2018/07/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
新潟県は12歳以下の虫歯数が全国で最も少ない0.4本でした。
これは18年連続だそうです。
小学生の頃から、昼食後の歯磨きやフッ素洗口をしているからでしょうかね?
最近は歯科医院に行ったことがない若い世代の方も増えています。
そして、歯科医院へ行くタイミングも解らないという声も聞かれます。
痛みが出てからでは、虫歯になってしまいます。
痛みがない今だからこそ、歯の健診を行ってみてください。
いつまでも虫歯のないキレイな歯でいられますよ。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.M)
上記のブログに対する院長の追加コメント
新潟県は12歳以下の虫歯の数が、全国で一番少ないようですね。これは、小学校での歯磨き指導やフッ素洗口が導入されているからかもしれませんね。。。
今回はフッ素について詳しく話したいと思います。
歯は食べ物を食べたり、口腔内の細菌などにさらされたりすることで、カルシウムやリンなどが溶け出してしまいます。
放っておけば虫歯菌に侵されて虫歯になったりしてしまうわけですね。
歯からカルシウムやリンが溶け出す機序は、口の中に残った食物残渣を虫歯菌が食べて代謝する事で老廃物として酸を出します。
それが歯に付着することでCaやリンが溶け出し、「脱灰」する事になります。
フッ素は、その溶け出したカルシウムやリンを歯に再び吸収する作用「再石灰化」を促進して、健康な歯へと導いてくれる役割を果たすものです。
つまり、再石灰化とは歯を守るための非常に大切なメカニズムで、この「脱灰」と「再石灰化」の均衡が壊れると、虫歯になりやすくなってしまいます。
そこで、積極的にフッ素を用いて再石灰化を促進する事によって歯の表面が強化され、脱灰しにくくなることがわかっています。
それだけフッ素が促進する再石灰化のパワーは絶大なのです。
またフッ素は、表面を酸に溶けにくい状態に修復してくれ、虫歯菌から歯を守ってくれます。
歯の表面が酸などで溶けてしまうと、虫歯菌などの細菌が侵食しやすくなります。
しかし、フッ素でガードして強い歯を作ることで、細菌に負けないように守ってくれるのです。
さらにフッ素は、歯を酸から守るように保護してくれるだけでなく、酸の働きそのものを弱まらせるようにも働きかけてくれます。
そのため、もし多少の磨き残しの歯垢があったとしても、生み出す虫歯の原因菌の働きを弱め、発生させる酸の量を抑えてくれるのです。
この作用が虫歯予防の一つの砦となり、より虫歯になりにくい環境を整えてくれるのですね。
このフッ素は歯磨き粉にも含有されています。
これまで日本では、歯磨き粉のフッ素濃度が1000ppm以下であったのですが、最近になって欧米並みの1500ppm まで認められるようになり、各業者が製品化しております。
是非、皆さんフッ素含有の歯磨き粉を使って虫歯予防に励みましょう!