2018/08/07
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
夏場はクーラーが効いて、お口が乾燥しやすい時期ですね。
口が乾燥していると食べ物を食べても味をあんまり感じられなくなります。
そこで今回はお口の保湿剤についてお話ししたいと思います。
保湿剤にはいくつか種類があり、液状タイプ、ジェル状スプレータイプ、ジェルタイプなどに分かれます。
液状タイプはブクブクうがいをし、吐き出すことができるので不快感が少なく、軽度の乾燥に適しています。
ジェル状スプレータイプは液体とジェルとの間の材質で、指を使わずに口腔内に塗布できるため簡単で清潔に使用でき、中程度までの乾燥に適しています。ジェルタイプは粘性があるため、誤嚥の可能性が低く、長い時間の保湿効果が期待できます。
このように、それぞれ特徴が異なるので、自分のお口の状態に合ったものを選んでお口を乾燥から守りましょう。
(りんご歯科医院 歯科衛生士 M.H)
上記ブログについての院長の追加コメント
現在、口の乾き(口腔乾燥症、ドライマウスともいわれます)を感じている人は約800万人と言われています。
口が乾く人の増加している背景には加齢に伴うものであったり、現代人に多い主にストレスや不規則な食生活が原因であるとも言われています。
軽度では口の中のネバネバ感、虫歯、プラークや舌苔の増加、それに伴った口臭も現れます。
重度になり唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行すると、強い口臭、舌表面がひび割れ、割れた舌の痛みで食事がとれない摂食障害、会話時に話しづらいなどの発音障害も現れます。
場合によっては不眠をおこすことにもなりえます。
さらに自己免疫の異常(自己免疫疾患)によるものをシェーグレン症候群といい全身に様々な障害を引き起こすことがあり注意が必要です。
治療としては生活指導や対症療法が中心で、口の中の粘膜保護が必要なことから、保湿力の高い洗口液、保湿剤、スプレーによる噴霧、夜間義歯などを症状に応じて製作したり投与します。
その際に上記に記した保湿剤が有効になりますよ。