りんご式精密入れ歯
りんご式精密入れ歯
精密な入れ歯を作るには、多くの製作工程が必要です。私たち新潟の人間にとっては、美味しいお米や日本酒を作るための手間暇をイメージしていただければお分かり頂けるのではないかと思います。細部にまで手を抜かず作られた逸品。それがりんご式精密入れ歯の精密である理由です。
精密な入れ歯づくりのためには、それだけ手の込んだ製作工程が必要です。
りんご式精密入れ歯治療へのこだわり
こだわり① 個人トレー
個人トレーとは、既製品のトレー(型取りの道具)ではなく、患者さま個人のお口の大きさや形に合わせて個別に作られたトレーのことです。既成のトレーでは細かい部分まで適合しないことがあり、歯茎だけを型どりするのではなく、その周りの頬粘膜や舌の動きをとる上でそれぞれの患者様のお口にピッタリ合ったトレーを使用することで、より精密な型が採れます。
精密な入れ歯づくりにはこの段階が非常に大切です。どれだけ正確にお口の動きを個人トレーに反映させられるかが入れ歯の適合を大きく左右するからです。
こだわり② 2次印象時に使うシリコン印象材
型取りをするための材料のことを「印象材」といいます。ゴムのような素材のものを乗せたトレーをしばらく口の中で噛んで入れておくと、固まって出てきます。入れ歯の精度を高めるためには、この型取りの精度も高くなければダメです。
<材料によって違う印象材のひずみ>
この型取りに用いる材料である印象材の精度が、種類によって大きく異なります。精度とは、いわゆる「歪み(ひずみ)」がどれくらいあるかを数値で表示したもので、回復する歪みを「弾性歪み」、回復しない歪みを「永久歪み」といいます。印象材による精度の違いは次の通りです。(%が低い方が歪まない)
アルジネート印象材 | 寒天印象材 | シリコン印象材 | |
---|---|---|---|
永久ひずみ | 2.3% | 1.6% | 0.09% |
弾性ひずみ | 15.2% | 13% | 3.45% |
※(株)ニッシン、(株)松風、3M(株)の
それぞれの公式数値を参照しています。
印象材種類 | 永久ひずみ | 弾性ひずみ | コスト |
---|---|---|---|
アルジネート | 2.6~5.0% | 5~15% | 片顎150~200円 |
シリコーン | 0.2~3.5% | 2~20% | 片顎2,500~3,500円 |
シリコン印象材の歪みが最も少ないことがお分かりいただけるかと思います。
そして、その性能に比例してコストがかかりますが、りんご式精密入れ歯では、シリコン印象材を用いて型取りを行っています。
こだわり③ 半調節性咬合器
咬合器(こうごうき)とは、歯型を採り模型にしたものを装着して顎の運動や噛み合わせなどの位置を再現する装置のことです。
咬合器にもいくつか種類があり、りんご式精密入れ歯では「半調節性咬合器」を用います。
左がよく用いられる「平均値咬合器」、右が「半調節性咬合器」です。あごの運動を解剖学的な平均値に固定しているのが「平均値咬合器」、あごの運動を生体に合わせて調節できるものが「半調節性咬合器」。
言い換えると、りんご式精密入れ歯では、患者様のあごの動きをより正確に再現する「半調節性咬合器」で、入れ歯の噛み合わせを調節している訳です。
こだわり④ ゴシックアーチを用いた咬合採得(噛み合わせの位置決め)
咬合床という失われた咬み合わせを再構築する為の装置を作ります。理想的な顎の位置を上下、左右、前後のすべてで無理なく安定して噛み合わせが合うように位置を決めます。(形態学的、生理的、機能的要素を加味)
その際に、ドクターの勘や患者様の主観に頼らず、理想的な噛み合わせの位置を決めるためにゴシックアーチを行います。
ゴシックアーチとは、描記針と描記板を用いて下顎の前方、側方運動を行ってもらい、中心位、前方運動路、右側方限界運動、左側方限界運動を採得する検査法です。
手間はかかりますが、確実で再現性の点からとても優れた手技です。
セカンドオピニオンに対応
新しい入れ歯を作るだけでなく、これまでお使いの入れ歯や他院で製作した入れ歯の修理・調整も行っています。また、より良い入れ歯治療を受けたいと考える患者さんのため、セカンドオピニオンにも対応しています。
セカンドオピニオンの場合は通院されている歯科医院の治療方針などもありますから、その日のうちに治療を進めることはありません。現在お困りの症状を詳しくお伺いし、適切なアドバイスをいたします。
必要な場合は治療計画をご提案しますが、そのまま治療に移行するのか、アドバイスだけで終わるのかは患者さん自身にお任せします。当院の院長は、長く入れ歯治療に携わってきました。どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。
りんご式精密入れ歯メニュー
ノンクラスプデンチャー
金属のクラスプを使用していないので、装着していても目立ちません。また、柔らかいのでつけていても違和感が少なく、壊れにくいのも特徴です。ただ、すべての入れ歯がノンクラスプデンプチャーで作れるわけではありません。素材自体の寿命が3年程度なので、金属を用いた入れ歯と比べると長持ちはしません。
<ノンクラスプデンチャーのメリット>
- 薄くて柔らかいので、装着の違和感が少ない
- 見た目にも目立たない
- 残った歯への負担が軽い
- 弾性があるので壊れにくい
金属床義歯
義歯床を金属で作るので、レジン床のような厚みがありません。そのため、違和感が非常に少なく発音しやすいのが特徴です。冷たい物や温かい物を敏感に感じられるので、食事が美味しく楽しめます。また丈夫で壊れにくい材料であるにも関わらず、非常に軽くて生体親和性に優れ、アレルギーの心配がありません。
<金属床義歯のメリット>
- 厚みが少ないので、装着時のフィット感がある
- 審美的に優れる
- ほとんどの症例で使用できる
- 食事のときの感触が良くなる
- 違和感が少ない
- 発音しやすい
- 汚れにくい
- 割れにくく変形しにくい