2024/06/26
新潟駅から徒歩5分「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯周病の原因となるのは、歯垢と呼ばれる細菌です。この歯垢は時間とともに量が多くなります。
歯周病菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。
これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。
歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。
歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。
歯周病菌のひとつP.g菌(Porphyromonas gingivalis)がもつ”ジンジパイン”というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。
歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。
日々の歯磨き・口腔ケアを見直し全身の健康につなげましょう。
(りんご歯科医院 歯科医師 A.Y)
上記ブログについての院長の追加コメント
歯周病菌の細菌は全身疾患にも影響があることが解ってきました。
本当に怖い病気です。
自覚症状はほぼほぼないですし。
知らぬ間に進行し、全身にも悪影響を及ぼすのですからね。
しっかり予防していくことをお勧めします。