯科医師になったの?と聞かれると、恥ずかしながら良い答えが出ません。今言えることは「親が歯医者だったので何となく」です。
でも、何で今も歯科医師をしているの?と聞かれると「やっていて楽しいから」とはっきり言えます。何が楽しいの?と聞かれると「患者さんに入れ歯や被せ物をセットして喜んでもらえたり、医院に来てお口の中の健康に興味を覚えてくれて、それを維持しようとしている患者さんの手助けができるから」なんですね。

僕の思う歯科医師の喜びって、ここにあるなぁと改めて感じます。歯科医師を志した気持ちは立派なものではないけど、継続していくにはそれなりに幸せや生きがいを感じているからなんですよね。志した時のことは過去のものですけど、今の生き甲斐は現在進行形ですものね。だから、この気持ちを忘れずにブレることなく継続していきたいと、46歳になる前の日に思います。
(今日と明日は医院はお休みです。明日はブログもお休みとさせていただきます。また明後日から見ていただけたら幸いです)


難症例の入れ歯の対応



上顎か下顎の片側のみの欠損で入れ歯を入れる場合、片側のみ入れ歯を入れるのでシングルデンチャーといいます。特に上顎が総入れ歯で、下顎はほぼ自分の歯が残っている人は結構多くいます。これは、恐らく歯周病になった歯に下顎の残存歯の過大な咬合力で上顎の歯が突き上げられて、上顎の歯周病が悪化して歯が脱落したのではないかと思います。このような場合、上顎骨はゆっくり吸収が起こります。いわゆる歯茎が痩せてくるわけです。上顎の場合、頬側の骨から痩せるので下顎の歯列に対して小さく狭い歯茎になります。その歯茎に入れ歯が乗って下顎の歯に合わせて人工歯を正常咬合排列にすると、上顎の入れ歯の正中部に応力がかかるため、割れるケースが頻発することがあります。この場合、保険診療では人工歯の臼歯部の位置を下顎の歯列に対して内側に並べ、交叉咬合排列というものにしますが、それでも咬合力があまりにも強ければ、正中で割れてくることがあります。保険診療では補強線というワイヤーの金属を入れますが、それでも効果は大して期待できないです。そうなると自由診療のチタンという硬くて軽い、生体親和性が高い金属を口蓋を覆う形態にするのが良いのではないかと思います。自由診療なので高額ですが、金属部分が壊れることが考えにくいほど丈夫です。かつコバルトクロムなど他の金属よりも軽いので、顎が疲れることは少ないかと思いますよ。
(写真は上顎口蓋部分をチタンという金属で覆った金属床義歯です。当院では総入れ歯の場合25万円(税別)からとなります。高額ですが、メリットは大きいです)


メンテナンスの意味



当院は3ヶ月に1度、患者さんにお手紙を書き、リコールの案内を出させていただいてます。いわゆるメンテナンスですね。歯科医院が主に対象となる疾患としては、虫歯や歯周病が多いです。この2つの病気は、本来は慢性の病気です。慢性の病気は痛みがなく自覚症状のない状態が続きますが、ゆっくり病気を進行させるのです。(痛みが出たときは、何かをきっかけに急性化したと考えられます)いわば、医科でいう糖尿病や高血圧のような病気ですね。これらの疾患は、1回のお薬投与や点滴などで良くなるわけではありません。言い方は悪いかもしれませんが、治癒するものではないのです。(よほど軽度なら完治するかもしれませんが)つまり、治療は急性化しないよう、程度が悪くならないようにするためにコントロールするしかないのです。そのため、糖尿病や高血圧の患者さんは、食事や運動療法、長い期間のお薬の投与、そして長期にわたる通院が絶対的に必要なのです。
虫歯や歯周病も同じです。一度虫歯菌に感染し侵襲された虫歯は治っていません。人工材料にして補っているだけです。ケアを怠れば、被せ物や詰め物の辺縁部からの再発があり得ます。歯周病も深いポケットが多少浅くなったにしても、一度感染してしまった歯周病菌を根底から排除することは、残念ながら現状の医療では無理があります。
ですから、日常のブラッシングや定期的なメンテナンスで悪くならないように維持していくことが非常に大切なのです。是非、そのためにも歯科医院からのリコールに行ってメンテナンスをされた方が良いといえるのです。


佐渡から来ていただいている患者様



当院には、離島の佐渡から来院されている患者さんがいます。佐渡市にも歯医者さんは多くあるのですが、わざわざ2時間半も船に乗って来ていただいていることを嬉しく思います。
来院理由はバネが見えない入れ歯を作ってほしいという事でした。それならばノンクラスプデンチャーという金属のバネが見えないものがありますが、いかがでしょうかと提案させていただきました。この入れ歯は、医療保険が効かず自由診療ですが、納得していただき製作に踏み切ることになりました。実際に、製作した入れ歯をセットして違和感なく使用できることに僕としても嬉しかったのですが、入れ歯のバネが見えないことで凄く審美的で、笑顔が輝いて見えたことを覚えています。
当初は入れ歯の製作のみの要望でしたが、不運にも前歯の被せ物が外れてしまいました。外れたものは適合が良かったため再セットが可能でしたが、保険の被せ物だったため色が変色していました。「できれば極力色が変わらない被せ物にしてほしい」と言うため、これも自由診療でセラミック冠を提案しました。現在、土台から製作中ですが、頑張って良いものを提供できるように努力しています。

自由診療はどうしても高額になるため、医療者側として勧めにくい傾向があります。(僕自身は自由診療を勧めることにより、がめついと思われるのでないかと思っていました)でも、患者さんはそういったことよりも、きれいで耐久性があるものが良いと思われる方は少なくありません。自由診療ならば良いものがあると説明するのは、本当の親切なのかもしれないと思います。選ぶのは患者さんです。患者さんの財政状況を医療者側が心配するのは失礼な話なのかもしれませんね。過去の自分の考えを今では反省しています。
(ノンクラスプデンチャーの写真です。金属のバネを使わないので審美的です。佐渡から来られている患者さんに同様のものをセットしました)


水曜日は半日診療です



毎週水曜日は、午前の部のみの半日診療です。一週間のうち心休まる日が水曜日の午後です。でも、患者さんへの技工物製作や大学に伺わなければならず、あまりゆっくりしていられませんが。。。また、今夜は尊敬する先生との話し合いを持ち、当院の現状をどう思われるかを聞いてみたく思います。その先生には毎月1回このような形を取らせていただいてますが、今日はどういった話があるのか楽しみでもあります。


使用中の総入れ歯の咬合調整について



総入れ歯の調整で一番難しいのは、咬合調整だと思います。古い入れ歯の咬み合わせが悪く、その咬み合わせに慣れてしまっている場合、その位置で咬もうとするので、本来の位置に直すのに一苦労です。従って、今お使いの入れ歯が咬み合わせが悪く、すぐに新製しても良いものができるわけではないため、今お使いの入れ歯の咬合面を再構成して本来の良い位置に持っていき、その位置で良いことを確認してから入れ歯を新製することがありますよ。しかしながら、これを保険診療内でやることは可能ですが、複製義歯(今お使いの入れ歯のコピー)を製作して咬合面再構成をする場合は保険適応ではなくなることが往々にしてあります。それでも、それから入れ歯を新製した方が、咬み合わせ的に良い入れ歯が入ると思いますよ。


昨日は歯周外科の講習会でした



昨日は日曜日でお休みでした。休日でも、歯科医師会主催の講習会に参加してきましたよ。
午前9時半から午後4時半まで講義と実習でした。内容は歯周外科です。当院ではこの分野をあまり積極的に行っていませんでしたが、今後は取り入れていこうと頑張っております。まだまだ講習会や勉強会が続きますが、患者さんに還元できるよう継続して勉強していこうと思います。


土曜日は午後5時までの診療です



今日は土曜日で、午後5時までの診療です。予約がたくさん入っていて喜ばしいですが、急患の患者さんを診ることがほぼできなくなりました。当院は予約制を謳っております。痛みを抱えて来られている患者さんの対応は、すぐにでも行ってあげたいのはやまやまですが、そうなると予約制の意味が全くなくなってしまいます。予約を入れていただいている患者さんを大幅にお待たせしてしまうことが往々にして起きてしまいます。せっかく予約を入れていただいている患者さんに対して失礼なことになってしまいます。痛みを抱えている場合でも、まずは電話を入れてから指示に従っていただきたく思います。


審美性を考慮した被せ物



保険が効く被せ物は、どうしても保険の規制がかかり銀歯になることが往々にしてあります。たまに、患者さんから前の歯医者さんで銀歯を入れられたというコメントを聞くことがありますが、そのほとんどは保険内の治療だからかと思います。保険外であればメタルフリーで大臼歯という歯にも白く丈夫で綺麗な被せ物を入れることは可能かと思われます。確かに高額になりますが、後々、色や材質で悩むならば保険外の被せ物も選択肢の一つとして考えるべきではないかと、僕は思いますよ。