2018/05/11
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
年齢とともに口の周りの筋力や、ものを飲み込む嚥下機能は衰えがちです。
そんな中、日常生活で行える簡単な「ながらリハビリ」があるので参考になれば幸いです。
1.うがい:唇をしっかりと閉じ、頬の動きを意識して十分に行う。
2.歯磨き:歯はもちろん、舌も磨く。
3.食事:よく嚙んで筋力アップ。しっかり意識して「ゴックン」と飲み込む。
4.洗顔:顔を洗いながら唾液腺のマッサージ。
こういった日常生活の動作を意識して行うことで、習慣となり効果的な機能の維持・向上にもつながります。
皆さんも、是非、日常に取り入れて下さい。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
上記ブログについての院長の追加コメント
年齢とともに口周りの筋力は低下しがちです。
そのために嚥下障害が起き、誤嚥性肺炎が起こりやすいことが取り沙汰されていますね。
上記のような簡単な体操もあるので、是非やってほしいなと思うのですが、もう一つ簡単な体操「あいうべ体操」を紹介しますね。
それは、「あー」と口を大きく開く、「いー」と口を横に広げる、「うー」と口を前に突き出す、「べー」と舌を出して下に伸ばす。
これら4つの動作を順に繰り返し行います。
この4つを1セットとし、1日30セットを毎日続けると良いとされています。
これにより、舌や口周りの筋肉が鍛えられ、舌が口蓋に付くようになって口が開きにくくなるので鼻呼吸が促されます。
そして高齢者は飲み込みが良くなり、誤嚥が減ります。
先日、ある介護施設に伺ったとき、昼食前に必ずこれをやっている所がありました。
その介護施設の職員に聞くと、介護者の懸命な歯磨きと、この体操により誤嚥性肺炎が減ったと言っていましたよ。
口の中を清潔に保ち、簡単な体操で誤嚥性肺炎を防ぐことができれば凄く良いことですよね。
また、「あいうべ体操」は、口呼吸しがちでイビキなどがある方にも、効果があるようです。
その理屈としては、口呼吸をすると、口内が乾燥し乾いた冷たい空気が細菌やウイルスがほこりなどの異物と一緒に直接肺に入ることで、病気にかかりやすくなってしまいます。
また、唾液が少なく、口が乾くことは虫歯や歯周病、口臭などの原因となりえますね。
長時間口を開けていることで、緊張感がないために口周りの筋肉の力が低下しやすいです。
鼻呼吸を行うと、吸った空気に含まれる異物を線毛や粘液でろ過します。
さらに扁桃リンパ組織が異物を防ぎ、鼻腔で温められ加湿された空気が入ることによって風邪をひきにくくなります。
上記ブログの「ながら体操」と「あいうべ体操」で誤嚥予防と口呼吸予防に励みましょう。