2018/05/14
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近、よく聞くようになった「キシリトール」。
これってなんだか解りますか?
キシリトールとは、天然の代用甘味料。
天然の中で、多くの野菜や果物に入っていますが、ガムやタブレットに用いられるのは白樺やトウモロコシの芯を加工して作ったものです。
そしてキシリトールは虫歯予防に効果があるのか?と言う問いに対しては、、、
1.キシリトールは酸を作らない糖であること。
2.虫歯菌であるミュータンス菌の活動を弱められる唯一の甘味料であること。
これらのことから、虫歯予防に有効な甘味料と言えるのです。
でも、市販されているガムの中にはキシリトール以外の甘味料も入っているので、より予防効果を求めるのであれば、キシリトール100%のものをお勧めいたします。
しかしながら、完全に予防できるわけではないので、日々のブラッシングは念入りに行いましょうね。
あくまで、補助として考えて下さい。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
上記ブログについての院長の追加コメント
最近、テレビでも良く紹介されることがあるキシリトールとリカルデントとフッ素。
この3つについて簡単に紹介しますね。
キシリトール、リカルデント、フッ素にはそれぞれ異なった虫歯予防の作用があります。
代用甘味料として知られるキシリトールは、甘くても糖分ではないため、口の中に入っても虫歯菌は糖を食べて酸を出すという働きができません。
そして、キシリトールを食べていると、栄養摂取ができない虫歯菌を弱らせる効果があるため、口の中のネバネバが減って歯垢が付きにくくなります。
市販のガム等にもよく使われていますが、噛むことで唾液がたくさん分泌されるので再石灰化促進の効果も期待できます。
次にリカルデントですが、これは歯の再石灰化を促進させる働きがあります。酸によって溶かされてしまった歯の表面に、唾液中に含まれるカルシウムを取り戻しやすくする働きがあります。
溶けてしまった歯の修復を補助するのがリカルデントです。
最後にフッ素は、歯を強くして酸によって溶かされにくくする効果があります。
フッ素を塗布することで歯質が弱く虫歯になりやすいお子さんの歯を酸から守ってくれます。
いずれにしても、これさえしておけば良いというものではないです。
人それぞれ虫歯の原因や必要な対策が違いますので、その人に合った方法を時期や状況に合わせて、使い分けていきましょう。