高齢者には食材の工夫をしましょう。

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高齢者には食材の工夫をしましょう。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。 

 入れ歯を入れたばかりの方、高齢の方など口腔内に何かしらの不安のある方には食べにくい食材があります。

効き過ぎた酸味、唾液を奪うパン、ゆで卵の黄身のようなパサついた物も苦手な食材となりますが、ちょっとした調理に工夫や食材の選び方で食べやすくすることができます。

例えば、ゆで卵→温泉卵やオムレツに。。。

焼き魚→煮魚、蒸し魚に。

食材のつなぎとして、豆腐・山芋・里芋・ホワイトソースを使うのもお勧めですね。

また、ポタージュ、あんかけのような「トロミ」も大切です。

油(サラダ油、オリーブ油 etc…)や脂肪(肉・魚・乳脂肪 etc…)は食べ物に滑らかさを与えるので飲み込みを助け、カロリーアップも期待できます。

少し手間はかかりますが一工夫で嫌だった食事が少しでも楽しいものに変わりますように~。

           (りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)

上記ブログについての院長の追加コメント

高齢者に不足しがちな栄養素があります。

高齢者は麺類が多くなるなどの手軽な料理が増える、硬くて噛み切りにくい厚みのある肉類や硬い野菜などが敬遠されるなど、食事が偏ると以下の栄養素が不足しがちです。

それは、タンパク質 ビタミン ミネラル 食物繊維です。

また栄養素ではありませんが、水分不足になりやすい傾向もあります。

この辺りについては、気を付けて意図的に摂取するようにしましょうね。

そのためには食材を噛みやすくする工夫が必要かもしれませんね。

肉・野菜類・いも類は一口サイズの食べやすい大きさに切ります。

噛み切りにくい肉は叩いたり、皮の部分や脂身は取り除くか切り目を入れます。

野菜などは時間をかけて加熱し歯ぐきでつぶせるくらいにすると良いと思います。

野菜の皮はむきましょう。

葉野菜はやわらかい葉先を使用し、根菜などは繊維を断ち切るようにして切ります。
 
また、飲み込みやすくするための工夫が必要なこともあります。

食材は煮崩れるくらいに加熱し、舌と上あごでつぶせるくらいにやわらかくします。

また滑らかになるよう裏ごしたり、ミキサーにかける方法もあります。

飲み込みを助けるために、片栗粉やゼラチン等のとろみを与えることも一つの方法です。

当たり前のことですが、口から食べることは多くの利点があり、心身に良い影響をもたらしますし脳の活性化に好影響を及ぼしますよ。。

このように、高齢者や入れ歯の方には食材に一手間をかけるだけで、食べやすくなりますね。

是非、要介護者を抱えるお家であるならば、今日からやってみていただけたらと思います。