2018/07/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
「歯が痛い」との訴えで歯科受診される方の中には、「虫歯」が原因というのが半数以上です。
歯周病や知覚過敏も多いのですが、無意識に行っている「噛みしめ」も無視することができません。。。
「噛みしめ」の中には歯ぎしりや喰いしばりといった就寝時に起こる強い力の「噛みしめ」もあれば、日中に上下の歯が触れていることで問題が起きてくることも。。。
正常な状態では、口唇が閉じていても上下の歯は2~3ミリ程の隙間があります。
「噛みしめ」が慢性的に続くと、歯や顎に痛みや違和感をもたらします。
また、「噛みしめ」が原因の歯の痛みは朝の寝起きに多く、口が開きにくくなる症状も。。。
それだけでなく、偏頭痛や肩こりにも関係があるのではといわれています。
気になる方は、是非、ご相談を。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 Y.O)
上記ブログについての院長の追加コメント
最近は就寝時の噛みしめ以外にも日中の噛みしめが影響して、歯や顎に違和感や痛みを出すことも知られてきました。
日中の噛みしめについては、本人の努力である程度緩和することが可能です。
もし、何かに集中していて緊張感を感じている時間があれば、意識して口を緩くして、歯の接触をなくすようにしてみて下さい。
訓練していくと、自分はどのようなときに噛みしめを起こしているのか解るようになり、そして、意識して口を緩めることが可能になり、セルフコントロールができてくるかと思いますよ。
時間はかかりますが、一番安全かと思います。
やっかいなのは、就寝時の歯ぎしりです。
意識がないですからね、セルフコントロールは正直難しいです。
この就寝時の歯ぎしりは多くの人がしていると言われています。
この歯ぎしりの原因はストレスや精神疾患の治療薬の副作用、咬み合わせが悪いことなどが考えられています。
でも、はっきりしたことは解明されていません。
歯ぎしりは歯や顎に強い力がかかり、体にも悪影響を与える場合があります。
歯がすり減って虫歯のような痛みが生じたり、歯を支える骨が痩せて歯周病が悪化したり、歯そのものを割ってしまい、治療が必要なケースもあります。
どのような場合に治療が必要なのかと言うと、舌で触れると歯がすり減っていると感じられる方や頬の筋肉がだるいと自覚する方、しょっちゅう詰め物や被せ物が外れる方、知覚過敏症で歯がしみるという方は要注意です。
また、歯ぎしりが肩こりや頭痛の原因になることがあり、こうした症状がある人も受診を考えた方がいいと言えます。
睡眠の質が悪いと、歯ぎしりが多いと言われ、日中に眠くなるのならば、睡眠障害を合併している可能性もあります。
歯ぎしりは、本当に全身に悪い影響を及ぼします。。。
治療法としては、マウスピース(ナイトガード)といわれる医療器具を使います。
患者の歯並びに合わせて作り、寝る時に着けると、プラスチック製の器具が歯のすり減りを防いでくれます。
器具には、上下の歯がバランスよく接するように矯正する機能もあるため、一定の期間が経つと器具を着けなくても歯ぎしりをしなくなる効果が見込めるかもしれません。
歯ぎしりと言うと、ギリギリと音が出ることを想像してしまいますが、音がしないタイプの「喰いしばり」もあります。
歯ぎしりは、単に周りの人がうるさいというだけでなく、本人の体にも大きな負担が掛かっています。
治療には保険診療が適用されるので、まずは歯科医院でご相談ください。