何をとるのか。。。

スタッフブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

何をとるのか。。。


新潟駅から徒歩5分「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯科治療をしていると、どうしても患者さんの希望に届かない場合があります。
希望は固定性(自分で取り外しできない)の修復物がいいものの、残っている歯の兼ね合いや、治療後の予後を考えて可撤式(自分で取り外しできる)ものを選ばざるを得ない場合があります。
本当にやりようがない場合や、噛む場所がなくて困っている場合は治療の提案をし、説明してご理解いただくことが多いです。
しかしながら、歯がない部分が少ない場合は、治療の提案をしたときに受け入れてもらえない場合があります。
なぜなら、その方々は現状で噛むことにそんなに不自由がないと感じているからです。
問題なく健康な歯をお持ちであれば28本(親知らずがあれば32本)の歯があります。歯のバランスによりますが、だいたい20本前後歯がある場合は割と何でも噛めます。
そのため、今噛めているのに被せ物をしたり、義歯を入れることに抵抗がある方がいらっしゃいます。
特に義歯の場合は、最初は慣れないのですぐ使わなくなってしまった方は多いかもしれません。
噛むのに困らない状況と、治療をしなくてもいい状況は全く異なります。
ない歯があれば歯並びはどんどん変化していきますし、歯が動いて噛み合わせがどんどんずれてしまえばそれだけ治療の難易度が高くなり、治療期間も大幅に長くかかるようになってしまいます。
歯医者で定期的に噛み合わせのずれや、歯の移動を見てもらっていればいいですが、歯医者に行かなくなり、数年後にぼろぼろになってしまったのではあまりにもったいない話です。
今困っていないからいい状況を優先するのか、後々のために状況を改善していくのか、もちろんどちらを選んでもその方の生活スタイルや考え方があるので何が正解ということはありません。
ですが、こういった話を読んで心当たりがある方は、歯科医院で一度見てもらったり、相談してみてはいかがでしょうか。
 

(りんご歯科医院 歯科医師 A.S)

 
上記ブログについての院長の追加コメント
歯のトラブルを極力解決できるように日々頑張っていますが、すべての症例に対処できるかどうかは別問題だと思います。
患者さん自身が疾患や欠損に本当に向き合うつもりがなければ、徒労に終わることもありますね。
僕達、歯科医療従事者と患者さんの理想は多分食い違いがありますね。
できることとできない事もあります。
虫歯治療や歯の欠損に対しては、代替え医療ですから。。。
どこをゴールとするかは、患者さんとよく話し合って決めていくことが大切だと思います。