上下の歯の接触について。

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上下の歯の接触について。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 突然ですが、今、上の歯と下の歯はくっついていますか?

唇を閉じているときは、上下の歯は接触しているのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は通常、上下の歯の接触はなく1~3㎜程度、隙間が空いています。

上下の歯が接触するのは、食事中や会話中の瞬間的なもので一日のうちでたったの17分ほどと言われています。

しかし、常に上下の歯を接触させてしまう癖のある方がいます。

常に上下の歯が接触していると、歯のすり減り破折、また顎関節や筋肉に負担がかかり、痛みや開口が上手くいかなくなるなどといった症状が起こる原因になります。

そして頭痛や肩こりなどの全身症状が出てくることもあります。

これは無意識のうちに行ってしまう癖であるため、まずご自身で気づくことが大切になります。

また、上下の歯がくっついていると思ったら、離してあげる癖をつけてあげましょう。


            (りんご歯科医院 歯科衛生士 R.M)

 上記ブログについての院長の追加コメント

何もしていないとき、お口の中では上下の歯は接触していません。

唇を閉じていても上下の歯は通常は触ってはいないのです。

本来上下の歯は、会話、食物の咀嚼、 食物の嚥下という動作をする際に瞬間的に触るだけです。

ですから接触時間を累計で考えたとしても1日あたり平均17.5分と言われています。

ところが、何か作業をしているときや、集中しているときなど、上下の歯を接触させたままにしている人がいます。

強く噛んでいなくても上下を軽く接触させただけで口を閉じる筋肉は働いてしまいます。

接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してきま す。

また、口を閉じる筋肉が働くと、顎関節は押えつけられることになるため、長時間になると関節への血の巡りが悪くなり、足がしびれたときと同じように、感覚が敏感になって痛みを感じやすくなってしまいます。

この不必要な上下の歯の接触癖をTCH(歯列接触癖,Tooth Contacting Habit)と名付けられました。

TCHは顎関節症だけでなく、頭痛や首の痛み、肩こり、腰痛、膝の痛み等を出したり、緊張した筋肉が神経を圧迫するため、めまいや視力低下も引き起こすことがあります。

これは、歯列接触癖が続くとお口の周囲の筋肉だけではなく、全身の筋肉にも疲労がたまるからです。

TCH(歯列接触癖)の治し方としては、
1.認識すること
2.行動すること
3.継続すること
の3つです。

まずは、何もしていない時に歯が接触していないか気にしてみてください。

次に、目につくところに『貼り紙』をします。それには「歯を離す」と書いて下さい。

そして、貼り紙を見なくても軽く歯が接触している事で筋肉の疲労感を気づくようになれば、繰り返しているうちに無意識に歯の接触を回避できるようになります。